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岐阜県の特殊性④ ~保育士給与の謎~

看護師になるために、塾にはいろいろな方が通っています。高校生は勉強に専念できる状況です。准看護学生の場合は、仕事をされている方も半数程度います。社会人の方は、仕事をしながら通われている方が多い状況です。

その社会人の方の仕事ベスト3は、医療事務、介護士、そして保育士の方です。それぞれ資格を持ち、働いている方ばかりです。しかし、その仕事を続けることよりも、看護への道を目指しているのです。

医療事務、介護士の方は、看護職とともに働いています。塾に来る方々は、今の仕事の「限界」と、看護職の「やりがい」について語ります。毎日のようにあこがれの仕事を見ながら意欲を高め、努力し、合格して夢をつかみます。

看護職となり「同じ職場に違う立場で」復帰される方も、少なくありません。ただ、保育士の方の場合は違います。今の仕事に「やりがい」を感じてはいるものの、待遇面での不満が大きいのです。

私も次のグラフに出会った時には、愕然としました。武蔵野大学・舞田敏彦先生のブログ「データえっせい」 2016.6.17

http://tmaita77.blogspot.jp/2016/06/blog-post_17.html

さらに、ツイッターでの相関グラフ

https://twitter.com/tmaita77/status/744763751753093120/photo/1?ref_src=twsrc%5Etfw

2010年と2015年を比較し、短時間労働者を除く経験年数が、6年から11年に増えているのに、年収は337.3万円から308.1万円に、30万円ほど減っています。グラフで見ての通り、全国の相関から完全に離れているのです。

保育士から看護職へのチャレンジ。複雑な気持ちになります。また塾に通う保育士さんたちは、経験年数は少なく、平均給与より、かなり低い年収しかない状況なのです。

以上、READYFOR新着情報より転載

https://readyfor.jp/projects/KANGO2016

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