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写真と物語の二人展01「まなざし」@富岡に行って

4月30日で終わってしまった『写真と物語の二人展01「まなざし」』がとても良かったので、抽象的に出来るだけネタバレせずに述べたいと思います。
なぜなら、「めちゃくちゃ感動したから」!!

概要

開催場所:イル・ピーノ(〒370-2316 群馬県富岡市富岡1041)
ご飯も美味しくて、家族が来た際には連れて行きました!お酒も美味しく富岡オススメのお店です!!

主催者:フォトグラファー・齋藤隆夫さんとライター・西涼子さんのお二人です。お二人とも素敵な方です。二人が並びで座って受付して下さってるのも柔和な雰囲気で、個人展示あるある入り口の入りにくさがほとんどなかったです。(お2人のことを自分が少しか知ってるのもありますが)
西さんが書いてる記事は、群馬の人なら読んでるかも?しれませんね。(下記リンクより読めます。)

観覧形式:展示を見てから、配られた文章を読むという展示形式でした。展示形式自体に工夫が凝らされていてとてもワクワクする作りでした。

1.写真がとても美しい

どれも企画タイトル通り「まなざし」で見つめた先にある景色で、見る先に世界が広がっている写真がたくさんありました。「写真で見えるもの」、「見えないけど想像できるもの」を上手に使いこなした写真の数々で胸躍る世界観でした。
不安ってのは、人生にない方が良いと思います。ただ、この展示では写真それぞれに作品名はありません。少し不安な気持ちがあり、それが結果的にプラスに働く展示でした。

展示の一部 写真と文章

2.展示方法が秀逸

イル・ピーノ2階で開催された展示へは、階段を上った時から始まります。気づけば、展示の世界に入り込んでいました。写真のサイズ・配置等々自由で、でもとてもこだわったであろう配置でした。随所に文章が散りばめられていて、それは写真を捕捉するというより、より深い森に足を踏み入れてしまう灯りの様に先をうっすら照らしていました。
手書きの文字が展示全体に暖かみを、印刷された文字は少しだけの違和感を浮き立たせていて、早く文章をつまみ食いしたい気持ちを抑えるのが中々に難しかったです笑。我慢したけど笑

後ろ側が展示序盤・手前側が展示終盤

3.気づけばストーリーの中へ

作品を観て、それから文章を読みました。それが作品と関連していて、とてもおもしろかったです。ここまで観てきた、「美しい写真」や「秀逸な展示」、「散りばめたれた文章」が、全部が絡む様に回収されて行く気持ちよさが、快感でした。
これは、全て作品を観てから先輩と話していた余談です。結果的に今会場の会場は、イル・ピーノが正解、否イル・ピーノでしか出せない良さが十二分に詰まっていました。富岡の街を歩いて、イル・ピーノに向かっていた時点から、展示全体の雰囲気・世界観に包まれていた様に思います。気づけば、ストーリーの中へ。


展示で渡される文章と案内書き

4.トリガーの使い方が画期的

特定の物事を引き起こすきっかけ、引き金のことを「トリガー」と言います。この展示におけるトリガーの使い方・観覧者への印象付け方が巧みでした。
ストーリーと現実世界のシンクロが緻密に組み立てられていました。今回の展示は、このトリガーから企画したんじゃないかと思うぐらい見せつけられました。
このトリガーについては、詳しく熱く熱く語りたいんですが、そうなるとネタバレになってしまうので…..我慢します!
ネタバレアンチな人も多くいると思うので、我慢します!とても良いんですよ!

もう、なんか、オシャレじゃない?

余談も余談

この展示には、大学生の頃からお世話になっている先輩と見に行きました。
帰りに「おもしろかった」という純粋に楽しんだ気持ちと、「悔しいというかズルいね」の不純な嫉妬の気持ちが半々になった事について、話し合いました。とても面白かったです。
妄想プレゼン大会を勝手ながらコンセプトを理解したかの様に話し合いました。

・もし自分が3人目で関われるなら
・もし自分と先輩2人タッグで似た企画をするなら
・自分の持ち合わせた雰囲気はあるのか。それを上手に表現できるか

そんな事を話し合える先輩がいた事は本当に良かったと思います。
また群馬に遊びに行きたいですね。

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