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好きな漫画家『藤崎竜』先生の作品の魅力を書いてみた

noteの募集中に「好きな漫画家」があったので、私が好きな漫画家『藤崎竜』先生について書きたいと思います。読んでいただけると嬉しいです。

1. フジリュー作品の特徴

    藤崎竜とは、日本の漫画家である。ファンからの愛称は「フジリュー」。
    週刊少年ジャンプにて1992年に「PSYCHO+」でデビュー。1996年から「封神演義」(原作は安能務訳『封神演義』)を連載開始し、ヒット作となる。また、1999年に「仙界伝 封神演義」としてアニメ化された。続いて2002年に「サクラテツ対話篇」を、2004年に「Waq Waq」を連載。
   ジャンプスクエアで2008年から「屍鬼」(原作は小野不由美の同名小説)を連載し、ヒット作となり、2010年にアニメ化された。
   2015年から週刊ヤングジャンプ(2020年からは月刊ウルトラジャンプ)にて「銀河英雄伝説」のコミカライズを連載中。
  (以上、ニコニコ大百科より)

    私がフジリュー作品の一番の特徴だと思うのは、キャラクターの個性付けです。キャラの書き分けも独特のクセがある中で、セリフ回しにもクセを付けています。このクセがオーバー(過剰な味付け)で合わないという方もいますが、ハマると「やみつき」になります。私は大好物です。
    あとは、原作付きでないと話が壮大になりすぎて、読者が付いていくのが大変なところがあります。どの作品も大概ビームを撃っていると思います。

2. 主な連載作品の簡単な紹介

    連載作品のうち3作を簡単に紹介します(サクラテツやワークワークも好きですが、初見の方には味付けが濃すぎるように思います)。

①  封神演義

    私が最初に読んだフジリューの作品です。小学生の頃から三国志や西遊記が好きでしたが、「封神演義」はこのマンガを読んで初めて知りました。
    見出し画像は、主人公の「太公望」です。私は子供の頃、この「太公望」みたいになりたいと思っていました。少年マンガの主人公なので原作の設定とはかけ離れていますが、「太公望」の人柄が大好きです。他の登場キャラクター(多すぎて例示できない)もとても魅力的ですが、私にとっては「太公望」がずば抜けています。
    このマンガの魅力を、文章で説明するのは難しいです。二回アニメ化されましたが、相当の理解力と表現力がある製作陣でないと、この作品の面白さはアニメで再現できないと思います。私は「趙公明」との戦いで出た「国立アンニュイ学園」で『フジリューは天才だ』と子供心に思いました(アンニュイという言葉は、これで初めて知りました)。
    史実・神話・創作・オリジナリティ・ギャグ・シリアス・ジョーク・名言・バトル・頭脳戦・古典・少年マンガ等の様々なエッセンスが、絶妙なバランスで見事に噛み合っている作品だと思います。

ニコニコ動画には「封神演義」のファンの方が制作された動画がいくつかありますが、私は「グレンラガンアイキャッチパロ」と「語/り/継/ぐ/こ/と」が好きです。フジリュー作品全体だと「ぷてぃまんが大王」の動画が好きです。


②  屍鬼

  「十二国記」好きの私にとって、小野不由美 × 藤崎竜でマンガが出るというのは最高でした。
  「屍鬼」は早い段階から購読することができました。展開が気になりすぎて、先に小説を読んでしまいました。この内容をフジリューはどうやってマンガで料理(表現)するのだろうかと思いましたが、素晴らしいコミカライズだったと私は思います。

    ストーリーは原作に沿っていましたが、キャラクターが個性的で、小野先生がかなり自由に描かせてあげてるんだなと思いました。あとがき漫画(断崖絶壁今何処)で「不由美神」となっているのも納得です。
    アニメの出来も良く、満足しました。


③  銀河英雄伝説

   「銀河英雄伝説」については、私は旧アニメしか見たことがありませんが、旧アニメの影響を受けつつ(リスペクトしつつ)、上手く補完してコミカライズしていると思います。
    ストーリーは原作に沿っていると思いますが、キャラクターにはフジリュー独特のクセが出ています。多くのキャラクターがいる中で、どのキャラも埋もれない強烈な個性を出しているのがすごいです。私は不敗の魔術師「ヤン・ウェンリー」が好きです。

    来月発売予定の21巻がいよいよ「バーミリオン星域会戦」なので、どういう描かれ方になるのか楽しみです。


3. 最後に

    私が購読するコミックで唯一「作者買い」をしているのが、『藤崎竜』先生のマンガです。
    個人的には「封神演義」が一番好きです。
    現在「銀河英雄伝説」を連載中ですが、もし次回作を連載してもらえるなら、「西遊記」か「三国志」を元にした作品を連載してほしいなと思います。ビームを撃ちやすいのは「西遊記」ですが、「三国志」でも撃とうと思えば撃てると思います。「三国志」だと、誰を主人公にするかで、作品の印象は大きく変わると思います。
    キャラクター造形だけでなく、ストーリー展開の自由度も高い、濃密な「フジリューぶし」を味わいたいです。

    原作物の弛い縛りがある中で、自由に描かせると面白い作品を産んでくれるのではないかという期待感があります。
    次回作が西洋史であれば「アーサー王物語」とか、明確な主人公がいる中で多くのキャラクターが登場するものが見たいです。ただ「アーサー王」を題材にすると、fateの登場キャラクターとどうしても比較してしまう気がします。私の教養不足のため、西洋史物でのいい題材が思い浮かばないです。
    日本史なら「平家物語」か「応仁の乱」を題材にしてもらえると面白い作品ができあがるのではないかと思います。「応仁の乱」は状況説明だけで大変なので本来はマンガに向きませんが、フジリューなら上手く料理してくれるのではないかと思います。

    以上、好きな漫画家『藤崎竜』先生について簡単に紹介させていただきました。作品に興味がありましたら、ぜひご一読ください。
    ハマると常連客になってしまう、独特のクセを持った味付けをする漫画家だと思います。

    私の拙い紹介文に最後までお付き合いいだだき、ありがとうございました。

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