軌道の景観学のために,距離について
ジャグリングを作品のアスペクトで語ることの困難さは既に述べた通りであるが,今一度確認するに,そもそも「ジャグリング」という言葉自体が持てるアスペクトが「-ing」つまり「行為」のそれにすぎず,基本的には「ものを投げあげて取るという作業の連なり(のうち一部分を切り取ったもの)」として,その動きそのものとしてしか語りえないという言語上の困難がまずある.
つまり,ジャグリングという行為を使用した舞台作品は,あくまで舞台作品であり,「ジャグリング」のいち側面では結局のところないので