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コストダウンの果てに…

先ずおことわり。
今回の記事は初の試みとして、後半部分を有料にしました。宜しければお付き合いください。

私の仕事は運び屋さんです。宅配便荷物の、拠点から営業所までの輸送を今は担当してます。ここ数年でしょうか、X(旧twitter)を見てると、宅配便の外装破損の書き込みが増えてるように感じます。私の知人で都内で酒屋を営んでるKさんも、輸送中にお酒が破損して1ケース入荷が減った…なんて書き込みをしてるのを見たのも、一度や二度ではありません。破損自体は昔からあったと思うんですが、目に見えて破損報告が増えたのもここ数年な気がします。増えた背景には、SNS等のネットとスマフォの普及によって、昔よりも簡単に現状を報告出来るようになったのが大きいのかな?とも考えています。お陰で、お店の備品をペロペロした動画をアップして逮捕・お店から訴えられるなんて事例も発生してますよね。

一般的な宅配便の場合、集荷先から荷物をお預かりした後は、荷物を拠点まで持ってきてロールボックスに積み替えて大型トラックに積載。トラックは目的地まで走ってロールボックスを下ろし、そこからベルトコンベアに荷物を乗せ換えて仕分けして各地域のロールボックスに積まれ、それをまた各営業所宛てに運んでいく…という流れです。
※ロールボックスがわからない、という方は、大変お手数ですがロールボックスかロールパレット、かご台車で画像検索してみてください。スーパー等で品物を一度に運べる、檻みたいな台車です。

現職の宅配便荷物輸送をする前、私は軽自動車で荷物を配る仕事をしてました。今の仕事の更にその後、お客様のお手元に荷物を届ける仕事です。配送中の運転時に、急に飛び出してきたバカを避けようと急ブレーキ&急ハンドル!なんて事も何度かありましたし、そのせいで荷台に積んでた荷物の外装が破損してお客様に謝罪…なんてこともありました。が、コトはそういう事じゃない。もっと前。集荷して営業所に到着するまでの間に、大抵の場合は破損が起きてます。

では、どの段階で荷物破損がおきてるのか。そう、多くの場合は輸送中ではなくて仕分け中、もっと言えば荷物をロールパレットから降ろしてベルトコンベアーに移す際が一番多いと思います。次はロールパレットに積むとき。

私が荷物を取りに行く朝5時半頃。現場では
1) 到着した荷物を下ろしてコンベアに積み込む組
2) コンベアで流れてきた荷物を、それぞれの行き先毎のロールボックスに積み込む組
3) 積み込みが終わったロールボックスを、それぞれの行き先のプラットフォームに運ぶ組
の皆さんが必死に作業しています。ここで作業してる方々の多くが、日本人ではありません。何社か入ってる派遣会社の派遣社員さんです。一時は中国系の方が最大勢力だったようですが、今は違う国の方、具体的にはベトナム、インドネシア辺りの方が多いようです。

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