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Youth revolution

若いということ。まだ10代、20代であること。未来、将来が大きく広がっていること。このことの価値はかなり大きいのかもしれないと思う。

人はいつか歳をとる。俺も、お前も、いま産声をあげたばかりの赤ん坊でさえもいつか加齢臭を体に漂わせるようになる。

何歳からでも人生はやり直せる、挑戦に遅いことなんてない。
それは正しい。本当のことだと思う。

僕のバイト先には40歳のフリーターのおじさんがいる。正しくは、いた。半年ほど前に結婚し、子供を授かったタイミングでバイト先を変えると言って辞めてしまった。ちなみにちょっと面白い人だったので悲しかった。
おじさんは辞めることを僕に少し早めに教えてくれた。
「次のバイト先はドラッグストアにしようかな」
「そこは最初は4時間ぐらいしか入れてもらえないらしいんだ」
「でも資格を取れたら、正社員になれるかもしれない」
そんなことを話してくれた。
彼にとって、それは挑戦だった。
一時的に収入は減るのは間違いないらしかった。
それでものちの安定を取りに行ったのだ。
家族がふえ、守るものがふえたことは人をここまで動かすのかと驚いた。
その後、正式に辞めることが決まり、バイト先ではかなりホットな話題となった。なってしまった。
「あの歳で、フリーターなのに、結婚するんだって」
「転職するっていうから、正社員で取ってくれるところに行くのかと思ってた」
「バイトの収入だけじゃ、大変よねぇ」
おじさんよりひとまわりくらい年齢が上のパートのおばさん達の意見は辛辣だ。
もちろんおばさんも心配しているのだと思う。
全員家庭があって、子供を育ててきた人たちだ。
まだ20そこらの学生の僕にはわからない家庭を持つことの大変さ、子育ての難しさを知っている。

何歳からでもやり直せる、挑戦に遅いことなんてない。
正しい。間違いない。
でも、歳を取ってからの挑戦が応援されることは少ない。
18歳がお笑い芸人になりたいと言う。
40歳がお笑い芸人になりたいと言う。
前者は称賛され、応援される。
後者は心配され、止められる。
悲しいけど、これが現実だと思う。

だから、若いってことはすごく価値のあることだ。
いま20歳の自分が何かに挑戦すると言えば、褒められ、応援される。
でもそれは若い今のうちだけ。
僕が40歳になって同じことを言っていたら、現実を見ろ、いつまで夢を見ているんだと言われる。
そうなっても何かに挑戦できるほど、自分は強くないことを知ってる。
だから若い今のうちにやりたいこと、やってみたいこと、全部とは言わないけど、できる限り多く挑戦したいと思う。

だからこそ思い切って環境を変えたあのおじさんのことを僕はかっこいいと思うし、尊敬する。
おじさんの未来に、幸多からんことを。



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