私たちの旅行会社では大学生の利用が多く、旅行の手配や添乗で学生と関わる機会があります。その中でよく「学生のうちに何をするべきか」という質問をいただきます。今回からは彼らに伝えている「学生のうちにやっておくといいこと」を何回かに分けて綴っていきます。
※誰にでも当てはまる絶対のことではなく、「やるべき」までとは思わないので「やっておくといい」くらいにしておきますね。
※もちろん「海外旅行」が一番なのですが、今は気軽に行けない状況なのでまずは旅行以外のことで）

今回お伝えする「学生のうちにやっておくといいこと」は、
【交友関係を広げること】です。

交友関係を広げたほうがいい理由

①　日常が豊かになる

学生のうちにできるだけいろんな方に出会うといいと思っています。学年や大学に関わらず、学生や社会人に関わらず、多くの人に出会い、様々な価値観に触れることは人間形成においてとても意義のあることだと思っています。さらに、学生生活の中での楽しみも増えるだろうし、多種多様な興味関心を得るきっかけになるだろうし、刺激になったり、癒しになったり、交友関係が広がることで、学生生活の日常がより豊かになる可能性がある思います。

②　選択肢が広がる

同じ学生だけでなく、社会人や大人たちにも出会うといいです。やりたいことが見つかるきっかけになるかもしれませんし、学ぶこともたくさんあります。自分が目指したいと思うロールモデルをたくさん見つけることができれば、学生生活、そして今後の社会人生活において役に立つことが多いと思います。

③　今後狭くなるばかりの交友関係

卒業し、社会人の日常がスタートすると交友関係はどんどん狭くなっていくと思っています。就職した先ではいつも同じ環境での日常が待っています。入れ替わりなどはありますが、大学時代に比べるとはるかに新しい人と出会う機会は減ってしまいます。そして歳を重ねるごとに、転勤や転職や結婚出産などの分岐点をきっかけに交友関係はどんどん狭く狭くなっていくことでしょう。

社会人になっても交友関係を広げる選択肢はたくさんありますが、それがもっと楽にでき、そして直接日常の充実度につながる学生時代に、広げれるだけ広げておいた方がいいかもしれません。そして卒業以降は、その中から深く続いていく関係を大事にしていけばいいと思いますので。

学生という特権を活用する

「学生」という特権を有効利用していくといいと思います。大学、学科、サークル、アルバイトetc.、様々な接点を持つ機会に恵まれているのが学生です。人との出会いに満ちた環境を利用しない手はありません。

また、学生は気兼ねなく友達を増やすことができます(社会人になるとビジネスや勧誘だと怪しまれることも多いですので)。そして社会人からしても、学生相手であれば警戒することはありませんし、先に社会に出ている先輩としていろんなアドバイスをくれることでしょう。

そして学生には時間があります（暇という意味ではありません。自由に使える時間をどの世代よりも持っているということです）。人と会う時間を作るという観点では、大学生が一番その時間を行使しやすい時期だと思っています。

交友関係の広げ方

どこで新しい人と出会うのか...。学生時代にたくさんのきっかけがあるとおもいます。サークルやゼミなど、大学での機会はもちろん、アルバイトやインターンシップ、インカレサークルなど大学外にも多くの機会があります。

もしそれ以外にも様々な人と関わりたいなと思う方には、ぜひ私たちが企画するイベントにお越しいただければと思います。海外に興味がある学生が集まる交流会、留学報告会、学生×社会人交流会など、人と人をつなぐことも行っています。今はオンラインがほとんどですが、少しずつ対面イベントを増やしていきたいなと思っております。

さいごに

学生時代は新しいことを学び、様々なことに興味をもつことができる貴重な時期です。自分だけでは限界がありますし、気づいたら狭い世界で過ごしていることになるかもしれません。そしてその枠を広げてくれるのが他者との関わりです。自分の知らない価値観を知るきっかけ、日々の日常に彩りをもたらしてくれるのが人との出会いです。ぜひぜひ「いい出会い」に満ちた学生生活を送っていただけたら嬉しいです。

もちろん、ただ多くの人と会うことが全てではなく、交友関係が広い人がえらいわけではありません。その人それぞれにあった交友関係の幅があると思います。自分に合う交友関係をぜひ築いけるといいと思います。

そして気兼ねなく海外へ渡航できる時がきたら、ぜひ一緒に海外に飛び出していけるといいですね。海外での素敵な時間は、一緒に共有する人がいると良さが倍増します。そんな時が今から待ち遠しいですね。

JST坂田