僕の中の元カノが毒を吐きかけてきた。「勝手にふるえてろ」感想 ※ネタバレなし


人は特定の人と長く過ごすと、その人の思考をインストールする生き物なのだと思う。



昨年末から話題になっていた「勝手にふるえてろ」を見た。

絶滅した動物が好きなOLのヨシカは、アンモナイトの化石についてをパソコンでで調べていて顔を上げたら朝だったり、中学2年生の頃の初恋の相手”イチ”との過去を思い出してはドキドキしたり、少し風変わりなこじらせすぎOL。そんなヨシカは会社の同期で暑苦しい営業マン”ニ”に告白をされます。人生初の告白に舞い上がるヨシカですが、イチのことも諦めきれない・・・。しかし、ヨシカとイチの関係は勝手なヨシカの空想片思い。そんな状況に終止符を打とうと、無理やり理由をつけて中学校の同窓会を開催します。ヨシカの恋は成就するのか?!ドキドキのこじらせラブストーリーの幕開けです!
(引用:https://ciatr.jp/topics/295475

感想としては、僕の中にインストールされた元カノが大暴れした映画であった。

松岡茉優の演じるヨシカが、あまりにも元カノだった。

セリフ1つ1つの意図が分かりすぎて、勝手にふるえてた。



僕はその元カノと4年付き合った。

恥ずかしげもなくいうが、僕はその元カノにとても好かれていた。

とても根が暗く、マイナス思考で、ディズニーが大好きな女性だった。

「わたし」の中の物語、「わたし」の中の論理で生きていた。



思い込みというのは、検証をしていない論理を装着することだ。

だから何かしら情報が与えられると、独自の論理で突っ走り、周りの人が予想もしない方向に走り出す。

ヨシカも元カノもそういう「愛すべき暴走ガール(パンフレットから引用)」だった。



僕は当時、元カノの好意に気づかずに飄々としていた。

まるで映画の中の「イチ」のように(顔面偏差値は倍くらい違うが)。

正確には気づいていたけど、重く感じてしまっていた。



しかし長く過ごすと不思議なもので、思考回路がインストールされていった。

ただ、その思考回路に飲まれたら、幸せになれないと感じた。

私は今、その元カノとは違う女性と結婚している。



「この恋、絶滅すべきでしょうか?」というのがこの映画のキャッチコピーだ。

ヨシカが絶滅危惧種が好き、という設定がでてくるのだが、これはヨシカの思考回路が周りの人と合わず、まるで環境に適合できなかった絶滅危惧種のようであることを暗喩している。



僕の中でそれは絶滅したはずの恋愛だった。

しかし、映画を見ながら何度も当時のことがフラッシュバックした。

逃げたはずの過去が襲いかかってきたような、そんな緊張感すらあった。

だからこそ、途中のファニーなシーンでは異常に笑ってしまった。

笑いはいつでも緊張と緩和だ。

その差が大きいほど、笑いは大きくなる。



僕はこの映画を人にすすめるべきか、とても迷う。

この映画はパンフレットを見るに「忘れられない思いを抱く人がデトックスできる作品」だそうだ。

しかし、私の中の元カノは確実に私に毒を吐きかけてきた。



見終わった後は、あまりにも個人的な毒に包まれていたため、他の人がどういう感想を抱くか分からない。

1つだけ言えるのは、僕の周りの男性はほとんど笑っていなかったが、女性はかなり笑っていた。



また5年後くらいに見たら、違った感想を抱くかもしれない。

当時の自分自身の幼さや思い出と、もっと真正面に向き合える…そんな気がする。

今は1度「視野見」のまま日常を過ごそうと思う。



その時のためにも、この映画の感想は残しておかないといけないと思った。

他の人はどのような感想を抱くのか。

見た人とぜひ語らってみたい。


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