高円宮杯U-15サッカーリーグについて

 U-15(ジュニアユース)について語る上で、絶対に欠かすことができないのがリーグ戦の存在です。
 正式名称は「高円宮杯 JFA U-15 サッカーリーグ」と言います。
 U-18のリーグには「プレミアリーグ」という全国東西リーグがありますが、U-15の場合は全国リーグはなく、関東・九州などの地域リーグが最上位リーグとなります。
 その変わりに年末に「高円宮杯 JFA 全日本U-15サッカー選手権大会」が行われています。かつては「全日本ユース(U-15)」と言われていた大会です。
 地域によって予選の方法は異なりますが、リーグ戦上位チームがストレートインで全国への出場権を得て、その他のチームでプレーオフを行って残りの出場枠を争うというのが主な予選方式です。

 ここからは九州の例で説明をしていきます。
 まずはU-15年代の大会の流れです。

前年12月~1月 新人戦県大会
2月 新人戦九州大会
3月~6月 高円宮杯U-15リーグ前半戦・後半戦序盤
6月~7月 九州クラブユース選手権(九州リーグ前半戦結果でシード決定)
8月 日本クラブユース選手権
8月~10月 高円宮杯U-15リーグ終盤戦
11月 高円宮杯プレーオフ・リーグ入替戦など
12月 高円宮杯 JFA 全日本U-15サッカー選手権大会

 力試しや調整の意味合いの強い新人戦は別にして、基本的にはリーグ戦が中心になっています。
 九州の場合は九州リーグのチームは県大会を免除されて、クラブユース選手権や高円宮杯プレーオフに出場することができます。前半戦の成績によってクラブユース選手権のシードが決まっており、リーグ戦上位同士は序盤戦で対戦しないようになっています。
 高円宮杯プレーオフについては、九州リーグ2位~10位と沖縄の優勝チーム、各県大会代表8チームの計18チームが出場します。
 九州リーグ優勝チームのみが全国へストレートインで出場権獲得。残りの3枠をプレーオフで争います。
 説明が遅れましたが、九州の場合は沖縄だけ別になっていて、沖縄は沖縄のチームのみでリーグを戦っています。

2020年の所属チームを見てみます。

高円宮杯 JFA U-15サッカーリーグ2020 九州
 サガン鳥栖U-15(前年度1位/佐賀県)
 日章学園中学校(前年度2位/宮崎県)
 ソレッソ熊本(前年度3位/熊本県)
 大分トリニータU-15(前年度4位/大分県)
 ロアッソ熊本ジュニアユース(前年度5位/熊本県)
 太陽スポーツクラブ(前年度6位/鹿児島県)
 アビスパ福岡U-15(前年度7位/福岡県)
 大分トリニータU-15宇佐(前年度8位/大分県)
 サガン鳥栖U-15唐津(前年度9位/佐賀県)
 小倉南FCジュニアユース(入替戦勝利/福岡県)

 以上の10チームがリーグ戦を戦います。昨年はルーテル学院中も熊本県から参加しておりましたが、最下位となり入替戦で敗れて降格となりました。
 2018年までは12チームで運営をしておりましたが、プレーオフにリーグ戦下位3チームが出場できないなどの不釣合いなどもあり、昨年から10チームとなり、プレーオフの方式も変更となりました。
 熊本県からは2018年までブレイズ熊本も所属しており、4チームと最多のチームを送り込んでいましたので、今年2チームとなってしまったのは少し寂しいところ。
 ブレイズ熊本、ルーテル学院には復帰を目指して頑張って欲しいところです。

 熊本のリーグについてはまた次回触れようかと思います。

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