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関係性が情報を意味付けする

「このラボは優しい方が多いので安心してください」

櫻田さんのこの一言で幕が開けた第14回オフ会。
参加者はみな、笑いながらも納得の表情を見せていました。

オフ会全体のレポートについては終了直後に公開されているので、ここではオフ会の中で行われた3つのワークについてお伝えします!

仕事になるのは「アウトプット系趣味」

櫻田さんが発した“インプット系趣味”と“アウトプット系趣味”という言葉。
前者は読書や映画鑑賞など、後者は図解や映画レビューなどが例です。

世の中には「趣味を仕事につなげたい」と考えている人も少なからずいますが、櫻田さんは「インプット系趣味は仕事にならない」と断言。
インプットしているだけでは周りから見えないため、評価されようがないのです。

一方、アウトプット系趣味は、その時点で周りから見える形になっています。
自分の仕事を趣味にしたいなら、「それはアウトプット系趣味かどうか」を考えると良いということです。

という流れで、当初予定になかった『アウトプット系趣味にはどんなものがあるか?』ワークが始まりました。
グループに分かれ、該当する趣味を挙げていくと、“SNS”や“ライター”など王道のものもあれば、“メダカの飼育(生まれた子どもを販売)”という変化球まで。
櫻田さん的大賞が“畑・家庭菜園”に決まり、予想外に盛り上がったワークとなりました。

デザインが機能するのは、関係性があってこそ

今回のオフ会の大テーマである関係性。
ワークを通じてデザインにおける関係性の大切さを学んでいきました。

櫻田さんは「物事は単一のものからではなく、関係性から捉えたほうが理解できる」と主張。
たとえば、熱いH2Oと冷たいH2Oは、それぞれを比較することで初めて前者がお湯、後者が水だとわかる、といった具合です。

そして、デザインする上で考えるべき関係性の5要素については、以下の通りです。

というわけで、次は『日常生活で見かけるもので、関係性の5要素を見つける』ワークでした。
普段は気にしていないだけで、上記の5要素は意外と日常生活に潜んでいるんです。
日常生活で見るものを一つピックアップ。その中から5要素を探し出し、グループで共有という流れです。

私のグループで挙がったのは、鉄道の路線図やGoogleカレンダーなど。
線の太さや図形の大きさなどによって、情報が意味付けされ、デザインとして機能しているのです。
このように、”関係性”に着目してみると、物事の意味をさらに理解できる気がしました。

関係性の違いによって、違った側面が見える

最後は、新たな試みとなるワークでした。
「はっきり主張できるようになるには?」というTEDの動画を視聴し、そこで感じたことを各々が表現します。

このワークの重要性は、グループで共有するところ。
それぞれの捉え方の違い、つまり、関係性の違いによって、違う視点で物事を見られるのでしょう。

「人にはそれぞれ言動の許容範囲があり、その幅は人によって異なる」「その幅を拡げるために、他者視点の取得が重要だ」など、“関係性”について言及するような言葉がズラリ。
そんな動画を視聴し、ポイントだと感じた点を、図解やグラレコなど各々のスタイルで共有しました。

人それぞれ内容のとらえ方は異なり、表現方法も異なる。
それを知ることで、自分にはない異なった“関係性”から物事を見ることができるのです。
これは人間関係でも同じで、ある人を今までと違った視点で見ることで、良さをさらに知るきっかけになるのでしょう。

2年目を迎え、オフ会のテーマもどんどん“意識深い系”になっています。
次回はどんな“意識深い系”テーマなのか、非常に楽しみですね。


櫻田潤の「ビジュアルシンキング」ラボ
現在は満員ですが、月初に空きが出ることがありますので気になった方はチェックしてみてくださいね!

お問い合わせ:junsakurada.salon@gmail.com

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テキスト:角田 尭史
編集:石川 遼
写真:池田 実加



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