明日1/11は、ニコニコ動画に「たべるんごのうた」が投稿されて2周年になります。
そこで、私の中でもっと評価されてほしいと思っている「たべるんご」関連動画を、勝手に22本紹介しようと思います(できるだけ10万再生していない動画を選びました)。
長くなりますが、よろしければお付き合いください。

1. たべるんごのうた

本家です。この35秒の動画がニコニコ動画で2020年の1年をかけてブームになるとは、誰も予想していなかったと思います(製作者であるバチさんは100万再生間違いなしと思っていたそうですが)。
私が最初に見た時は20万再生くらいだったと思いますが、現在は356万再生です。今のニコニコ動画で「ボカロ」や「歌ってみた」以外でトリプルミリオンを達成したのはスゴいと思います(「たべるんごのうた」は広義の「ボカロ」に該当するとの見解もありますが)。

2. COZMICたべるんご

メカPさんが「たべるんごのうただ」を2/24に投稿してからの一週間で、クオリティの高いMADがいくつか投稿されてます。私は3月頭に「総合ランキング」の「毎時」を見て、この赤い少女とりんごの化物のサムネが並んでいるのに気づき、一体これは何の作品なんだと思い、「たべるんご」を追いかけ始めました(久しぶりに「ゲーム」ジャンルにある「アイドルマスター」カテゴリのランキングの「毎時」を見るようになりました)。
メカPさんが製作した「COZMICたべるんご」は、「たべるんごのうた」の次に再生数が多く、ミリオン再生を達成しています。現在141万再生です。
有名なJ-POPやアニメソングの「たべるんご」替え歌動画がたくさん投稿されている中で、SOUL'd OUTが一番人気なのが面白いです。

3. 週刊アイドルマスターランキング 20年3月第1週

ニコ動の「アイドルマスター」カテゴリを見ると、「たべるんご」がランキング上位を独占して同じようなサムネが並んでおり、面白い状況でした。
『この現象に一番影響を受けているのは「週マス」じゃないか』と思いつき、10年ぶりくらいに「週マス」を見ました。「週マス」は2007年から有志の方が独自に集計し、毎週公開しているランキング動画です。「週マス」が現在も途切れず続いていることに感心しました。約20分の動画で編集も大変だと思います。
この「3月第1週」から「5月第4週」まで「週マス激戦週リンク」のタグが付けられていますが、私は『伝説の三ヶ月』と呼んでいます。
私はリアルタイムで毎週「週マス」を見ていましたが、後から見ても当時の「たべるんご」ブームの状況を窺い知れる貴重な動画だと思います。

4. さくらんごのうた

「デビルマン」やら「暴れん坊将軍」やら「コンギョ」の動画(MAD)が面白く、「んご」とか言ってるネタキャラなのかなと思っていたところで、公開された動画です。
この動画で、「山形りんご」の生産量や生産地ネタが広まったと思いますが、やはり大きいのは最後の「本人登場」だと思います。私はこの動画を見てゲーム(アイドルマスターシンデレラガールズ)のアイドル「辻野あかり(あかりんご)」を知りたくなりました。
なお、私は現在も「りんごろう」さんはネタキャラだと認識しています。

5. 組曲『んごんご動画』【11/5は辻野あかりの誕生日記念】

「辻野あかり」はアイドルマスターシンデレラガールズ(デレマス)の新キャラでしたが、私が知った時には登場からすでに1年以上を経過していました。
バチさんが製作した「たべるんごのこのうた」でキャラ把握はできましたが、『推し』になるほどの内面性までは分かりませんでした。ニコニコ大百科の文章を読んでもピンときませんでした。
これは本格的にゲームアプリをやってストーリーを進めないと分からないのかなと思っていたところ、見つけたのが「たべるんごのうた」より前に投稿されていた『んごんご動画』です。
「辻野あかり」が登場した当初から担当プロデューサー(ゲームのプレイヤー)をしている屋良斗さん自身で歌い上げた「組曲ニコニコ動画」の替え歌動画です。10分ほどの動画ですが、これで「辻野あかり」という「アイドル」をスピードラーニングすることができました。
「さくらんごのうた」に出ていた二人が「あきら」と「りあむ」という名前なのを知ったのも、この動画からです。

6. たべるんごのうtar!!

屋良斗さんの『んごんご動画』を見て、私が知っていたのは「前川みく」だけでした。
デレマスは最初のほうだけテレビアニメを見ていたので、「みくにゃん」や「ウサミン」といった主要人物を知っていました(アニメ放映当時、色々な音MADが投稿されていました)。
「Star!!」はデレマスのアニメ主題歌ですが、「たべるんごのうた」とマッシュアップさせたのが、この動画です。
なお、私はデレマスのアイドル「辻野あかり」を知るまで「アイマスは765ASの13人だ」と思っていたので、BEMYBABY等の愉快な動画群を知ったのは「たべるんご」以降です(視界に入っていませんでした。目に入っていたとしても「知らないジャンル」と無視していたと思います)。

7. ムンナイんごのせいにして

私のアイマスへの関心が落ちたのは「アイマス2騒動」からなので、「MOON NIGHTのせいにして」という原曲だけでなく、そもそもアイドルマスターSideM(Mマス)を知りませんでした。
男性をプロデュースできるアイマスが別にあること自体は知っていて、「Jupiterの登場の時からそうしておけば良かった。アイマス2のゲーム内で登場させる必要はなかった」と思っていました。そのため、ポジティブな印象を持っていませんでした。
この動画はメカPさんが製作されましたが、とてもノリの良い曲で好きです。Mマスに興味を持たせてくれました。デレマスのアイドルほどではありませんが、Mマスのアイドルの知識もインプットした今では、「Jupiter」をMマスの看板アイドルユニットとして好意的に見ています。
それとともに、「辻野あかり」にはボイスがないということを初めて知ったのが、この動画だと思います。

8. たべるんご時代

J-POPの替え歌動画を紹介すると削除リスクが増すので、あまり紹介したくありませんが、この動画は紹介しておきたいです。
メカPさんが製作した動画は聞き取りやすく上手ですが、この動画はそうではありません。音程を外しまくりです(酔っ払った「井上陽水」です)。
終始フニャフニャなので笑いっぱなしで私は好きですが、聞き終わると曲調のせいか、なぜか感動します。
中盤に出てくる7人のアイドルの一枚絵が印象深いです。「キン肉マン」の動画も見て、デレマスの新アイドル(新キャラ)の7人であることを知りました。
7人のうち「あかり」と「あきら」の2人はボイスがないので、同じステージに立てないことを知りました。ゲーム内の「総選挙」で勝たないとボイスがもらえないことを知ったのは、この動画だと思います。

9. カノンごのうた

「AIきりたん」自体は2月下旬に「総合ランキング」に上がっていた「キリトリセン」のカバー動画を視聴しており、VOICEROIDで流暢に歌える新技術ができたんだという認識でした。まさか「たべるんご」で「AIきりたん」が大活躍するとは思っていませんでした。
「AIきりたん」が歌うことで、歌詞のない曲も歌詞を付けて歌うことができるようになりました。その最高傑作と評価されているのが「カノンごのうた」です。クラシック音楽のカノンに「たべるんご」の歌詞をのせて「AIきりたん」が歌い上げる動画です。
『りんごアイドル辻野あかりは   声もないのに歌い続ける』の歌詞に触発されて、「辻野あかり」に何とか声(ボイス)を付けさせてあげたいと決めました。

10. たべるんごに「levan Polkka」を歌わせてみた

過去にニコ動で流行った楽曲を「たべるんご」で替え歌していくという現象も発生しました。
「ニコニコルネッサンス」や「ニコニコが死ぬ前に見ている走馬灯」と言われていました。『んごんご動画』がすでにあったように、ニコ動的なノリとの相性が良いのかなと思いました。
ニコ動だけでなく、「もすかう」のような昔のネットで流行したflash動画も「たべるんご」化しており、面白かったです。

11. 山形林檎は嫌われている。

「泣けるたべるんご」系統の替え歌動画の中で、私が一番好きな動画です。
カンザキイオリさんの「命に嫌われている。」を、私はVTuber「笹木咲」さんの「【歌ってみた】笹木は嫌われている。」(ベルモンド・バンデラス誰やねん)で知りました。
「命に嫌われている。」はとても良いボカロ曲(初音ミクオリジナルソング)です。
この動画では、歌詞に笹リスペクトがあります(「舞元は」のところを「こいつらは」にしていて上手いなと思います)。「AIきりたん」が上手に歌っています。

12. ｺｲﾂﾊﾘｰのうた

「月姫」の格闘ゲーム「MELTY BLOOD」に登場する「遠野志貴」を魔改造した「復讐貴」が一撃必殺技を出した際に流れるのが、ｺﾉﾒﾆｳｰという曲です(正式な曲名は「MELTY BLOOD」です)。
色々なキャラクターに異種格闘技戦をさせる二次創作2D格闘ゲームジャンル「MUGEN」のネタです。
「たべるんごのこ」も「MUGEN」入りしており、この動画で一撃必殺技が一つ増えています。「たべるんごのこ」は動画の数が増えるほど強化されるという、強(凶)キャラでした。久しぶりに「MUGEN」の動画を見ましたが、「たべるんごのこ」が好意的に受け入れられているのが嬉しかったです。
この動画で注目すべき点として、ボイスアイドルオーディション(ボイス選挙)を争うライバルに、前年の「総選挙」で好成績を残した「工藤忍」「浅利七海」「今井加奈」、「あかり」のユニット仲間「砂塚あきら」だけでなく、ダークホースと思われていた「桐生つかさ」をこの時点で登場させています。

13. あかりんごがやってきたんごっ！

VOICEROID「紲星(きずな)あかり」のファンメイドソング「アカリがやってきたぞっ」の「たべるんご」替え歌です。私はこの曲をVTuber「ミライアカリ」さんのMAD(歌ってみた)を見て知ったと記憶しています。
この動画では「紲星あかり」と同じVOICEROID仲間である「東北きりたん」(AIきりたん)が歌っています。
「辻野あかり」と同じように「砂塚あきら」と「夢見りあむ」がデフォルメキャラで登場し、楽しげにしているのを見て、この3人組アイドルユニット「#ユニット名募集中」に興味を持ちました。

14. やまがたきゅ～と・りんご@メイト

「あきら」と「りあむ」の「たべるんご」風デフォルメキャラを最初に登場させた動画です。
この動画のおかげで「#ユニット名募集中」(ユニ募)を「たべるんご」の替え歌動画に登場させて、一緒に踊らせるものが増えたと思います。
「怒涛の山形エンジェル」といった歌詞も好きです。

15. お願い！りんごろう

デレマスを代表する曲「お願い！シンデレラ」の「たべるんご」替え歌動画です。この動画は選挙終盤に投稿されました。
ニコニコ大百科の「たべるんごのうた」掲示板で初めて動画を作るという書き込みがあり、楽しみに待っていた動画です。期待を超える傑作でした。
デレマス(ゲーム)内で「辻野あかり」が置かれていた状況や「たべるんごのうた」がもたらした奇跡も感じさせる集大成のような動画だなと、個人的に思っています。

16. 第2回ボイスアイドルオーディションUC

ボイスアイドルオーディション(ボイス選挙)で「辻野あかり」は見事1位になりました(微力ながら投票して良かったです)。
これはUC動画が作られるなと思っていたところ、期待に応えてくれたのが、この動画です。最後に「たべるんごのうた」が流れるのが良いです。
最初から流れが変わっているのも面白いです。

17. 少し楽しくなるんごの動画

「おまいGONZO」の空耳で有名な曲の「たべるんご」MADです。ボイスアイドルオーディションの結果発表後に投稿されました。
「たべるんご」オールスターが登場しており、名前どおり「少し楽しくなる」動画でした。

18. たべるんごのうた(めぎゅしver)

9/9にデレマスのゲーム(モバマス)内で「辻野あかり」にボイスが実装されました。声優は「梅澤めぐ」さん(愛称：めぎゅし)でした。
これを合図に、「辻野あかり」に「たべるんごのうた」を歌わせる「たべるんごRTA」が自然発生しました。「繰り上げP」と「0秒天下P」が産まれるというドラマが起こりました。
9/9に投稿された「たべるんごRTA」の動画だと、「素材の味ver」もオススメです。
なお、ゲームに先駆けてTVCMで「えいっ」と一言だけしゃべりましたが、「えいっ」だけで動画が作られていてスゴかったです。

19. たべるんごのうたをバイオリンで優雅に弾いてみた！

「たべるんごのうた」の動画は、基本的に「アイドルマスター」カテゴリに投稿されているため、ジャンルは「ゲーム」に設定される場合が多いです。一時期は「ゲーム」の中に「たべるんごのうた」と「辻野あかり」のタグのランキングがありました(人気タグのランキングが自動生成されるのがニコ動の仕様です)。
一方で「ゴールドライタン」(歌ってみた)のように、「ゲーム」以外のジャンルでも動画投稿されていました。そのため、他ジャンルでも「たべるんごのうた」タグのランキングができていました。
この動画も「たべるんごのうた」のランキングに触発されて製作されました。「メリーさんの羊」にマッシュアップさせてバイオリンを弾いた動画です。この系統が好きな方は、「たべるんごのうたクラシック部」のタグが付いた動画を見ると幸せな気分になれると思います。
「けん玉」動画の人のように、「たべるんごのうた」はアイマス(ゲーム)以外のジャンルにいる人も気軽に動画を製作しており、多様性があって面白かったです。

20. ストライクりんごろうを作ってみンゴ

ブームにおける他ジャンルの動画として、「ニコニコ技術部」を外すことはできません。「ニコニコ技術部」は趣味で変なモノを工作してニコ動で発表している人たちです(最近だと偽マフティーを切り絵で踊らせた動画がスゴかったです)。
この動画は「あんなにりんごくったのに(調整版)」に触発されて製作されています。頭部が意外なパーツを使っていて面白いです(サンリオコラボかな)。
Twitterを検索したら、ユニ募イメージのザクのプラモを作られている方もいました(ユニ募はやはりザクのイメージですね)。

21. リアルたべるんごのうた

ゲーム以外の他ジャンルと言えば、コスプレをする方もいます。Twitterを検索すれば「辻野あかり」イメージの可愛いコスプレを披露されている方もいますが、ニコ動でわざわざ公開する人は少ないです。
この動画は「リアルりんごろう」のコスプレ動画(踊ってみた？)です。「ニコニコ危険地帯」のタグが付いているように、若干ホラーなため閲覧注意です。「たべるんご」ブームはかなり敷居が低いものでした。
なお、動画投稿主は、コミケには「偽マフティー」のコスプレをして参加していました。NHKのVTRに少し写ったそうです。コミケには本格的なコスプレをする方以外に、ネタコスプレをする方もいます。

22. ひっさつのもちつき

ブームが去った2021年以降も面白い「たべるんご」動画は投稿され続けています。
この動画は、お正月曲「Wish you Happiness!!」の2Dリッチやコミュでの「辻野あかり」と「ナターリア」との絡みに触発されて製作された動画です。
ゲームボーイのRPG「Sa・Ga2秘宝伝説」の戦闘BGM「必殺の一撃」のマッシュアップですが、途中でアニメーションも挟んで楽しい動画です。
10周年曲「EVERLASTING」の2Dリッチでも、この二人は仲良さげでした。

最後に

勝手に「たべるんご」関連動画の紹介記事を書いて宣伝してみました。
他の人の「たべるんご」選も見てみたいです。ニコ動の「たべるんごのうた」タグで登録されている動画は2800本を超えるので、私が紹介した22本は1％に満たないです。面白い動画は他にもあります(10万再生した「殿堂入りんご」タグが付いている動画は100本以上ありますが、面白いものばかりです)。
今日1/10の23時頃に2周年記念動画(辻野あかり合作)が公開される予定とのことで、楽しみです。総勢31名のP(動画製作者)による1時間を超える動画のようです。きっとカオスな作品だと思います。

長くなりましたが、私の駄文にお付き合いいただきありがとうございました。