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焦らず、そのまま、わがままに

社会人1年目の、同期よりもちょっとだけ優秀だとうぬぼれている私へ。

あなたは配属されたチームの先輩から「TechCrunchを毎日読め」と言われて素直に読むようになるよ。

でもそこに載っているのは、やれ誰かが起業しただの、やれ誰かが会社を売却しただの、派手な話ばかり。

あなたは打ちのめされて、劣等感の森に迷い込む。

そして成功者バイアスなんて言葉も知らないまま、良くも悪くも純粋なあなたは、「早く『何者か』にならなければ」と焦りはじめる。

そのあと、Facebookの友達が1000人くらいできるよ。

毎日のように勉強会や交流会に参加して、人と会ってはFacebook申請して。

人と会いまくっていたら、何者かになれる気がして。

なんの根拠もなく。


そんなあなたに3つだけ、ほんのちょっと言わせてほしいんだ。


まず1つ。

今だから言うけど、Facebookの友達の数が増えても何も意味がないよ。

その数はただの数字。

数字を増やして安心してしまうのは昔からの悪い癖だけど、小さくてもいいから意味のある数字を積み重ねたほうが良い。

まぁ、このことに気づけたという意味でいうと、意味はあったかもしれない。

でもあなたが求めている意味は、その数字に含んでいないんだ、残念だけど。


2つ目。

ウェブで読んだ記事とか呼んだ本に影響を受けすぎないでね。

そこ書いてあるのはたまたまうまく行った人の話。

生きていくと徐々に分かるけど、自分で経験したことしか本質的には理解できないから。

そして、普遍性のある話と、個別性の高い話に分かれるってことも分かってくる。

ビジネス本に書いてある話を鵜呑みにして自分の考えのように話すのは、一見賢そうにみえるけど、それは何も考えていない証拠だからね。

たくさん本を読むところはほめてあげる。あんまり本好きじゃないのに、えらいよ。

でももっと丁寧に読んで、その本に書いてあることをすぐに行動へ移すと良いよ。

その経験が血肉になって、あなたのためになるから。


小言がうるさくてごめんね。自分のことだからさ。

そろそろ終わるけど、最後に。

あなたはすでに「何者か」になれているんだ。

全然気づいていないと思うし、逆にあなたが気づいていなかったからこそ、今の私は気づけたのだけど。

派手な話に惑わされて、自分が輝かない場所に突き進もうとしてしまっている。

でもあなたが輝く場所はある。

人よりも得意なこと、そして好きなこと、そこが重なる場所がある。

そこがどこかは教えないよ。最初からわかってる人生なんて、楽しくないからね。

焦らず、そのままに、わがままに。

これさえ守れば、きっと人生楽しくなるから。

まぁ、がんばって。


社会人10年目の私より。

だいたいスターバックスで、あえてホットティーを飲みながらnoteを書いているので、ホットティー1杯くらいのサポートを頂けたら、こんなにうれしいことはありません。