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やぁ、十二月。


どんよりとした
雲が空を覆っていて

雨も少し降っていて

あらゆるものが
滲んで膨らんでいくような
そんなお天気。


窓ガラスは
白く曇っていて

外は寒いのだろうな、冷たいのだろうな、
そんなことを考える。



気づけば十二月。


あっという間に
時間も風景も変わっていく季節。


そこかしこに
散らばっているものは

そろそろ終わりですねっていう
ささやき声。息遣い。気配。


確かに、終わるのだ。


そう感じるのだけれど、
じゃあ、一体何が終わるというのだろう。


積み上がっていく本と、
書きかけの大学のノートと、

処理しきれないプリントの重なりと。


雨が強まる。

音を鳴らす。



雪に変わるといいのにな。

直線が曲線みたいになるのにな。

はやる足も緩まるのにな。


やぁ、十二月。

手に手をとって
あの日の話をしましょうか。

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