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残虐で凶暴で強奸なイスラエルというイメージが、世界全体に拡散定着しつつあるように思う。
欧米の支持と支援を背景に、アラブの地に強引に建設されたイスラエルという人工国家が、今まで70年余り存続し得たのは、欧米の利害と合致し、欧米に大きな利益をもたらして来たからだろう。
3000年の流浪を経てやっと手にしたユダヤ人国家というイメージは、欧米世界では美談であっても、実際は植民地の存続と資源利権の確保でしかなかったことは明明白白だ。
今回イスラエルがかってなく強行な姿勢を崩せないのには、背後の欧米の追い詰められた厳しい現実があるからだろう。
実際の軍事力の凋落以上に、生活基盤の経済力の凋落が、極めて大規模で深刻であるのだろう。
停滞の30年というのは、日本だけの現実ではない、欧米も同じ状況だ。
かっての日本の躍進は、欧米のお尻に付いた火であり、日本より先に停滞凋落が始まっていたと言えよう。
欧米の地での、イスラエル批判の高まりは、欧米社会の多層化複雑化を如実に反映している。
経済の凋落弱体化と共に、植民地主義の遺産の強烈なしっぺ返しを受けている。

イスラエルの軍事力で、欧米の軍事力で、アラブの地を制圧できるか?
ロシアは?アフリカは?
中国の巨大な経済成長は、世界の経済成長に点火した。
普通の生活を求める、普通の経済の在り様、この世界の地殻変動を欧米は軍事力で阻止できない。
いや、軍事力は経済力に比例している。
ガザを攻め落とせば、それはイスラエルの崩壊につながり、欧米の決定的な没落につながる。
イメージ戦略を得意とする欧米が、自ら作り上げたイメージで、墓穴を掘っている。

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