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我が子の「異常性」を、受け入れる準備を。

「我が子をどう育てるか?」は、子を持つ親なら誰しも1度は頭を悩ませる問いでしょう。

私は1歳10ヶ月の子供がいるのですが、そんな幼い状態でも常にぼんやりと自分に問いかけてしまいます。


その答えを出すヒントを、先日公開された塩谷舞さんの記事から見出せたような気がしました。

なんと塩谷さんは小学4年生の頃からパソコンとインターネットを使いこなし、オンライン上で友人を作っているんですね。

インターネットでは、掲示板を通してたくさんの同年代の友達ができた。学校じゃできない話ができた。みんな優しい。面白い。それにここでは、足が遅いことも、滑舌が悪いこともバレない。絵が上手、文章が上手だと認められる。なんて素晴らしい世界なの! と、瞬く間にのめり込んだのです。

これを見て、ふと「私はコレを受け入れられるだろうか」と考えてしまったんです。


長い間ネット業界で働いているため、ネットの怖い部分もたくさん見てきました。

だから塩谷さんみたいなことを小4の子供がしていたら、直感的に止めてしまいそうだな、と。

でも最後に出てくるお父様からの「結婚式の手紙」(もう堪らなく涙腺を刺激するのですが。)には、このように書いてあります。

あのFMVが初めて家に来た日、あなたは言いました。

「これは魔法の箱やね。何でもできるね。」

今振り返って思います。本当に魔法の箱やった。
お父さんはパソコンを買って良かった。


素敵な魔法使いになってくれてありがとう。
これからも素晴らしい魔法を見せてくださいね。

小4でネットに友達を作る「異常性」をお父様が受け入れたからこそ、今の塩谷舞さんが存在するのだなと。

もし私のように直感的に止めていたら、今の「塩谷舞さん」は生まれていなかった。


一般の方から募集した質問に谷川俊太郎さんが答えた内容をまとめた「星空の谷川俊太郎質問箱」という本があります。

その中にこんなやり取りがあります。

質問十七
宿題が効率よくできません。
なぜなら、ゲームのことを考えてしまうからです。
どうしたら、ゲームのことを考えずにすむでしょうか?
(利太郎 8歳)

谷川さんの答え
うちの人や先生に相談して、
学校を休んで、
宿題も勉強もしないで、
ゲームのことだけを考えて、
一日中ゲームをする。
それが何日つづくかためしてみる。
いつまでやってもゲームにあきないようだったら、
ゲームを作る人になるための
勉強を始める。

私だけでなく、どこでも大人は「好きなことをとことんやらせる」ことに不寛容だし、子供もその不寛容に収まろうと努力しています。

しかし人生の大先輩である谷川俊太郎さんは「1回、好きなことをとことんやってみる」ことを推奨しています。


落合陽一さんの「日本再興戦略」や、尾原和啓さんの「モチベーション革命」でもそうですが、AIが当たり前になる時代において「好きなことで生きていく」必要があると言われています。

「好き」の熱量が、AIによる仕事の処理能力を越えた「感性」に訴えかける仕事につながるためです。

谷川さんもきっと、その重要性に気づいているのでしょう。

しかしアイドルの熱狂的なファンを見てヒいてしまう人が多いように、何かが好きだったりのめり込んでいる姿は、そうではない人にとって「異常」に見えてしまいがちです。

そして本能的に親は、子の幸せを願うからこそ、「異常性」を排除したがってしまうものです。


でも私は、我が子の「異常性」を受け入れる準備をするつもりです。

私の子供の頃とただでさえ社会環境やデバイス環境が異なる世の中です。今まで考えられないような発想を持ちながら生き、考え、行動していくでしょう。

それは今の私にとっては「異常」に見えるかもしれない。でもそこを受け入れ、導くのではなく「サポートする」存在になる。

そのためにはまず、私が「好きなことで生きていく」をいっそう体現しなければいけないなと。

それが「準備」なんじゃないかなと。

そのために何をすべきか、色々作戦を練ってみたいと思います。


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