研究ってなんだろう?【発泡入浴剤ロケットの研究】

研究とは決して「むずかしい」ことをするわけではありません。これまでのやり方にちょっとした疑問を持ち,「新しい」提案をするのが研究の本質です。それは,決して「むずかしい」ことである必要はありません。誰にでもできることに「独創的な目標」を持って臨むことが「研究」です。「当たり前」に疑問を持ったとき,あなたはすでに研究の入り口に立っています。

かさ袋ロケットをやっていて、ふと考えました。
「ロケットを狙い通りに飛ばすには、何が必要なのだろう」
そんな疑問からはじまったのが、この研究です。

これまでのやり方を調べた結果、
「フィルムケースロケットを真上に飛ばすだけでは何もわからない」
「ペットボトルロケットは飛びすぎてできるところが少ない」
ことがわかりました。

そこで
「手軽に狙ったとおりに飛ばせるロケットの研究がしてみたい!」
そんな発想から生まれたのが、今回ご紹介するマイクロチューブロケットです。

「研究」として大事なことは、いままであったフィルムケースロケットに課題を発見して、「より良く置き換える」方法を提案することです。おもしろいだけではなく、なにか新しい課題を解決するのが研究の役割です。しかし、その「新しさ」は「難しい」という意味ではありません。だれでもできる、だれでもわかる「発想」が新しいことが大事なのです。

いつもより,少しだけ科学について考えて『白衣=科学』のステレオタイプを変えましょう。科学はあなたの身近にありますよ。 本サイトは,愛媛大学教育学部理科教育専攻の大橋淳史が運営者として,科学教育などについての話題を提供します。博士(理学)/准教授/科学教育