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青い春の桜が舞う

昨日滝沢歌舞伎ZERO FINALが大千穐楽を無事に終えまして、これにより18年もの歴史ある滝沢歌舞伎という1つの舞台が終わったことにもなります。

私は生で滝沢歌舞伎を観たのは一度だけですし、長い歴史を知りません。ただ滝沢歌舞伎が大好きであることにはなぜかやたらと自信があるので、そんな自分のポエミーな気持ちをここに綴ろうと思います。

滝沢歌舞伎という舞台は、Snow Manを好きになった人ならば必ず通る舞台だと思います。ありがたいことに映画化もされたので劇場に足を運んだことがない人でも滝沢歌舞伎を共有できます。

私はそもそも舞台やミュージカルといった生モノが大好きなんですけど、その中でも滝沢歌舞伎は私のお気に入りの舞台でした。他にもジャニーズの舞台や好きな人が出演していた作品はありましたが、テーマや演出等総合的にここまで好きになった舞台はありません。本当に唯一無二です。

滝沢歌舞伎がなかったら、私はここまでSnow Manを好きになっていなかったと思います。それは私がそれほど滝沢歌舞伎が好きだという意味でもあり、滝沢歌舞伎がなければ今のSnow Manはいなかったという意味でもあります。

Snow Manというグループ名もこの舞台で発表され、タッキーにかなりしごかれ、3人の加入後結束を強め、そういう原形作りが行われたある種メンバーにとってもオタクにとっても特別な舞台だったように思う。
滝沢歌舞伎がなかった年はみんな本当によく滝沢歌舞伎の話をしていたんですよ。滝沢歌舞伎ありきで体づくりをしているから今年はいつもより筋肉が落ちているとか、桜といったら新橋演舞場の楽屋から見えるのがそれであるから今年は桜をあまり見ていないとか。それほど彼らの中で滝沢歌舞伎がルーティンワークになっているのだなと感じました。
渡辺さんはそんな滝沢歌舞伎は「学校」だというふうに表現し、ひかるもこのFINALを「卒業式」と言っていた。

毎日ダメだしされてストレスで1週間で何キロ痩せちゃう、とか説教に納得出来なくて言い返しに行った、とか前日に代役を言われてオールして振りを頭に入れた、とか怪我や高熱の中でも舞台に出演し続けたとか。
体にとっても心にとってもすごく過酷で話聞くだけで胃が痛くなるし、演目もめっちゃくちゃしんどいものばっかりで、今の時代そういう舞台をしていくのは難しいと思う。時代錯誤である部分は否めないし、メインキャストのSnow Manはただでさえ信じられないくらい忙しい。ただ今のSnow Manの職人と呼ばれた技術と強靭な肉体と強い精神力を育てたのは間違いなくこの舞台なのだと思います。

辛いことばかりでなく、滝沢歌舞伎期間は青春だったと渡辺さんが言っていました。
舞台期間はずっとカンパニー達で過酷な舞台を続けて成長をしてく時間なわけで、地方に何週間も泊まってみんなでラーメン食べて、って合宿?確かにこれは青春すぎる。
Snow Manって今日本で一番CDが売れるアイドルにまでなったけど、3人が加入してすぐに滝沢歌舞伎ZEROが始まったのって今思えばかなりタッキーが仲深める為のパワープレイというか荒療治感じるけど、実際本人たちはすごく大きかったと言っていて、オタクもそう思う。
すぐに人間関係構築するのは難しいけど、その合宿期間に一緒にご飯食べたり風呂入ったり支え合ったり。
歌が歌えなかった翔太に毎日出来る!って声掛けてためめこじとか、最悪オタクが流した噂でメンバーに嫌われてるのかも…と心配してたラウに「俺たちがついてる」ってひかるが言ったりとか。
みんなで毎日じゃんけんして差し入れ係決めたりとか、部屋に物置きっぱなしにして喧嘩するみんなとか、シャンプー勝手に使って喧嘩するみんなとか、部屋をつなげるつなげないで喧嘩するとか、おしりの絆創膏いじって喧嘩するとか(めっちゃ喧嘩してるじゃん)
仲良しトムジェリ喧嘩のエピソードに楽しませてもらいました。(何?)

ここまでSnow Manにとって滝沢歌舞伎って特別なんだなーって思って。
滝沢歌舞伎って「愛」がテーマなんですよ。←急に?
かなり思想の強いメッセージと、限界の先にある必死な姿。あと私はジャニーズトンチキが大好きなんだけど、他の舞台が三徹して考えた?みたいなトリッキーさだとしたら滝沢歌舞伎のトリッキーさは三徹とかじゃない。あれは全員があの演出の意図を理解して、本気で最高と思ってつくってる。演者もなんで?みたいな気持ちを持ちながらやってるものとは全く違う。(タッキーは思想×トンチキだけどジャニーはファンタジー×トンチキだから…)置いてかれてるのはオタクだけ。私はそういうところもめちゃくちゃ好き。褒めてます。もう一度言うけど本当に褒めてます。
さっきも少し言ったような体力も精神もギリギリまで追い詰める、みたいな超過酷舞台で見えるのはそういうものに必死に食らいつく彼らの美しさ、力強さ。生命力というか、とにかく彼らが小手先の技術とかでなく、本当に嘘のない全力でこちらに届ける熱量でアドレナリンドッバドバになるんですよね。滝沢歌舞伎ってマジでキマる。(合法です)
彼らが怪我無く健康に過ごしてほしいという気持ちはもちろんなんですけど、滝沢歌舞伎の過酷さに美学みたいなものが内包されているのも分かるんです。本当に不思議な舞台。
滝沢歌舞伎を見て歌舞伎に興味持ったりとか、そもそもそれまで生で見る機会すらなかったしそういう意味でも貴重な舞台だったと思う。

他の人の感想ですごく共感したのは、今回の滝沢歌舞伎ZERO FINALは集大成と言いつつかなり初見さんにも親切な舞台になっていたということ。18年も続いて、かつ主要キャストのすのめんも10年近く出演していたこの舞台で、昔からのファンが嬉しい作品なのか新しくすのめんを好きになった人でも置いてかれない作品なのか。
Snow Manは全部をとったんだよね。全員。全員楽しませる。その考えに至るのがまずメンバーの優しさを感じるし、実際にそう思って出来ちゃうバランス感覚。マジですごいと思う。
それは演目だけでなく、数回ライブビューイングに通って思ったのが、毎公演本当に全力でやったいたということ。この一回しか見られない人がいて明日突然中止になる可能性もある。そういう時に後悔がないよう毎公演全力注いでるんだろうなっていうのが分かるんですよ。これもある種全員に向けた滝沢歌舞伎ですよね。私はSnow Manのこういうところが大好き。
私はそれ以外にひとつ思ったのが、FINALはタッキーの為の舞台だったなって思った。
観客全員を楽しませる演目の中にタッキーのメタファーみたいなものが散りばめられていて、Snow Manがどれだけタッキーを慕っていたかがすごい伝わってきて、辛くなった…。
メディアや舞台中も度々タッキーに向けたメッセージを送ってたし、本当に観てほしいと思った。
てか行くべきじゃない!?(情緒不安定)
大人の事情あるのかと思うけどさ、空中分解なりかけたこの舞台(メンバーが大人に掛け合って実現出来たと言っていたので多分このままだったら本当にやらずヌルッと終わってた思う。)のケツ持ったんだよSnow Manは…。この物語を始めた恩師がいない中自分らだけで卒業式して本当に偉かったと思う…。せめて観に行って欲しかった。てか行ったよね!?行っててもらわないと浮かばれん。
大千穐楽のライブビューイング観てたんですけど、最後みんな泣いてしんみりモードになってた時に康二が自分もめっちゃ泣いてんのにVenus踊りだして。みんなも私らもそれで笑顔になって、泣いてたのにみんな笑顔でVenus踊ってるんですよ!?なんでタッキーいないの!?(落ち着いて!)

私は滝沢歌舞伎もといSnow Manの裏の姿とかどんな気持ちで舞台に立ち続けてたかとか、そういう表にない本当の顔みたいなのは理解出来ないんだろうと日々自分の頬をひっぱたきながらオタクをしているんですけど、あの時ばかりはみんなこんなにタッキーのこと大好きなんだよ…滝沢歌舞伎のこと愛してるんだよ…と、彼らの全力熱量と深い愛に感動させられっぱなしで、その姿を見せてくれる滝沢歌舞伎が大好きでした。

Snow Manは滝沢歌舞伎自身と共に滝沢歌舞伎を卒業したわけですが、これからも桜のように舞い続けるんだと思います。
毎年桜を見たら演舞場で舞っていた彼らの姿を思い出します。
18年間ありがとうございました。大好きです。

いつでも帰ってきてください。


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