角換わり同型66歩44歩型で後手番で勝つ!!【4】

図1

まずは前回の途中の▲83桂と打ったところから。以下、△62銀▲71桂成△同銀▲62銀△93角▲71銀成△同角▲62銀△82銀▲71銀成△同銀▲62角△93角と進んで次図。

図2

千日手調の手順が続くが、図2以下、▲73角成とするのが好手。盤上に角のあるタイミングで千日手調の手順を打開するのが先手の得策。▲73角成は▲71飛成からの詰めろなので、△92玉として、ギリギリの受けでかわす。△92玉に対して先手も一旦▲88玉とするのが勝負の呼吸。このあたりは初見だとお互いほとんど指すことが難しい手順だと思う。結論から言うと、この▲88玉で後手は形勢を損ねている。△63歩成や△95歩が間に合うとまずいので、△66銀(55)から特攻するが、▲同金△同角▲77桂とされて相手玉は詰まず、自玉は受けが効かない形。
後手まずいじゃん、、、この手順は先手が初見だとほぼ不可能であるが、このように指されたら苦しいのは事実。ということで次に後手の打開策を考えていく。図2の一手手前の局面に戻った。

図3

ここで、△93角ではなく、△82銀とする手も当然ながらある。△82銀に▲71角成とすると千日手コースなので、先手は▲63歩成と迫る。
受けが効かない形なので、△76銀▲同玉△65角▲77玉△24歩と攻めるが、これは後手玉に23手詰めが生じている。(次図)なかなか鮮やかな順でこれは後手負けの変化だが、お気に入りの手順。

図4(後手玉に23手詰めがある。)←めちゃ綺麗な詰将棋


後手負けの変化ばかり説明して胸が痛いのだが、最後に、秘蔵の(はずだった)勝負順を見ていく。

図5

それはこの局面で単に△54角と打つ手。
この手自体は詰めろではないので、先手は▲73とと迫ってくるが、ここで△92玉とかわして次図。

図6

図6以下、1)▲82とは△同銀で攻めが途切れ後手優勢、2)▲71角成は△同銀▲同飛成△76銀で先手玉の即詰み。で、大一感であろう手は後手勝ちになる。先手玉は駒を渡すと即詰みに遭い、▲88玉と逃げても△76銀で状況は変わらないため何かしら攻めなければならない。正着は図6以下▲71飛成で、以下△同銀▲83銀△93玉▲71角成△84玉として次図。

図7

先手玉は詰めろがかかっている+後手玉は詰まないという状況で、初見だったら後手が勝つと私は思っている。先手がここからも最善を尽くせばもちろん後手苦しいのだが、後手の手は先手に合わせばよくわかりやすい+先手は最善尽くさないと頓死して負けなので、評価値的には先手有利なのだがこれは後手がやれていると思う。次回の【5】で終わりになります!!そうそう、24レート2900ついにいきました!!!この研究で100点以上稼げました笑笑

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