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BushCraftが流行りだした。

 最近BushCraft(ブッシュクラフト)ってアウトドアスタイルが流行出しました。正直「こっちに来ないで」って感じもするんですよね。

それは、私にとって「何を今更!」って感じがするからです。さて、現在一般的に使われている言葉である「キャンプ」「アウトドア」を使うと、なんだか西洋的な文化に引っ張られてしまい。言いたい事と違ってしまう様な感じがするので、「山行=アウトドア」「キャンプ=野営」みたいな感じで、書きます。

私が山行に興味を持ったのが少年の頃で、私は魚釣り夢中でした。熱はどんどん熱くなり狙いは源流での渓流魚とエスカレートした訳です。源流に行くにはそれなりの装備ってのが必要で中学生の頃から段々と揃え出したのが始まりです。

源流で釣りをしながら遡上するには重装備ではダメなんですね。結果、軽量で必要最小限の装備でやるスタイルになっていきました。働くようになってある程度、初めて山岳用品も買えるようになったので色々と試してみましたが、結局は必要最小限スタイルは現在まで変えられませんでした。

この様なスタイルなので年齢的に釣行は難しい現在でも山行は兎に角、軽量コンパクト高品質の道具立です。世の中は、アウトドア人気で自動車のトランクに「夜逃げでもするのか?」と思う程キャンプ道具を積み込んで多くの人が山や海にやって来ます。確かにそれはそれで楽しいので否定はしませんが、これらは自分のスタイルではありません。そんな折に新しいアウトドアスタイルとしてブッシュクラフトなるものが出て来ました。

ブッシュクラフトとは、最小限の装備を駆使して山野で快適な野営を楽しむスタイルの新しいアウトドアの遊びです。アウトドアメーカーが次々と繰り出して来る野外で快適に過ごす道具を捨てて、野外で過すのはある程度のスキルが必要になります。アウトドアスキルが上がるにつれて装備するから装備を捨てる経験者が増えて来たと言う事でしょう。

ある意味、サバイバル的アウトドアスタイルとも言えますが、この日本でサバイバルなんて事は殆ど起きません。サバイバーって日本語なら遭難者ですよ。ブッシュクラフトはそうではなく、出来るだけ少ない装備で自然を利用して快適に過す方法です。

3m✖️3m程度のシート ナイフ 火打ち石 数mの細いロープ 一人用コッヘル 寝袋 40ℓ程度のリュックサックに必要分の食料程度の装備で野営するこのスタイルは、私が少年時代から行って来たやり方そのもで、私のやり方は今まで奇異な目ではみられる一見貧乏スタイルだったので、自分自身は貧乏結構これは私のオリジナルスタイルだと自負していた所もあった訳です。

今まで、私のやり方に近い人と言えば、変人の山岳人や猟師、山菜とか鉱物など山から何かしらを採取する人たちぐらいしかいなかった訳ですが、ここに来てなんだか大量に湧いて出て来た感じがあります。

困った事にこの人たちの中には、装備は一流品なのにスキルは全く無いって人が結構います。YouTube見て本人的には、できる気になっている感じがしますね。しかし実際は、多くの経験が無いとなかなか難しいし、危険でもあると感じています。

私に経験からアドバイスするなら、自分が自信を持っているキャンプスタイルからキャンプする度に装備を減らして行くと良いと思います。テント泊しか経験が無いなら他の装備はそのままでテントだけ持って行かない。タープがあるならタープでオープンシェルターを作って野営してみる。そうやって不必要な装備や、機能が重なる道具を落として行く事を勧めます。

この様に自分にとって最低限必要な装備と、持っている装備を最大限活用できるスキルを磨く事で、家の居間を野外に引っ越した様なキャンプから、自然を利用し自然を肌で深く感じるキャンプができると思います。

最小限の装備を駆使して必要な物を周りにある素材で作り出せる様になると全く違う世界がそこにあります。ぜひ、興味がある人は挑戦してみてください。

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