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『最長片道切符の旅』を旅する day24 乗り鉄が止まらない

24日目、只見を出発して会津若松、ここからもとのルート、名古屋に戻るべくとって返す。今日は新潟柏崎十日町を通って長野県の県境の森宮野原まで。朝の7時から夜の22時まで15時間、乗りっぱなしだ。乗り鉄の極みである。途中、喜多方で『最長片道切符の旅』の中間点を通過する。やれやれ、ようやく半分だ。(トップ写真は、磐越西線山都(やまと)駅)

会津若松から名古屋へ

只見 0723(只見線)1039 会津若松 1104(磐越西線)[快速あがの] 1312 新津 1418(羽越本線)1446 新発田 1457(白新線)1531 新潟 1557(越後線)1648 吉田 1651(越後線)1758 柏崎 1801(信越本線)[快速くびき野] 1826 宮内 1856(上越線)1917 越後川口 1943(飯山線)2011 十日町 2131(飯山線)2211 森宮野原

只見ー会津若松ー新潟ー柏崎ー十日町

乗り換えが美しい(自画自賛)。旅程表をじっくり鑑賞していただきたい。新津で1時間待ち以外はほぼ30分から10分ほどで接続しているのだ。もう「乗り鉄」が止まらない。

只見を0732発。周囲の山は雪だ。ここから会津若松まで「会津」と付く駅が15もある。最長片道切符、名古屋の手前から北へと大きく迂回したが、会津若松で折り返す。ここから一気に名古屋、とは行かないところが最長片道切符である。ここからも大回りして名古屋を目指す。今日は先生と同じ「快速あがの」に乗る。

喜多方駅

磐越西線喜多方を過ぎたところで『最長片道切符の旅』中間点である。

DAY24 『最長片道切符の旅』中間点

最長片道切符の全長は13319.4kmであるから、その半分の6659.7km地点は喜多方の西方14.2kmという計算になっている。11時19分にそこを通過した。

(新潮文庫)

それにしても、もう6600kmも乗っているのか。ここまで23日間かかっている。1日、280km平均だ。これは多いのか、少ないのか。今日の行程は365.9kmだ。これは多い。多分、今までで一番長い行程だ。

ボートが見えた

快速停車駅荻野駅を出たところでボートが見えた。漕艇場があるんだな。こんなところといっては失礼だが、いきなり山の中に立派なボート場があってびっくりした。福島国体の時に作られたらしい。スポーツのレガシーとはこういうことなのだな。

快速あがの」 ccまも

現在、JRに走っている急行というのは数少ない。昔の急行がいまの快速になっている感じだ。先生が乗っている「急行あがの」もその後すぐ快速に格下げになってしまった。さらに2022年3月にはその快速ですら普通列車に格下げになってしまった。国鉄、JRの凋落を見ているようではないか。

東下条で「ありがとう下条小学校」という看板が見えた。ここも廃校になったんだな。

新津1312着。次の列車まで1時間あるので昼飯でも思って改札を出た。が、日曜日ということもあって町は閑散としている。かろうじて開いている店でパンを買う。明日の乗車券、11,500円を買う。

羽越線、水原(すいばら)駅。駅近くの瓢湖に毎年白鳥が来るようだ。

この町のはずれに瓢湖という小さな湖があって、冬になると白鳥が飛来する。改札口の脇に「只今 羽来遊中」と書かれた案内板があって「180」の数字がかけられている。

(新潮文庫)
新潟貨物ターミナル


新発田(しばた)から白新線。広い阿賀野川の鉄橋を渡ると、右に広い操車場が現れる。新潟貨物ターミナルである。いつ見てもわくわくする眺めである。左から信越線が合流する。

(鉄レコ)

新幹線開通に備えての改築工事でごった返す新潟駅に着いた。

(新潮文庫)

上越新幹線が開通するのは、先生が乗った1978年から5年後、1982年である。

新潟駅越後線ホーム(旧2,3番線)

新潟から越後線。弥彦山を右に見て走る。この先、柏崎から信越線宮内上越線越後川口飯山線十日町。越後川口は二日前に通った只見線の分岐駅、小出から10.6kmしか離れていない。

車窓から見る弥彦山

さて、ここで困ったことがある。今晩、どこに泊まるか、だ。先生はこの先、飯山線十日町に宿泊する。私の旅程でも十日町着は2011で宿泊には都合がいい。が、翌日のこの先の接続がうまくない。途中2時間待ちがあったりして十日町始発だと翌日は松本までしか行き着けない。その日のうちに名古屋まで行き着くには、新潟県の十日町より先の長野県の森宮野原始発に乗るしかない。県境越えがむつかしいのは「路線バスの旅」だけではなかったのだ。

仕方が無いので、十日町から乗り継いで森宮野原まで行くことにする。森宮野原には2211着になる。宿は電話を掛けまくって駅からタクシーで5分のところにある中条温泉「トマトの国」というところにお願いした。温泉かけ流し、スキー宿のようだ。駅に電話してタクシーがまだいることを確認した。

真っ暗な中、山の上にある宿に到着。乗ってきたタクシーには翌朝、6時に迎えに来てもらうようよーくお願いしておいた。

やれやれ、今夜は温泉に入って寝るとするか。



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