226年も生きた緋鯉 和訳と注釈

緋鯉(ひごい)ー真鯉(普通の黒い鯉)の変種で赤黄色の呼び名。錦鯉も真鯉の突然変異から生まれた頭部の白い変種をを交配させた鑑賞種。錦鯉のbreeder専門職を鯉師といい、秀でた色合いの錦鯉をつくるために交配、選別、飼育の研究を重ねる。

緋鯉の花子は226歳まで生きた。

1966年、名古屋女子大学畜産学研究室の廣 正義教授は、2ヶ月かけて花子の年齢を丹念に調べた。木の幹の年輪を数えて樹齢を割り出すように、魚の年齢も鱗の年輪を数えて割り出す。

この年輪は、専門家でなければ顕微鏡で見ることができないが、鱗の年輪は魚が経験する季節の変化を反映している。リングの幅が広ければ、魚が通常より多くの餌を消費し、成長が加速する夏の季節であることを示す。逆に、リングの幅が狭ければ、魚の新陳代謝が鈍くなる冬の時期を示す。

この手法によって、花子はおよそ1751年に生まれ、1977年まで生きたことが判明した。驚くべきことに、花子と同じ池で飼育されている他の鯉を調べたところ、彼らもまた100歳を超える白寿であることが判明した。