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漫画家の赤松健先生について、私が知っていること

漫画家の「赤松健」先生が今年の参議院選挙の全国比例で自民党から立候補しています。
週刊少年マガジンで連載された「ラブひな」や「魔法先生ネギま!」で有名な漫画家さんです。

私はラブコメマンガが苦手なので、「ラブひな」は最初の巻しか読んでいません。「ネギま!」は中盤あたりからバトル系マンガになったので最終話まで読みました。
週刊少年マガジンだと、「ゲットバッカーズ」とか、キバヤシさんが原作をするマンガを主に読んでいました。「ダイヤのA」とかスポーツマンガも好きです。
私は赤松先生のマンガ作品の熱心なファンではないため、赤松先生がどんな人柄なのかは知りません。

ただ、赤松先生の活動の中で深い感銘を受けたものが一つあります。『絶版マンガ図書館』の創設です。

マンガの版権は、連載元の出版社にあります。
27年前に週刊少年ジャンプでの連載が終了した「ドラゴンボール」は、現在も「集英社」に大きな利益をもたらしています。

一方で、人気マンガの裏には大量の「打ち切りマンガ」が存在します。この「打ち切りマンガ」の版権も連載元の出版社が持っています。
たとえ今は「打ち切りマンガ」でも、その後に作者がヒット作品を出せば、再評価されて大きな利益をもたらす可能性があります。カルト的人気のある作品もあります。だから「打ち切りマンガ」でも、出版社にとっては残しておきたい版権です。
ただ、もう漫画家を引退した人や亡くなられた人もいます。「打ち切り」であっても、単行本化されなかったものであっても、そのマンガはプロ漫画家であった人生を証明してくれるものです。
こういった「打ち切りマンガ」が表に出るために、赤松先生は『絶版マンガ図書館』を立ち上げました。

赤松先生は、絶版になったマンガの掲載許可をもらうため、色々な出版社に掛け合いました。『絶版マンガ図書館』を立ち上げた際には、話題作りのために「講談社」と契約解除して「ラブひな」を無料公開し、世間(主にオタク界隈)の関心を集めました。

見出し画像のとおり、現在は『マンガ図書館Z』という名称になっています。
リンクを貼っておくので、興味があれば一度のぞいてみてほしいです。

無料ですが、古い絵柄のマンガばかりです。PV数に応じて広告収入が作者に還元されるような仕組みになっています。
現在は大手出版社も電子書籍市場に参入したことで、絶版となった過去の作品も陽の目を見やすくなっているかもしれません。もっとも、電子書籍化されない絶版マンガはまだ存在すると思います。
なお、R18作品もありますが、有料プレミアム会員でないと見られません。


私は赤松先生がどんな人柄なのかは全く知りません。どんな思想傾向にあるのかも分かりません。
ただ、「講談社」との契約解除後も、週刊少年マガジンで「UQ HOLDER!」を新連載しており、一定の人間関係を構築でき、交渉能力も備えている人ではないかと見ています。
漫画家協会の理事職をする中で、行き過ぎかねない表現規制や世論形成に対して声を上げてきた、大御所クラスの有名漫画家とも連携しているように見えます。

国会議員が多すぎるという批判もありますが、多い分、多様な民意を吸い上げることができます。
売れっ子漫画家として色々な物事や人々に向き合って経験を積んだ人が、「創作者」の視点で、国会議員として国政での政策提言に参加するチャンスがあってもいいのではないかと私は思います。
単に国会議員になりたいだけでなく、政府官僚を動かして実現したい政策があるのなら、政権与党である自民党を所属政党としたのも合理的だと思います。

選挙中には色々とネガティブな印象操作もされると思います(怪文書が出るのも選挙の風物詩です)。
そういった情報が色々と出回る中で、「何を言っているか」よりも「何をやってきたか」で人物を評価したいと私は思います。

以上、情報収集する中で少し思うところがあって、noteの片隅に私見を書いてみました。赤松先生を応援するためというよりも、私の考えを整理するために書きました。
拙い文章ですが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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