フランスの西端 BAYONNE バイヨンヌ

前置きは軽くすっ飛ばし。
パリからTGVでバイヨンヌに到着。
まぁ別世界。石造りの町。全てが石造り。

(この0日目の前のフランスしかり、帰国までのスペイン観光しかり、強烈に感じたが地震が無い彼の国の石造り感はまさに異国！)

ヨーロッパって本当にこんな町ばかり
なんだと感動した。

とにかくまずは宿。
駅前の安目ホテルにチェックin。
エッシャーの様な不自然な段差と
ワインレッドの絨毯。

木製の手すりと螺旋階段。
映画シャイニングの世界に入り込んだと
錯覚しながら明日に備える。

10月のフランス6:00am。まだ暗い。
早朝の電車に合わせて早起き。
人もまばらなバイヨンヌ駅で朝飯を買おう。
この旅ではパンを異常に食べる事になる。

そりゃパンが主食だし、
おかわり自由の店もそこそこあり、
ジブリアニメに出て来るキャラクターばりに
ワインをガブ飲みしてパンをたくさん頬張った。
ここでも駅売店の選択肢などは
少ないので無難にクロワッサンと水を購入。

グワぁっ早くも失敗だ！

このパンと水を買ったおかげで乗り過ごした。
時刻表と電光掲示板の時刻を
思い違えてた事も相まって乗り過ごしてしまった。

この電光掲示板は難敵だ。
すでにパリのモンパルナス駅でも
電光掲示板にはかなり手間取った。
見方、読み取り方の下調べもしていたのだが。

マジか。9.8ユーロ無駄にした。。。
しかも次の電車は4時間近く待つ。。。。
なんて事だ。これが旅か。。。
知らない異国の駅で4時間待ち。。。

いや、そうだ！これが旅だ！
いいじゃないか。旅人らしいじゃないか。
トラベルじゃなくてジャーニーだ。
トムハンクスの映画ターミナルもそんな話だよな。待たされて待たされて感動の結末みたいな？
見てないけど。
トムハンクス主演なら多分いい結末だろう。
いいよそうだよこれが旅だよ。。。
あぁパンが味気ない。

さあ気を取り直して11:00頃発の
電車のチケットを買い直そう。
窓口の淑女にニヒルとハニカミの間で
揺れ動く困った時特有の笑顔と
つたない単語を連ねて訪ねた。

何やら。雲ゆきが。。
ん？え？なに？

このチケットのままで行けるらしい！？

よっしゃ！9.8ユーロは無駄にならなかった！
どうやら詳細は聞き取れなかったが
同じチケットで行けるとの事。
『セパレート....』的な何かを
言っていた様な気がする。
いずれにしろ気分は何か持ち直した。
何だ、旅じゃないか！ジャーニーじゃないか！
意気揚々と乗り込む電車。

またすぐさま頬張った曰く付きのシンプルな
パンはやっぱり味気ないままだったけど。

何やら子供達と同乗らしい。
夏の林間学校みたいなやつだろう。
ご父兄が見送りに来てた。
他に乗り込む旅人らしき人達もチラホラ。

車内で車掌さんにずいぶん長い時間に渡って
詰問だか確認みたいのをされている人も居た。
日本の車両内でもこういう光景は
ちょっと気になるのに異国ならなおさらだな。
犬を連れて乗車してた気がするが
何か関係あったのかな。

まぁ細かい事はいい。
これが旅だからだ。
何てったってジャーニーだからだ。
電車は完全無欠の青空の下、
出発の地サンジャンピエドポーに向けて走る。
そしてこの青空と灼熱のスペインを
これから嫌という程体感する事になるのだった。

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