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【旅行会社スタッフのつぶやき】大学生へ~海外ボランティアのススメ

皆さんは、はじめて海外に行った時のことを覚えていますか?海外のインパクトはとても大きなものだと思います、ましてやはじめてであればさらに思い出深いものになるはず。ちなみに私は大学2年生の時にはじめて日本を出ました。はじめての海外、飛行機に乗ること自体はじめてでした。

20歳の大きな冒険の舞台はフィリピン。大学のサークルメンバーと一緒に海外ボランティアでセブ島からさらに船に乗っていったところにある小さな島での10日間の活動でした。私は今でも鮮明にあの時経験したことを覚えています。そしてこの経験がなければ、その後留学を目指すこともなければ、今こうして旅行会社で働いていることもないでしょう。

そんな私はボランティアの魅力を知り、その後国内だけでなく、フィリピン・タイ・インドネシア・カナダ・ニュージーランドでボランティア活動に参加をしました。そしてJSTに入社後、旅行の手配だけでなく、海外ボランティアツアーの添乗員も担当させていただいています。経験者として、そして添乗員として数多くの大学生と一緒に旅をした私が思う「海外ボランティアのススメ」を今回紹介していきます。

1. どんな人が参加するのか

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海外ボランティアと聞くと、「意識高い人」「国際協力に興味がある人」が参加をするんだろうなと思っている方が多くいるようですが、私が担当した学生を見ていると、実際にそういう学生は全体の2割にも満たないと思います。

参加理由で最も多いのは「学生時代に何かしたいけど、何をしたらいいか分からない」というものです。特に大学3年生でこの理由が多いですね。「何かしたいと漠然と思うけど、具体的にやりたいことがあるわけでもない。そんな中知り合いが海外ボランティアに参加した話をきいて...」という話をよく聞きました。

海外ボランティアは決してハードルの高いものではありません。「こんな自分が参加してもいいのか」と思う必要はないです。むしろ大多数があなたのような方です。誰でも参加可能です、私のような初海外の方も多くいます。

2. 海外ボランティアで得るもの

旅行であれ留学であれ、海外経験を通して数多くのものを得ることができます。そして海外ボランティアではさらにそれが顕著です。今回は数多くの中から3つ紹介していきます。

① 新しい価値観

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ボランティアで訪問する場所は、日本で知っている世界とはまったく違うことがほとんどです。特に途上国を訪れると、あなたの目の前に現れるのは「自分のあたり前があたり前じゃない世界」です。文化の違いに加えて、経済的な違い、環境の違いなどを知ることになります。そこでの経験があなたの世界を広げ、様々な価値観に触れさせてくれるでしょう。狭い日本で生きてきた中で形作った「常識」を全部壊して新しく積み上げる良い機会です。

② 仲間

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海外ボランティアで一緒に活動する人は、あなたにとってかけがえのない仲間になると思います。グループで参加した時はもちろん、一人で現地に行くパターンのものでも、現地で一緒に活動するメンバーがいるはずです。寝食を共にし、一緒に準備や活動を行い、同じ時を過ごすメンバーは帰国するまでには大学の友達とはまた違った関係になっているかもしれません。この先何十年たっても、「あの時の思い出」を語り合える存在がいるのは、とっても素敵なことだなと思っています。

③ モチベーション

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自分の知らない世界を観ることで、新たに観てみたい世界ややりたいことが増えるかもしれません。自分がいかに無知だったかということに気づき、学びたいこと、知りたいことが増えるかもしれません。語学を真剣に学ぼうと思うかもしれません。また会いに行こうと決意することがあるかもしれません。行く前と帰国後では大学生活のモチベーションが大きく変わっていると思います。

3. 海外ボランティアの心得

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ここでいくつか大事にしてほしい心得をご紹介します。

「国際協力」ではなく「国際理解」
海外ボランティアは「国際理解」のきっかけだと思っています。多くの人が短期間でボランティア活動に参加すると思います。そして「現地のために何かしてあげたい!貢献したい!」と考える方もいますが、短期間では特にそこまでの貢献はできないです。ほんのちょっとくらいです。現地もわざわざ受け入れをしてくれて準備をしてくれます。そのため短期間の一般的な海外ボランティアは、「国際協力」よりは「国際理解」の機会だと思った方がいいと思います。学ばしていただく、様々なことを考える機会をいただく、もっと現地のことに興味をもつ、現地の課題を知る、訪れた国が自分の大好きな場所の一つになる。そんな機会が海外ボランティアです。

考えること、受け入れること、学ぶ姿勢が大事
ただ与えられたことをやるだけでなく、いろんなことに興味をもち、疑問に思ったことは聞く、現地の慣習や宗教について学ぶ、現地の生活様式を受け入れることが大事です。日中活動をしながら、頭は常にフル回転。夜はその日考えたことなどをまとめる。海外ボランティアでは頭も体も疲れ切ってしまうくらい充実した日々を送ることになると思います。

感謝の気持ちを忘れない
先ほども述べましたが、海外ボランティアでは「あたり前があたり前じゃない世界」を体験します。人間はあたり前のものには感謝をしません。例えば日本で生活している中で本当の意味で「3食食べれること」「大学に通えること」などを感謝する機会はほとんどないと思います。あたり前じゃないと知れば、感謝のアンテナが立つようになります。そんなアンテナをたくさん立ててきましょう。現地で感じたことは日本でもできるはずです。そんな素敵な気持ちを忘れずに。

4. さいごに

気軽に海外ボランティアに参加できるのは2022年夏以降になるかもしれません。まだまだ見通しが立たないですが、行ける状況になればぜひ海外ボランティアにチャレンジすることをお勧めします。

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海外旅行や留学でもあなたの日常に大きなインパクトを与えることでしょう。ですが、海外ボランティアでの経験はそれ以上の衝撃になると思っています。少なくとも私はそうでした。そんな体験をできる日を心待ちにしていてくださいね。

旅は学びの原点


JST坂田

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