「エンジニアのためのコーチング体験型勉強会Vol.1」に参加した

こちらのイベントを安西さんがオーガナイズされるとのことで参加してみた。実は前にコーチングスクールの体験に行ったんですが、全然ハマらず・・・値段(だいたい1年のカリキュラムで100万くらい)に費用対が見出せず諦めてました。
そんな折、以下のイベントをconpassで見つけて参加してきました。

勉強会概要

「1on1のスキルを学ぶ場が少ない?」という課題が世にある。「1 on 1ミーティングを私がお断りする理由」という記事も上がるくらい、色々な状況や取り組みがある。 
受けたくない・意味がないと思われるのは実行側の意味が提供できてないからでは?1on1技術なのでどう学ぶべきか?という疑問に対してどうやって学んでいくかを提供する会。

参考スライド
https://speakerdeck.com/tany3/1on1deshi-erukotingusukirufalsehuo-kasifang 

1. 自己紹介・ルール説明

自己紹介・今の状態・今の感情について3名でお互いにシェアをしました。

グランドルール
A. 実験の場
B. 秘密主義
C. 正しい人/誤っている人はいない

このルールに則り、ワークショップを40分やって振り返りを実施しました。「コーチングは自転車の運転のようなものなので、安心して転んでいい」というアナウンスがあり、失敗してもいのでたくさん話そうと思いました。

2. 1on1に動きをもたらすワークショプ

動き = 適切な問いかけ

ティーチングの真逆であり、内側からの変化を起こす。より深い洞察、気づき、学び。良い問いは持続性がある。以下のポイントを筋トレのように鍛えるイメージでワークショプを実施しました。
鍛えるポイント:好奇心、拡大質問、認知

手順
A. コーチ・クライアント・オブザーバーをそれぞれ担当
B. コーチングを実施
C.コーチ>クライアントへ、オブザーバー>コーチ、クライアント>コーチにそれぞれFB


- コーチは好奇心を持って拡大質問をする
- クライアントは答えを探しに自分に潜る。相手に対して好奇心を意図的に設定できることが重要
- 相手のリソースに好奇心を寄せる
- オープンクエスチョンを実施する(YES/NOで答えられない)
- 秘めているものを知る

認知について
相手の鑑になり、言われて初めて気づくことを実施する。
思ったことを返すだけでも気づきにつながることがある。当てにいかなくていい。

承認と認知は違う
承認:正当であると認めること
認知:あることを知ること

NCRW
”People are naturally creative, resourceful, and whole.”
相手の状況(笑顔と話し方一つとっても)把握していくのが難しいが必要

オブザーバーチェックシート
好奇心・拡大質問・認知・良かった点・より良くするなら

3. ふりかえり

最後は皆で振り返りを共有して終わりました。

自分のもらったFBについて

オブザーバーからのFB
・分析的に話しすぎているように感じた、もうすこし雰囲気を作っても良い
・意見を伝えすぎで相手の発言にバイアスがかかるケースもあるかも
・質問の内容・テーマ選択はよかった
・仮説をどちらが設定するかが重要では?

コーチを実際にしてみて、話す内容・スタンスについて語彙形成のされた場を作り、そこで議論することは価値があると感じた。
また分析的に話すのが言われてみて、その傾向にあるとも感じたししっかり意識して使い分けた方がいいなとも思いました。
「承認と認知」を使い分ける手法などは意識してこれまでやってこれなくて、今回いい機会でとても学びがありました。
「練習である」という共通認識もあり、お互いに指摘もしやすかったです。こういった共通認識を持った上で会話することでしか言いにくいことがあるというのを体感しました。

前に参加して失望したコーチングスクールはオンラインで電話を使うもので、人数も10人規模でやるのでおそらくかけてる時間に対して考える頻度と時間に対する期待値の乖離があったんだなと感じました。

コーチングはエンジニアリングマネジメントに生きるか

これはもうケースバイケースではもちろんあるんですが、このケースがEMに求められるロールにかなり依存している可能性が高く、コーチングが生きるかどうかはテクニカルリーティング・チームリーディング・ディレクション・マネジメント、どれを期待されているかかなと思います。もちろん使い方次第ではあります。

もし持っているEMとしてのロールがマネジメント職が強いのであれば、育成やカルチャーをつくるためにティーチング < コーチングになるシーンは少なくないと思います。
そういった際に、チームとしての成果を出すために1on1をしながら業務では考慮しにくいソフトスキルを伸ばすサポートをしてあげることが責務としても求められるのではないでしょうか。エンカレッジしたり、雑談するのは私はあまり得意じゃないので本当のチームの課題をメンバーから適切に収集する手段としてのコーチングを私はこれからも練習していこうと思いました。

運営の皆様ありがとうございましたー🤗

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