ダイナース1

会話で知っておきたい事

 コミュニケーションって大切ですよね。世の中で生きていくために一番大切なのは人間関係ではないかと思います。家庭でも会社でもトラブルの原因の多くは考え方や誤解から問題が発生しています。これによって孤立したり争いになったり、ついには離婚や辞職などに繋がり、結果、人生が狂ってしまう事にもなりかねません。そこで、言われてみれば当たり前の事なんだけど多くの人が意識していない会話の中で行われる事象を考えてみたいと思います。

話を単純にするために、会話の最小単位である2人での会話を例にとって説明します。あなたが誰かと2人で会話している状況を想像して読んで下さい。

あなたが誰かと会話する時、あなたは相手の事を考えながら会話していると思います。この人と共通の話題で共感を得たり同意をしながらコミニュケーションがスムーズに進む様に会話を行っているはずです。この場合相手は1人ですので、あなたはこの1人の会話相手を中心に考えて会話しているはずです。さて本題ですが、ここで普通では気が付かない事があるのです。それが何かって事をこれから話したいと思っています。

あなたが会話している相手は1人ですが、実際には4人の人格が入り乱れて会話しているって事です。「どういう事?」って思うかも知れませんが、これが事実なのです。この事実をよく考えないから誤解や齟齬が起こる場合が多いのです。ではこの4人の人格とはどういう事か説明します。

あなたが誰かと話す場合「あなたが思っている相手」と「あなたが思う自分自身」同じに「相手が思っているあなた」と「相手が思う相手自身」という4人の人格が2人の会話の中に入り乱れながら話しているのです。これ知って話してましたか?

この様に2人の会話の中にも4人の人間が存在するために同意や了解されたと思っても後になって「あれれ、それ違うんだけど」という事が起きる訳です。この様に話す人格を間違えると思わぬ方向に行ったりするのです。意識のちょっとしたズレからあなた自身も相手に対し不信感を持ってしまったりと問題がこじれる原因の発端はここにあるのです。

一般的に会話を行う場合にこんな事を考えて話す事など不可能なのですが、知っている事が大事なので、問題が起こった場合に検証が出来るようになる事が重要なのです。人は上手くいかない場合、原因が理解できれば少なからず改善していくものです。この事を知っている事によって結果的に会話をコントロールできるスキルを身に付いて行くと思います。こうなると思ってもいなかった事態でも最悪になる事は少なくなると思います。

利用方法として、会話の中でどうしても相手に伝えたい時など、どの人格に伝えるのが一番良いか考えられる様にになり、大きなすれ違いは起こらなくなります。また、相手に対して自分をどう見せるか、どう見られるのかも解って来ると思います。意識的に考える必要は全くありません。必要なの会話の中で行われている事を知っているのが大事なのです。

この文章を読んだ人は既に頭の中に情報として定着してしまいました。もう消しゴムで消すような事はできません。一時的に忘れても何か問題が起こった時に必ず思い出す事でしょう。使い方によって毒にも良薬にもなると思います。人数が増えれば二乗で人格も増えて行きますから結果的にどの様に自分を見せるのか位しか出来ませんが、それでもここ一番で誰のどの人格に向けて発言するかによって結果は変わるものです。後はご自身で考えて下さい。


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