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分析から見えること

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小中学生を対象にした人材育成事業から,学力非依存の能力伸長評価の分析について紹介していきます。学術論文として執筆中の部分もありますので,あまり詳細な情報が載っていない場合もありま… もっと読む
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記事一覧

文章を分析して子どもの考えを読み取る

次世代の研究人材育成事業、愛媛大学ジュニアドクター育成塾では、テキストマイニングとよばれ…

大橋淳史
4年前
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能力の伸長を評価する

中学学生を対象にした研究人材育成カリキュラムと能力伸長評価法の開発を行いました。その結果…

大橋淳史
4年前
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どの学部を選ぶ?

大学進学という進路選択において、10代はどのように捉えているのかを全国の15~19歳、約1000名…

大橋淳史
4年前
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知識とは「ものさし」だ

 学問とは何かをはかるための「ものさし」であり,学習とは「ものさし」の使い方を憶えること…

大橋淳史
5年前
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自由研究での成長の鍵は保護者の支援にある【後編】

後編のトピック ・自由研究への保護者の支援は時代とともに高まっている ・同一年齢で比較する…

大橋淳史
5年前
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自由研究での成長の鍵は保護者の支援にある【前編】

 子ども時代は,多くの疑問や不思議を感じます。自由研究は,そうした知的好奇心を伸ばし,失…

大橋淳史
5年前
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大学院生数の地域特性

 今回はe-statから,就業構造基本調査のデータを使って,全国の大学院生の人数について,Tableauで視覚化してみました。 1 就業構造基本調査とは 5カ年ごとに行われる調査で,ちょうど2017年に調査が行われたところです。標本規模は約45万世帯で,15歳以上の約100万人を対象に就業状況を調査しています。状況は,5歳ごとの年齢区分で分類されますので,15〜19歳,20〜24歳,25〜29歳,……という形で,職種などの種々の情報が整理されています。今回は,大学院の在学者

性別による進学率

 「誰でも使える統計オープンデータ」の勉強の一環で,e-Statを使って政府統計データの分析を…

大橋淳史
5年前
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女性研究者の比率は増えている?【学校基本調査編 part2】

 今回は,学校基本調査の統計分析によって,研究者への登竜門,博士課程の進学における女性比…

大橋淳史
5年前
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女性研究者の比率は増えている?【学校基本調査編 part1】

 前回の「女性研究者の比率は増えている?」では,日本化学会の会員数の推移を基にして化学領…

大橋淳史
5年前
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正解主義から脱しよう!【part2】

 『学校での過ごし方』に過剰に適合して,正解主義で物事を判断する危険性について,Part1に…

大橋淳史
5年前
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正解主義から脱しよう!【part1】

 子どもは教育期間を通じて『学校での過ごし方』を覚えていきます。その方法には,たとえば学…

大橋淳史
5年前
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女性研究者の比率は増えている?―化学編―

 巷では「理系分野は女性が少ない」と言われますが,日本化学会の学生会員では女性の比率が微…

大橋淳史
5年前
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自己評価は何を測っているのか?

 人材育成事業の多くは,子どもの能力の伸長を自己評価で測定しています。自己評価を行う理由は,子どもの内面を評価したいからです。しかし,自己評価でほんとうに内面は評価できるのでしょうか? 1 基本情報 かつて実施していた次世代科学者育成プログラム事業(国立研究開発法人科学技術振興機構支援事業)での結果から考えてみたいと思います。この事業は,理科に高い意欲を持つ中学生を対象にした単年の人材育成事業でした(2016年に事業廃止)。今回は2015年のデータから考えたいと思います。