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朝の会 帰りの会について

 皆さんのクラスでは、朝の会、帰りの会をどのようにしているのでしょうか。まず、いきなりですが、朝の会に正解は無いと思っています。(もちろん教育活動自体にも正解は無く、いつもベターを求めていくものだと思っています)

 このプログラムをしたから、間違いなく子どもたちが成長する!と考えるのではなく、目の前の子どもたちに合わせた内容を考えることが大切です。そして、そもそも実施するのかどうかも含めて考える必要があると思っています。

 学習指導要領上の位置付けは、どうなっているのでしょうか。朝の会も帰りの会も1958(昭和 33)年版以降の学習指導要領に明確な位置付けは、されておりません。過去の学習指導要領試案で記述があるのみです。

 しかし、皆さんの学校やクラスでも朝の会や帰りの会を実施しているクラスがほとんどではないでしょうか。そこに意図があるなら良いですが、慣例だけに基づいた実施であるなら、教育的効果は薄いかもしれません。私は、子どもたちの実態や学年に合わせて実施することもあれば、そもそも実施しないこともあります。
 では、意図をもったプログラムとは何かについて考えてみましょう。朝の会は、時間的に1日の授業が始まる前に行われます。ここでも役割としては、

①出欠や健康状態の確認
②一日の活動の見通し
③一日の目標の確認
④授業へのウォーミングアップ
⑤授業で必要とさせる、あるいは授業で補完しにくい能力の育成

が一例として考えられます。

 ①ですが、これは朝の会をする、しないに関わらず必ず必要な内容です。朝の会をしないとしても教師が確実に出欠や健康状態を確認する必要があります。しかし、その方法については、様々考えられます。教師が一人ひとりの名前を呼び、返事させる。健康状態についても一人ひとりに尋ね
て確認するといった方法もあれば、空いている席のみ確認して、健康状態を一斉に尋ねるという方法も考えられます。そして当然、それぞれに教育的意図があり、それは異なります。
 一人ひとり名前を呼ぶ場合ですが、1日のスタートに教師とやりとりを行う、全員の名前を呼ぶことができる、表情や声からその子の様子がアセスメントできるなどの良さがあります。一斉に確認する方法では、時間が短い分、その他の活動への時間が確保できます。どちらが、目の前の子どもたち
にとって必要なのかを考えて教師が実施する必要があるのです。

次回は、②~⑤の詳細について考えていきます。
ここまで読んで頂きありがとうございます。次回もよろしくお願いします。

授業てらす2期生 けいすけ

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