フォード オーロラⅡ 斬新なシートギミック

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1969年に登場したフォード・オーロラIlステーションワゴンは、ユニークなデザインをしている。外から見ると、ウッドパネルが張られた典型的なステーションワゴンに見える。しかしよく見ると、インテリアはラップアラウンドのカウチと180度回転する助手席が自慢で、後席の同乗者と顔を合わせての交流が可能だ。また、車体後部はフルパッド仕様となっており、さらなる座席を提供する。


フォード・オーロラIIは、デザインはされたものの、安全規制のためか市場には出回らなかった。特筆すべきは、このクルマにシートベルトがなかったことで、40年代から50年代にかけてのシートベルト使用をめぐる論争を反映している。シートベルトが人命を救うという圧倒的な証拠があったにもかかわらず、多くの人々がシートベルトは危険だと考え、車から外してしまったのである。

興味深いことに、今日でもシートベルト着用に反対する論者がいる。2000年代初頭、そのような擁護者の一人は、"アンクルサム(Uncle Sam アメリカ政府の象徴に例えられるキャラクター)は、結果の如何にかかわらず、生活のあらゆる面を規制するためにここにいるのではない "と主張した。悲劇的なことに、彼はその後、シートベルトをしていなかったために車外に放出され、自動車事故で亡くなった。