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すべては、kintone hive東京からはじまった・・・

2月1日入社いたしました根崎由以子と申します。
定年後の再雇用期間を半年残して、この度、株式会社ジョイゾーさんに転職させていただきました。
かなりとうは立っておりますが、まだまだ未熟者であります。
どうぞよろしくお願いいたします。

この転職までの顛末、昨年までの私には、想像もつきませんでした。
おばちゃんのこの奇跡の一年をたくさんの方々への感謝を込めてここに記させていただきます。

黄昏の日々 定年後、再雇用で働くということ

思えば、昨年の今頃は、ひたすらkintoneのアプリを作っていました。
定年後、再雇用期間中に出会ったkintoneにどっぷりはまりまして自称「kintoneおばちゃん」として4年近くが経とうとしていました。

「『開発』とはコードをガリガリ組むもの」という風潮の会社では、ノーコードのkintoneも再雇用のおばちゃん同様「下」に見られていました。
「kintoneだけじゃ、開発費はもらえない。せめてJavaScriptでスクラッチ開発でもできなきゃ・・」と言われ、JavaScriptをむきになって勉強したこともありました 笑
現役世代のように頑張った分だけお給料をあげてほしいとか、残業代がほしいとか、そんな今さらの話ではなく(僅かながら年金もいただいていますしね 笑)、ただ、「自分の事」も、「kintoneの事」も、「実績」をも少しちゃんと見てほしいなというモヤモヤを抱え続けた4年間でした。

ワクワク感>モヤモヤ感の日々

モヤモヤを抱えながらも、それでもkintoneは大好き。
昨日まで知らなかった事を知る事の楽しさ!先月までできなかったことができるようになるワクワク感!そして、お客様や現場に喜んでもらえた時の達成感!
kintoneを囲んでみんなで、あーでもない、こーでもないと言っている時が一番楽しい時間でした。
そんなワクワク感の方がモヤモヤ感よりずっと勝っていた4年間でした。

そして、再雇用期間も残すところ1年になった昨年春。
>どんなに勉強しても頑張ってもあと1年でkintoneも仕事も終わりかー

と思うと、やっぱり切ない。
どこかやり残した感が残るkintoneおばちゃんでした。

はいぶって?? kintone hive~夢の始まり~

RossoAcademy 飯塚洋平さん
知る人ぞ知る「つなぎ人」

kintoneのイベントで、紹介された「つなぎ人」の洋平さんには、いろいろな相談事を聞いてもらったり、kintone界隈のみならず遠くは海外まで、沢山のお友達とつないでいただきました。昨年の春、洋平さんにそんなモヤモヤ感を聞いてもらったところ思いもよらない反応が・・・

洋平さんの思いもよらない反応・・
洋平さんが話を聞きながら作って下った
おばちゃんのライフプラン?

hiveのためというよりも、今思ってる事を書いてみて!と言われると、定年退職直後の黄昏の日々からこれまでの気持ちが次から次とあふれ出て、夜中に寝る暇も忘れ、憑りつかれたようにキーボードを叩いていました(気が付けばエントリーシートは8000文字を超えていました笑)
 
と同時に、社内で、意見と助言を求めて回りましたが、
「ただでさえ忙しいのに時間がないでしょ?」とのご尤な意見。
お客様の情報は垣間見れてもNGで、それが私のプレゼンスキルで上手く表現できるのか?など、思った以上に厳しい反応でした。
「そもそも、あなたのやってることは、kintone hiveの主旨と合ってるの?」と言われ時には、すっかり自信をなくしてしまいました。

そこへ・・・
「hiveの主旨に合ってるか合ってないか、サイボウズに判断してもらえば?」 憧れの師匠の一言でした。

プロジェクト・アスノート
サイボウズ公認 kintone エバンジェリスト
松田正太郎さん

ポンコツおばちゃんのために洋平さんにむりやり巻き込まれた、憧れの師匠、kintoneエバンジェリスト松田さんの一言でした。
 >とりあえずエントリーして万が一受かったら、それから考えよう!
なんだか気が大きくなって、「まさか受かるわけないし」という気持ちも手伝って思い切って重たいエントリーシートをアップしました。
>もう後戻りはできない。
ということを知ったのは、後になってからでした。

 まさかの・・・登壇決定!?


洋平さんの最後の「ここからだけどね!」の意味は
後からじわじわ効いてきました

ミツバチはいつまで飛ぶの? 会社説得の日々
結局、黙ってエントリーしてしまったので、会社の反応は大変厳しく、お詫びとお願いの日々が始まりました。
登壇の承認はギリギリまでおりず、自業自得と何度も諦めかけました。 

開催日直前まで
おばちゃんの代わりに飛んでいたミツバチ

 サイボウズさんの神対応
そんなわけで、サイボウズの担当のみなさまには大変ご迷惑をおかけしました。にもかかわらず、本人が諦めかけても、いつも前向きの言葉で励まして応援してくださいました。ぎりぎりまで待って対応してくださいました。

吉澤さん、都梅さん、林さん
本当に心から心から感謝です!!
あなた方がいらっしゃらなかったらこの先の奇跡の数々を、おばちゃんは見ることがなかったです。

 深夜の資料作り
思いのたけをエントリーシートに吐き出したものの、その長い長い絵巻物を17分のプレゼンにまとめ上げるスキルなんて、素人のおばちゃんにはありませんでした。
とりあえず、オリジナルの表紙や挿絵はママ友の吉田泉さんが全面的に協力してくれました。

20年来のママ友 
泉さんが作ってくれたkintoneおばちゃん

PowerPointのスライドを、作っても、作っても、師匠たちからダメ出しをもらう日々。
正直、折れそうになることもありましたが、厳しくても温度を感じるアドバイスをたくさんいただきました。


kintone hive  奇跡の日

当日の朝、ゆりかもめの先頭車両で、朝の東京湾の最高の景色を見ながら
「鴎になって飛んで行きたい(逃げたい)」と、現実逃避するおばちゃんがいました。
お台場の駅で同伴してくださる洋平さんと待ち合わせ。
早朝から来てくださって、どんなに心強かったか!うれしかったか!

会場(Zepp DiverCity)へ
それまで客席しか知らなかったhiveの会場は、まだ薄暗く、準備のスタッフの方々が忙しそうに行き来されていました。
ぼーっとしている私を、洋平さんは控室を連れて回って、他の登壇者の方々とご挨拶と名刺交換。
みなさんいい方ばかり!がんばりましょう!
(なんて余裕はこの時は全然ありませんでしたけど・・)

そして、PCの向こう側の遠い存在のエバンジェリストさん達が直接話しかけてきてくださる!もう登壇前から緊張で石になりそうなおばちゃんでした。

開場まえの会場

リハーサルで奇跡のステージに初めて立ちました。
見栄張って履き替えたヒールの足はもつれるし、歯はガチガチ音が鳴りそうだし、ひとり練習で貫徹夜×2日のおばちゃんの目には照明が眩し過ぎて開けていられないほどでした。


そして本番
眩しい照明、走る緊張、
「噛む」、「トチる」、「頭は真っ白」・・・
しているうちに目が慣れてくると、客席のおひとりおひとりの顔が次第に見えてきました。

緊張が少しづつ興奮に変わり、
何だか、恍惚?となっていったのを覚えています。

>こんなに大勢の人がこんな私の話を聞いてくれている
>私は一生懸命伝えている
>大好きなkintoneのこと
>学びの日々、苦労したこと、悔しかったこと、うれしかったこと
>そして今日があること!!

恍惚の人(笑)

終わった後の事はよく覚えていません。
気が付いたら名前を呼ばれて、真ん中に立っていました。
そこで何を話したかも覚えていません。すみません。

ただ、傍らで目を潤ませてくださっているMCの林さんや、会場の端で見守って下さっていたサイボウズの都梅さんを見て、じわーっと体が熱くなったことだけは忘れません。

ステージを降りた時
たくさんの方が名刺交換に来てくださいました。
とにかくびっくりで、ありがたいやら、恥ずかしいやら・・
そんな中に株式会社ジョイゾーさんの方々がいらっしゃいました。
あの本を書かれた四宮ご夫妻です!
松田さんのYouTube番組「今夜もkintone」に出演されたのを1視聴者として拝見していました。
その「今夜もkintone」を聞きながらポチして読んだ本。
付箋がいっぱいのその本の作者が目の前・・!!
そして素敵な社員の方々。
なにもかもが夢のようでした。

この本も運命の糸を紡いでくれるとは
Amazonでポチした時は予想もしていなかった

写真撮影で再びステージにあがった時、
前任者の菅原さん(4年前、私にkintoneの面白さを初めて教えてくれて、とっとと(株)アーセスさんに転職して行った人)が、ステージの脇で、大きな花束を抱えて、ぼうぼう泣いているのが見えました。
驚きと感激のあまりもう声も出ませんでした。
やっぱり夢だわ、夢でも信じられないくらい凄い夢だ!!

普段肩こりが酷くて上がらない腕が
天に届きそうなくらい上がってます笑
登壇のみなさんと会場のみなさんと
登壇のみなさんと スタッフのみなさんと

次の奇跡への扉?

夜、新橋のガード下のお店で、洋平さんと、おばちゃんに洋平さんを引きあわせた岩下さんと3人でビールで乾杯しました!
喉が枯れるほどひりひりに乾いていたことにここで初めて気がつきました。
長い人生で一番、最高に美味しいビールでした。

ウトウトしていた帰りの電車の中で、ふと気づいたMessengerの通知
> (株)ジョイゾーの四宮琴絵さんから!?   
>え、アドレスを辿ってくださったのかしら?

いただいたのは、熱量たっぷりの暖かい本日のご感想でした。
うれしくて何度も何度も読み返しました。
もう夢だか現実だかの自信がなくって、すぐに返信をする勇気が出ませんでした。
この一通のメッセージが、「次の奇跡への扉」だってこと、この時の酔いどれおばちゃんは、微塵も気が付いていませんでした。  ≫続く


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