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お庭のなまたまご第4回公演 「P.00I-U類」について・・・

「P.00I -U類」を観た人は さらに作品を楽しめる 
観てない人は作品について知ることができる そんなNOTEです
【重要】このNOTEには台本データが付属しています


まえがき

お庭のなまたまごの第4回公演として上演された「P.00I-U類」
お盆の時期にも関わらずたくさんの人に公演を見ていただけました
アンケートやお客さんからの声をもとに今回台本の販売と公演内容の
深掘りNOTEを作成しました

このNOTEを有料購入してくださった方は有料部分にあるファイルから
台本データをダウンロードできます(NOTE:500円)
※システムの性質上返金対応はしておりません
無断でのファイルの転載はご遠慮願います


「P.00I -U類」における世界観構築及びその拡張について演出の視点を用いての論述

もくじ
1.作品について    
2.U粒子 U類について  
3.それぞれの役について
3-1   ザネリ
 3−2 1号  
 3−3 堂々  
  3−4 ワヲン  
  3−5 リンネ  
   3−6 ナユタ   
4.まとめ       

1.作品について

元々一番最初のコンセプトは「ハイテク神社」がキーワードになってました
それは神社の何もかもが”ハイテクノロジー” おみくじも電子で お守りもデータでもらえ 賽銭はキャッシュレスみたいな話を想像していました
ヨーロッパ企画の「来てけつかるべき新世界」的な感じですね

そこに別コンセプトで想定していた
「感情の元になる素粒子が存在する話」を掛け合わせました
(本編上ではU粒子として語られている)

匂いだって粒だし 音だって粒の振動だし 光だって粒で波なので
私としては人間が言葉を交わしたり お互いに思い合ったりするときに
当事者間では物質的な何か粒が 取り交わされているのだと確信しています
その粒を私たちは 想いが届くとか 空気を読むとか 気持ちを伝えるとか
そう言った言葉で形作っていると思います

そんな私の想いが飛躍して 生まれた概念がU類(ゆーるい)です


2.U粒子 U類(ゆーるい)について

生物をカテゴリー分けするときに 種 目 類などに分けるなーと
(分類学の父も植物学者リンネ)
”ゆうれい”の言葉の響きから”ゆうるい”という新ワードが生まれました
素粒子の中にミュー粒子ってやつがいて 語感が似てて(ゆーりゅうし)
U粒子とU類でまとまりが良くなりました 
 
稽古していく中で これは確実にU類ないしは
U粒子あるなって思う感覚 イメージの共有ができたのは面白かったです
きっと何百年後にはU粒子は 証明されると思います 


3.それぞれの役について

3−1ザネリ

本番が終わったから書きますが この作品で一番等身大で描いたのはザネリのつもりです ザネリのフワッとしたよくわからない言動や 気持ちの揺れ方は 太尾田の思考が大いに入っています 私の中では一番無理なく喋ることができるキャラクターでした 演じる側はまた別ですが・・・

それぞれのキャラの下の名前はカタカナ表記なのですが
漢字での想定もあって「永遠田輪廻」「永遠田那由多」はそうなんですけど
ザネリという名前について 漢字で書くとしたら

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