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前回のケアレスミスによる失点の分析結果を踏まえて、教え子たちにケアレスミスについてどう思ってるのか?またその原因について聞いてみました。   元サピックス講師/室長とその教え子(今回はSAPIX生以外の生徒)座談会の前編 第6弾!

アオイ:「この間、ケアレスミスの分析をしてもらったけど、大変な結果が出たよね」
生 徒:「あれはヤバい(笑)」
アオイ:「確かに(笑)」
生 徒:「あんだけミスしてたら模試ならアウト。定期テストでも点上がらんわ」」
生 徒:「1教科平均で20点前後、ミスってたよな。5教科で100点前後。学年順位で言うと 
     、70位くらいの奴が20位内に入るらしい」
生 徒:「「へえ~!そりゃスゲー!確かに350点が450点になればもう学年上位者だ」
アオイ:「ケアレスミスを減らせば誰もが可能で、現実的な話だよ」
生 徒:「減ればね(笑)」
アオイ:「ずいぶん、弱気じゃん」
生 徒:「そりゃそうさ、減ればの話だから。何年ケアレスミスと付き合ってると思ってんの?こう  
     いうのって、腐れ縁っていうの?(笑)」
アオイ:「そういう腐れ縁とは縁を切らないとね」
    「で、原因は何?だいたい想像つくけど」
生 徒:「えーとね、うっかりミスが多い。そそっかしいからね。それに早とちりだし、意外とあが
     り症

生 徒:「性格的なもんが影響すんじゃね」
生 徒:「そうそう。ったりね。気が小さい」
生 徒:「あと、性格的なもんじゃないけど、集中力がない慎重さに欠ける」
生 徒:「それな」
生 徒:「ケアレスミスに限らんけどな(笑)」
アオイ:「見直しは?」
生 徒:「しな~い!」
生 徒:「出来な~い!」
生 徒:「時間が足りな過ぎて、全部の問題を解くので一杯一杯」
生 徒:「それな。時間足りなさすぎ。問題多すぎ。特に数学と社会。見直しなんて奇跡」
生 徒:「気持ちに余裕がないんだよな。だから時間が足りんくて焦りまくって結果ミスる」
アオイ:「どうして気持ちに余裕がないと思う?」
生 徒:「う~ん、勉強不足?」
アオイ:「だな。問題数が多くて時間が足りないのもあるけど、準備不足自信のなさが余裕をなく
     すんだな」
生 徒:「油断もあるよ!定期テストってまた次があると思うからケアレスミスに疎くなる。今回は
     たまたま。次は失敗しないからっていう妙な自信?みたいな」
生 徒:「はっきり言って、舐めてる。ケアレスミスを舐めてる。ケアレスミスはミスだと思ってな
     い。ミスは誰にでもある。人間だから当たり前だと思ってる」
生 徒:「もう、酷いね。ケアレスミスへの罪悪感とかないに等しいし、ケアレスミスは学力じゃな
     いからって言う奴もいる。そうやって自分を慰めてるんだろうけどさ、結局、自分に甘い
     ってことだよね。僕もだけど。ケアレスミスに鈍感になってきてる」
生 徒:「それ、ヤバいね」
生 徒:「確かにこれだけ痛い目に遭ってるのに危機感ないよね、俺たち」
生 徒:「でもさ、今回の結果で1教科20点とか、5教科で100点とか数字が出ると、そうも言
     ってられないっていうか、軽くちょいミス~!なんて言えない」
生 徒:「アオイ先生も言ってたけど、点数だけじゃなく、内申点も大きく違ってくるし、受験校も
     ぜんぜん違ってくるわけでしょ」
生 徒:「オール3からの早慶上理、GMARCHか、夢がある」
生 徒:「それな」
アオイ:「他には?」
生 徒:「計算ミスに漢字ミス、スペルミスや単位やSの付け忘れ、付け間違いや勘違いはテスト後に
     気づく。これぞ後の祭り(笑)直らんわー」
生 徒:「これぞケアレスミス(笑)」
アオイ:「お~い、原因な!ケアレスミスの例を言い出したらキリがない」
生 徒:「テスト前は出来てたり、覚えてたりしてんのにさ、本番になると出来なかったり、思い出
     せなくなったり、あれ不思議だよな」
生 徒:「テストの時、突然記憶がなくなるやつね」
アオイ:「(笑)なぜだと思う?」
生 徒:「覚えたつもりとかわかったつもりでも実はそうでもないのかも」
アオイ:「いいこと言うね。そう、その『~したつもり』がヤバい」
    「君たちに、『わかった?』って聞くと、必ずと言っていいほど『わかった!』って答える
     よね。でもその直後に『じゃあ、説明して!』とか『漢字で書いてみて!』って言うと、
     案の定、理解してなかったり間違ってたりする」
    「要するに、『~したつもり』は実に曖昧で確実性に乏しいものなんだよ」
    「テスト勉強ってたいてい一人でやってるだろ?だから自己流が通る。自学習には客観性が 
     欲しい。出来ればね。自分の状態をテスト前に正確に客観視してくれる第三の目があれば
     本番で勘違いした答を書くことは減る。それに生徒側は採点基準を知らないし、このくら
     いならマルだろうと自分に甘い。自己採点をさせるとよくわかる。漢字問題とかハネるべ
     きところをハネてなくてもふつうにマルしてるし、字が汚い子に注意すると、読めるから
     これでいいと言う子がいるよね。まさに自己流だよね。テストは他者が採点するもんでし
     ょ。自己採点させたら甘々。それほど曖昧な勉強をしてるんだよ。君たちが気づいてない
     だけ。そして不幸なことにテストの後、それに気づくよね。その瞬間、反省はするけど次
     のテストまでにすっかり忘れる」
生 徒:「それな」
生 徒:「痛いとこつきよる」
生 徒:「正しいと思ってたものが実は間違いだったり、そもそも誤って覚えてたり、うろ覚えだっ
     たり、正直、正確に覚えてないと思う」
生 徒:「思い込みが激しいんだよ、オマエ(笑)」自分が正しいって。自分に自信がある奴ほどそ
     うだよ」
生 徒:「「ほんと?」
アオイ:「ほんと!自分の弱点を分析したり、認めたりするのって誰にでもできることじゃない。そ
     れができれば一歩前に進めるよ。今日の座談会でみんなケアレスミスについて真剣に向き
     合ったと思うから次のテストに何かしらの対策を講じるでしょ。それでいいんだよ。前
     進!前進!」
生 徒:「そうなんだ。じゃあ、次は期待してて!」
生 徒:「でも、原因がわかっても、減らす方法っての、何をどうすればいいかがわからん(笑)」
生 徒:「それな」
アオイ:「みんなそれなりにはやってるだろうけど。暗記用の赤シート使ったり、メモしてり、問題
     文のポイントに線を引いたりね。先生が受験の時もやってる子いたもん。気持ちの持ち方
     一つだって言う人もまわりにはいる。でも、どれもこれも一向に減らないよね。」
生 徒:「塾や予備校の先生にも聞いたり、ネットでケアレスミス関連の記事も見るんけど、どれも
     同じで正しい(笑)。確かにその通りなんだけどなんか決め手がね…。ごもっともー!って
     感じ。でもそれだけ。結果が伴わん」
アオイ:「なるほど、具体的な決め手がほしいわけね。先生もいろいろ見たり聞いたりしてるけど、
     同じ感想だね。言えるのは、受験生も先生側も意外とケアレスミスを重要視していないっ
     てこと。大切だ!注意しろ!って言う割にはね。結局のところ自分自身の問題だからって
     ことになっちゃう。この問題はノウハウ的なものが曖昧で、本人任せで手をこまねいてい
     る状態がずっと続いているんだ」
生 徒:「アオイ先生までそんなこと言ったら、もう絶望じゃん」
生 徒:「座談会でいろいろ掘り下げて、いい感じできたのに~」
アオイ:「(笑)」
    「前回の分析と今回の座談会でみんなが軽く考えてたケアレスミスによる失点がどれだけ多
     いのか、それがどれだけ大切な問題なのか、そしてケアレスミスが減れば受験のすべてが
     変わるという進路に関わる重大な問題であることがわかったと思う。」
     「最後に、これはよく言われてることだけど、字が汚い、字が雑、字がクセ字の人は注意が
     必要。ケアレスミスを誘発するんで。人から字が汚いとか、字が見づらいとか言われたこ
     とのある人は早く直した方がいい。これも軽く見がち。特に漢字やスペルや数字。採点者
     から×をもらわないためと、自分も読み間違いをしてしまうリスクがあるからね」
    「先生方が日頃、文字は丁寧に!と言ってるのはテスト時に不利にならないためという側面
     もあるだよ」
 
 

ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。お疲れ様でした。

ということで、次回「正直アオイ塾(アオイnote)vol.6は、『アオイ式ケアレスミスを減らす方法(後編)』」といきたいのですが、時期的に一つ大切なテーマを挟みます。
タイトル、テーマは投稿時に!


では、次回も「正直アオイ塾(アオイnote)」をよろしくお願いします。
 
                                      アオイナオ
 
 
 
 
 

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