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青春だぜ学園祭「磨け、授業力」

半年前からの準備

昨年は812名が参加した1回目の「磨け、授業力」。
私にとっては、それだけでもう大成功でした。
でも、2回目は企画の段階から、
「大学のワンフロアを貸し切っての学園祭みたいにしたい!」
代表の星野達郎氏は話し出しました。
去年と同じなのは、「磨け、授業力」という名前と、4名の講師だけです。
小学校の先生だと、運動会や学習発表会、修学旅行など、去年の形が基本になってしまいます。
でも、また1からのスタート。
たしかに、学園祭みたいな研修会なんて、なかなかない。
面白そう!!
それだけに、実現も、難しそう…。
雪深い2月から授業てらすのメンバーで話し合いを重ねました。

出たアイディアの実現性

「ブースを作って、学びの内容を参加者が選択できるようにしたい」
「ご当地物のグルメが食べられたら面白い」
「学園祭なら、カフェもあったらいいね」
「託児スペースがあったら、小さい子どものいる先生も参加しやすい」
「ボードで記念写真が取れたら…」
「Tシャツもほしいな」
はじめは数名の話し合いでしたが、アイディアを一つ一つ実現するために、仲間は増えていきました。
途中で断念するアイディアもありましたが、うまくいかなくて当たり前。
一番大事な理念「全国の教室をHAPPYに」ということに向かっていれば、どんな形でもよいわけです。
一つダメでも、他に違うアイディアがでればよい。
そんな創造的な雰囲気の中で、授業てらすの仲間は、得意なことを生かして準備を進めました。

2月の会議で出たアイディアの一つ「インスタボード」。尊敬する由井薗先生と。

準備はてらすメンバーが主導で

一つ一つの講座は、授業てらすの国語部屋、社会科部屋、算数部屋など、それぞれのメンバーが企画、立案をしてきました。
みんな、教科に熱い人たちばかりです。
そして、これまで多くのイベントを成功させてきた人たちばかりです。
それぞれが責任をもって、企画を進めました。
私の感想ですが、「磨け、授業力」のスタッフは、まるでアメーバーのような集団。
一つの生命体でありながら、それぞれの細胞が、自分の思いに従って動き回るわけです。
多岐にわたったそれぞれの仕事を、それぞれのチームが、メンバーが、見事にこなしていきました。

さあ本番じゃ

半年かけて準備してきましたが、いよいよ本番です。
たくさんの楽しみがあって、わくわくしっぱなしでした。
楽しみの一つは、オンラインでは何度もあってきた仲間たちと、会えることです。
ここまでオンラインでともに学び合う中で熱い思いを共有してきた仲間ですので、本当に大切な人たちなんです。
でも、会ったことがない…。不思議な感覚ですよね。
だからこそ、楽しみ。
素敵な仲間たちと会場で出会えた時、なんとも言えない感動を味わいました。

初めて出会ったのに、すでに大切な仲間たち
司会の二人。ようやく会えました。実力もあり、熱もある男たちです。

「感じて考える社会科授業」について

感じて考える社会科授業について話しています

本当にありがたいことに、今回の「磨け、授業力」では、社会科授業に関する私の研究テーマについて話すチャンスをいただきました。
すごい講師陣の先生たちの中で、私もお時間がいただける。胸がわくわくしっぱなしでした。
音楽の能見梢先生や、算数の森本先生も参加してくださり、感想を交流することができました。
また、電力会社の方、高校の先生からも感想をいただきまして、非常に有意義な時間となりました。

社会科授業作りワークショップ

授業を聞きながら、メモを取る由井薗先生

今回の社会科授業づくりワークショップも由井薗先生を講師にお迎えして、参加された先生たちの模擬授業を講評していただきました。
各班に分かれた先生たちは、25分という短い時間でも、「低い土地のくらし」に関する6枚の資料から3枚の資料を選び、7分程度の模擬授業をします。
資料を出す順番、出し方、選び方など、真剣に話し合う様子がありました。同じ資料なのに、それぞれの班で全く提示の仕方が違うのです。
一つの授業の切り取り方が多様だと思いました。
同じ素材で授業を組み立て、授業を見合うは、それぞれの先生のやり方が見えて、実に有意義な時間となりました。

磨け、授業力を振り返って

スタッフと講師の先生と一枚

8月11日、12日は最高の思い出となりました。私もこれまで、様々な研修会に参加してきましたが、ここまで「多様」でカラフルなものは初めてでした。模擬授業、授業作りワークショップ、音楽や体育、図工の実技…そして、参加される方も、小学校の先生、電力会社の方、高校の先生、企業ブースの方々、託児スペースに協力してくれた大学生と、多くの業種の方が参加していました。こうした場所での出会いこそ、全国の教室をHAPPYにするために、必要なのではないかと感じました。私たちの仲間は、全国に、教師以外にも、たくさんいるのです。もう一つ、最高の思い出となった理由は、全国の熱い仲間たちと一緒に、ここまで「磨け、授業力」を作り上げてきたからです。「学園祭のようにしよう」

この思いは、参加される先生も、そして作りあげる私たちにとっても幸せなるメッセージだったのかもしれません。
祭りは、参加する方も、主催する方も、どちらにとっても楽しいものです。
この楽しさを、全国の先生がそれぞれの教室に持ち帰って、子どもたちをHappyにする。
そう思うと、充実した思いが、今でもふつふつと湧き上がってくるのです。
さて、来年はどんなHAPPYが待ち受けているのか…。
今から、来年の8月が楽しみです。

                       三浦健太朗

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