現役大学生ラッパーが留年するまでの話・卒業1/4

 いい子にも悪い子にもなれない画面の前のみんな。おはよう。

 いつも通りの帰り道で冒険したい欲求を抑えて右に曲がったり、お金がないのにブラックの缶コーヒーを買ってみたり、運動がてら一駅分歩いたけれどカップ焼きそばをドカ食いして帳消しにしてしまったり。

 過去をつまみにペシミズムをストレートで飲み干すことが常習化しているであろう諸君らはきっと、こんな小さな後ろめたさを毎日引きずっていることと察する、案ずることなかれ、『現役大学生ラッパーが留年するまでの話』シリーズをいったん完結させてからの一年間というものの俺も似たような日々を過ごしていた。具体的には毎日ハイボールを4L飲みながら2chのまとめをYouTubeで見ながら絶望を麻痺させていた。

 タイトルにもあるようにこの度俺こと筆者は大学を卒業した。大学二回生の後期から留年キャラとしてネガキャンとブランディングをしてきたケジメと、人生の夏休みが終わることへの寂寥感をどうにか言語化して生きてきた足跡を確かな形で残したい一心で筆を執った次第である。

 『現役大学生ラッパーが留年するまでの話』を書いていた頃は気がつかなかったこと、ここ一年間で変化した自分の人生や音楽に対する考え方や表現というもへの葛藤、酸いも甘いも嚙み分けるというにはあまりにもみみっちい軌跡を綴ったこのnoteに価値を見出せるという読者諸君には是非ともスマホのタブの肥しとしていただきたい。

 これから大学生になるという若人たちには、どう生きても人間は理不尽と悲哀という通り魔に襲われるということへの用心を心がけるべきと思うばかりである。安心してくれ、お前がダメなんじゃない、そういうものなんだ。諦めではない、あえて傷だらけで生きてくのならばやりようはいくらかあるという話である。

 ところでよくこんな文章ここまで読んだね。他にすることないの?

現役大学生ラッパーが留年するまでの話・卒業1/4

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?