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今の日本ラウドシーンについて思うこと

堅苦しいタイトルから始まった今回のnoteですが

最近騒がれてる誰々がモッシュさせたぁ、誰々が怒ってるぅとかそういうワイドショー的な話ではありません

ここ数年、特にコロナ禍でラウドシーンがどう変化していったかというお話です

非常にザックリ&あくまで俺の視点から見た個人的な考察なので細かいツッコミは受け付けませんので悪しからず

1、ラウドロックブーム

時を遡ること10年ほど前、世の中はラウドロックブームが起きていました

Crossfaith、coldrain、ラスベガスあたりを筆頭にラウドロックバンドが乱立し、特にピコリーモと呼ばれるジャンルが海外も含め急成長していた気がします

何を隠そう私ジュリアンもその頃にMAKE MY DAYの前身バンドAshley Scared The Skyを始めました

若い!細い!サイズピチピチ!!w

他にもARTEMAやTHE TWISTED HARBOR TOWN、Fear From The Hate、Remembering Sensation(Isamの前身バンド)ROACH、ちょっと先輩だけどNEW BREEDなどなどなどなど本当にあげたらキリないくらいラウドロックバンドがいました

それに加えて激ロックがメディアやイベントでラウドロックをプッシュしたり、TRIPLE VISIONがSCREAM OUT FESTと言うイベントで良質な外タレを呼びまくったり(自分らも出演させていただきました)でインディー、メジャー関係なく当時かなりラウドは盛り上がっていたと思います

毎度自分の映像で恐縮ですが、映像を見ると当時の盛り上がりがわかるかも

極め付けはレッドブルが主催したREDBULL LIVE ON THE ROADと言うバンドオーディションイベントでした

全国からオーディションを勝ち抜いたバンドが頂点を目指して戦うこのイベント

もちろん色々なジャンルのバンドが出ていましたが、やっぱりラウドが多かったしターゲットもそういうバンドだったような気がします

ちなみにまたかよって感じかもしれませんが、僕らも御多分に漏れず出場して決勝まで行きONE OK ROCKとStory of The Yearと共演しましたよ!!

残念ながら優勝は逃してしまいましたが、この時の会場に今のドラムHalが観に来ててASHLEYのファンになりその後MAKE MY DAYのメンバーとなるのでした(人生何があるかわからないね)

2、ラウドロック過渡期

ブーム後、それぞれのバンドがキャリアを積み差別化も進み業界全体が良い感じに円熟し始めます。

ラウドロックバンドからちょこちょこメジャーデビューするアーティストも出始めて、いよいよシーンが市民権を得たような印象でした。

誠に僭越ながら僕らもユニバーサルからメジャーデビューさせてもらい一瞬ですがメジャーアーティストを経験させてもらいました

ただこの過渡期であまり大型の若手が出ずに(もちろん良いバンドはいたけど)中堅どころが固まってしまった印象があります

3、Knot Fest 2014

2012のブームからほどなくして海外でのみ開催されていたKnot Festが日本に初上陸します!!これはラウドのみならずロック業界全体の大ニュースでした

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そしてまたまたまたまた自分の話で恐縮なんですが、当時すでにメジャー契約が切れた状態ながらもなんだか奇跡的にオープニングアクトとしてMAKE MY DAYも出演させていただきました

本来ならオープニングアクトなんて必要ないのに、ちゃんと日本のシーンを考えて若手をフックアップしようという主催のHIPの姿勢は本当に素晴らしいとしか言えません

その節はありがとう御座いました!!!

俺の中でここがラウドロックブームのピークだったと思います

4、ラウドロック衰退期

衰退は大袈裟な表現かもしれないですが2014年以降少しづつ、だけど確実にシーンは縮小傾向になっていた気がします

前述した激ロックもあまりバンドイベントをやらなくなり、SCREAM OUT FESTも2017年を最後にその歴史に幕を閉じます

この頃から少しづつブーム時代に結成されたバンドの解散も始まります

あとはビジュアル系に転向したり

まぁみんなアラサーになったり結婚したりで色々人生考えるお年頃ってことですね

最近はHER NAME IN BLOODの解散が記憶に新しいですが、今となってはMAKE MY DAYの同期はほとんどいません・・・w

面白いもんでどちらが先かは分かりませんが日本だけでなく海外でも昔ほど新しいビッグバンドが出なくなった印象です

細かいバンドはたくさんいるんだけど昔程の勢いがないと言いますか・・・

対バンのイベントに出ても共演者はほとんど10個も下のバンドマンだったりして、ちょうど中間の世代がいない空白の時代があると言うのを肌で感じたりもしました

5、トドメのコロナ

衰退しながらもなんとか息をしてきたラウドロック業界を悲劇が襲います

コロナです

もはや音楽業界全体の話ですが

ただでさえ売れたバンドとそうでないバンドの二極化が進んでいたのに、ここで一気にトドメを刺された印象ですね

キャリアや金銭的に体力のあるバンドは生き延びられたけど、そうでないバンドは焼け野原、根絶やしになりました

もうチキンレース状態ですね

MAKE MY DAYも今でこそちゃんと続けてはいますが、一番コロナが盛り上がっていた時期は人知れずバンド存続の危機に直面したりもしていました

6、そして現状

ラウドロックバンドはいるけど、そのシーンとカルチャーがあるかというと、、、あるにはあるんだけど、非常にうっすらとしか存在していなくて昔ほどのまとまった感じというかムーブメントというレベルでのシーンはないように感じています

偉そうにすみません

正直な話MAKE MY DAY、特に俺は人付き合いは嫌いじゃないけど

媚を売るような行為というか露骨な後輩感を出すのが非常に苦手であまり横の繋がりを意識してきませんでした

売れていったバンドに相手にされなくなっても「俺らが自力で売れてやるわボケェ、今に見てろ!」くらいの気持ちでいたし

まぁその気持ちは変わらない部分もあったりするんですがw

自分たちのことだけ考えてきたんですね

でもコロナになって業界全体が低迷して

俺らだけの事を考えても意味がない、シーン全体を盛り上げてもう一度カルチャーとしてのラウドロックを復活させたい

そう思ったんですね

そして何が出来るか考えた時・・・

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2会場を使ったサーキットフェスSCREAM OUT LOUD FEST2021を行うことに決めました

外タレもいないし、人数制限だってある、モッシュもできないし、規模だってまだ小さい

でも俺らなりに出した答えがこのイベントです

昔のような勢いが欲しくてSCREAM OUTっていう文字も勝手につけました

ぶっちゃけた話2会場使ってこのバンド数呼んで人もちゃんと入れられなくて多分赤字なんじゃないかな・・・w

でもやる!!!

でも赤字は困る!!

来年もやりたいもん!!

チケットは現状2/3ほど売れました、残り1/3!!!

絶対にソールドアウトさせたいのでみんなのチカラを貸してください

日本のラウドシーンの今を感じに来て欲しいです

8/8渋谷で待ってます


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