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【試し読み】ブラッククローバー ユノの書

本日10月4日に『ブラッククローバー ユノの書』発売になりました!!

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本日は発売を記念して、本編中の序盤の試し読みを公開させていただきます。

あらすじ

ユノファン必読! 丸々一冊「ユノ」にスポットが当たる、ブラッククローバー小説最新刊! /ユノ・クラウス・ミモザら『金色の夜明け』団員たちが、潜入捜査で乗り込んだ先は......貴族たちの婚活パーティ!? /魔法帝・ユリウスの恥ずかしい秘密を偶然知ってしまったユノが課せられた任務は、危険なペットの世話!? /ユノへのプレゼントを探すベル。気になる相手への贈り物に迷うノエル・シャーロットも加わり乙女三人が大騒動!! /ユノが追うのは、災いを振りまく『原罪』の魔導書......そのカギを握るのは、『金色の夜明け』団長のヴァンジャンス!?/アスタのライバル・ユノの、知られざる日常と戦いと決意を描く新小説!


それではお楽しみください。

一章 金色と黒

「……いよいよ、始まるのだな」
 固い声でそう告げながら、『金色の夜明け』団の団員、クラウス・リュネットは、緊張に震える手で黒ぶち眼鏡を押し上げた。
 同じく『金色の夜明け』団の団員であるミモザ・ヴァーミリオンも、彼女にしては珍しく、神妙な面持ちで深呼吸をする。
「ええ。覚悟は……できていますわ……!」
 彼らの緊張が伝わったのか、ミモザの近くを飛んでいる、女の子の姿をした精霊――ベルは、人間の手のひらほどしかない小さな身体を震わせた。
「ちょ、ちょっと、なにビビっちゃってんのよ!? こんな任務大したことないじゃない! わ、わたしとユノが力を合わせれば、どんな強敵だってイチコロなんだからっ!」
 気丈に振舞う彼女だが、その声は心なしかいつもより小さい。四大精霊のひとつ、風の精霊『シルフ』である彼女でさえも、今回ばかりは尻ごみをしている様子だった。
「……ベル。オレの胸ポケットに入ってろと言ってるだろ」
 そんなベルに向けて静かな声をかけたのは、精霊に選ばれし少年――ユノ。
 初代魔法帝も授かったとされる四つ葉の魔導書を持ち、入団一年目で『金色の夜明け』団の精鋭集団への仲間入りを果たした、天才魔道士だ。
 彼はゆっくりと目を開け、静かな足取りでクラウスとミモザの前に立った。
「ふたりとも構えてください……来ますよ」

『金色の夜明け』団。
 魔法帝直属の騎士団――魔法騎士団の中でも、選りすぐりのエリートだけが所属することを許された、精鋭の集団だ。
 彼らの任務は非常に多岐にわたり、常に苛烈を極める。
 今回、ユノ、クラウス、ミモザに命じられた任務も、相当過酷な部類に入るだろう。
 最悪、正気を保っていられないかもしれない。
 今まで数々の死線を乗り越えてきたユノたちだが、今回ばかりはそんなことを思ってしまう。それほどまでにこの任務の危険度は高く、そしてなにより、特殊なのだ。
 その内容とは……。

「えー、紳士淑女の皆様、本日はお集まりいただき、まことにありがとうございます。この屋敷の当主、ライド・バイラルでございます」
 壮年の男性――ライドが拡声魔法を使って挨拶を始め、ユノたちは身を固くした。
 彼らがいまいるこの場所は、魔法騎士団の叙勲式を行った会場の、さらにその倍ほどの広さがありそうなパーティ会場だ。
 その中は、ドレスで着飾った女性と、スーツ姿の男性であふれかえっていた。
 会場の上座に備えつけられた演台の前で、ライドが挨拶を続ける。
「それでは定刻となりましたので、パーティを始めさせていただきたいと思います」
 そう。今回ユノたちが潜入することになったのは、とある貴族が主催する社交パーティだ。
 ただ、普通の社交パーティではなく……。
「皆様が、運命の赤い糸で結ばれたお相手と出会えることを、心より願っておりますっ!」
 ――婚活社交パーティ。
 そういった俗称で呼ばれるパーティに潜入し、参加者の貴族たちから、とある情報を聞き出すこと。それが今回ユノたちに課せられた任務だった。
 そのためには、ある程度相手との関係性を深めなくてはいけない。
 見知らぬ貴族たちと、趣味や仕事の話、また、流行りのスイーツの話題や恋バナで盛りあがり、楽しいひと時を過ごさなければならないのだ。
 彼らは優秀な団員だ。しかし、だからといってコミュニケーション能力に秀でているわけではないし、もちろん婚活の経験もない。
 というか、異性とそういう目的でお喋りをしたという経験が、まずない。
 つまり彼らは、ゲロを吐きそうなほど緊張しているのだ。
「……ひっ、ひィッ!? 動きだしましたわ!」
 会場内の男女がわらわらと動きだす。ミモザはガタガタと震えながら、
「え、えっと、なんでしたっけ、まずは……お、お相手の方の容姿の良し悪しについて触れればいいのでしたっけ!?」
 クラウスは想像する。ミモザのようなかわいい女の子に、初対面でいきなり『あなた、神経質そうな顔をしていますのね。苦労がたたっておハゲにならないか心配ですわ』なんて言われている自分を。ダメだ。開始三秒で心がバキバキになる。
「落ち着け、ミモザ! 天然失礼にもほどがあるぞ! ま、まずは相手の職業や趣味を掘り下げ、話題につながりそうなものを見つけるのだっ!」
 そこでベルがユノの胸ポケットから顔を出し、ヒソヒソ声で議論に参加する。
「でもクラウス、相手に同じこと聞かれたらどうするのよ!? アナタの趣味って建築鑑賞とかなんでしょ! それに興味を持ってくれる女子なんているの!?」
「っぐ、そ、それは……っ!」
 ニッチな趣味の弱点を突かれたクラウスは歯嚙みする。
 その様子を見たミモザは『はわわ』と、さらに混乱したような様子で、
「ああ、どうしましょう、どうしましょう……で、では、お相手の年収をお聞きするのはいかがでしょう!?」
「『では』の使い方どーなってんのよ!? それ初対面で一番やっちゃいけないヤツっ!」
 その後も進展のない議論を続ける一同を尻目に、ユノは小さく嘆息する。
(オレ、そういうキャラじゃないはずなのに……)
 そうは思ったものの、そんなことも言っていられないだろう。
 この任務を言い渡されたのが数時間前で、この会場に着いたのはつい数分前。ろくに作戦会議もできないまま今に至ってしまったのだ。少しは話し合う時間が必要だろう。
 混乱する一同に向けて、ユノは諭すような口調で言う。
「……落ち着いてください。まずは任務の内容をきちんと再確認しましょう」
 現状、進むべき道がわからないのなら、まずは原点に立ち返ることが重要だ。
 それは、ユノが子どものころから繰り返してきたルーティーンでもある。
 道に迷った時も、つらい時も、悲しい時も、幼き日にした『あの誓い』を思い出せば、背中を押されているような感覚になり、自分の進むべき道が見えてくるのだ。
 ……まあ、そのたびにアイツの能天気な笑顔も思い浮かんで、ついクスリと笑ってしまうのが難点ではあるのだが。
 それはともかく。
 ユノは今回の任務の発端――四人で呼びだしを受けた時のことを回想した。

 数時間前。『金色の夜明け』団本拠地にて。
 急遽呼びだしを受けたユノたちは、とある執務室に並んでいた。
 先頭に立つクラウスが、部屋の主から先ほど言い渡された言葉を復唱する。
「貴族の間で、違法な魔導具の取引が行われている……ですか」
 その言葉に、部屋の主――ウィリアム・ヴァンジャンスは、クラウスたちとはデスクを挟んだ向かい側の椅子に腰かけながら、静かに顎を引いた。
「うん。ほかの団員たちの調査によって、そのようなことが浮き彫りになったらしい」
 彼の口元にはいつも通りの優雅な笑みが浮かんでいるが、その口調は少しばかり固い。
「まあ、貴族たちが暗躍すること自体は珍しいことじゃない。問題がない、とまではいかないにしても、わざわざ騎士団が出動するようなことでもないのだけど……」
「……今回の場合、その『取引されている魔導具』というものに、問題があると?」
 クラウスの質問に、ヴァンジャンスは再び頷く。
「詳細はまだ調査中なのだけど、その魔導具――『原罪』は、魔導書の形状をしていて、持ち主の魔力を爆発的に増やし、性格を凶暴化させる。そして最終的には、魔力を暴走させてしまうという、危険な代物らしい」
「そんな危険なものが……!?」
 答えつつクラウスは考える。どの程度まで魔力を増大させるのか。持続時間はどれくらいか。また凶暴化するというのは、どの程度人格が変異し、どうすれば元に戻るのか……など、不確定要素はあるものの、そんなものが悪意ある者の手に渡ってしまったら、十分な脅威になりえる。絶対に阻止すべきだろう。
 それに年に一度の騎士団の祭典『星果祭』の日も迫ってきているのだ。ここで大きな功績をあげれば、星の取得数を大幅に稼げる。団長への忠義を示すことができるのだ。
 いつも以上の責任感、そして少しの高揚感を胸に秘めながら、クラウスは問いかけた。
「それで、ヴァンジャンス団長、我々はいったい、なにをすればよろしいですか?」
「うん。急で申し訳ないのだけど、君たちにはいまから、とある貴族が主催する社交パーティに潜入してもらいたい」
 ヴァンジャンスはそう言って、デスクの上にある布袋を開けた。中から出てきたのは、かわいらしいドレスが一着と、仕立ての良い燕尾服が二着だ。これを着てパーティに潜入しろ、ということらしい。クラウスはそれを手に取りながら言う。
「なるほど。パーティに出席している貴族の中に、その魔導具……『原罪』の所有者が紛れこんでいる。ないしは、そのパーティの中で取引が行われている、ということですか?」
「君は理解が速くて助かるよ。その通りだ。両面を視野に入れて捜査してほしい」
 ヴァンジャンスはデスクの引き出しへと手を伸ばし、羊皮紙の束を取り出した。
「これは社交パーティの内容や、主催者と参加者のことを簡単にまとめた資料だ。先ほど上がってきたもので、私もまだ詳しく目を通していないのだが、行く途中にでも……ん?」
 資料を一瞥したヴァンジャンスの表情がわずかにひきつった。
 普段は見せない表情の変化に、すかさずクラウスが声をかける。
「どうかされましたか、ヴァンジャンス団長?」
「えーっと……いや、うん。私も、いま知ったのだけど……」
 彼にしては非常に珍しく、慎重に言葉を選ぶようにして、
「……その社交パーティというのが、少し特殊な趣旨で行われるもののようなんだ。……同じ目的を持った者たち同士が集まる、というか、その目的が限定的というか……まあ、資料を見ればわかることなのだけど……」
「でしたら問題ないですよ。行く途中に目を通させていただきます」
「……うん。そうか、なら、よいのだけど」
 どこかぎこちない口調で言いつつ、ヴァンジャンスは資料をクラウスに手渡した。その姿に違和感を覚えつつも、クラウスは資料を脇に挟み、反対の手で三つ葉の敬礼をした。
「それでは、行ってまいります、ヴァンジャンス団長! 『原罪』は我々がひとつ残らず回収し、それを流布させている悪辣なる貴族も、一網打尽にして見せます!」
「う、うん。よろしく頼んだよ……」
「ハッ! 必ずや!」
 そんな儀礼的なやりとりをしたのち、ヴァンジャンスは聞こえるか聞こえないかくらいの小さな声で、自分の中の罪悪感に折り合いをつけるように、静かに言う。
「……あの、手の空いている魔法騎士団員が見つかったら、増援として送ってあげるからね……それで、許してくれると幸いだよ」
 そんな言葉に送り出されて、クラウスたちは部屋を後にしたのだった。

 そして至る、現在。
「…………」
 回想のために目を閉じているユノに向けて、クラウスは控えめな口調で話しかけた。
「……どうだ、ユノ? なにか打開策は浮かんだか?」
 ユノはゆっくりと目を開け、極めて無表情にクラウスを見ながら、一言。
「はい。功を焦ったクラウス先輩が、任務の内容をきちんと確認せずに引き受けて、その失態にオレたちを巻きこんで迷惑をかけている、ということが再確認できました」
「それは打開策ではなくて、すごくちゃんとしたクレームだろうが! 悪かったよ! 私だってこんなことになるとは思わなかったのだ!」
「あと、最後にヴァンジャンス団長に返事をする時、『ハッ!』って言ったのが気になりました。『はい』でいいはずなのに、なんで『ハッ!』って、声を張ったんですか?」
「そこはべつにいいだろう!? こう、気合が入ってそうなってしまったのだ! 説明させるな、そういうことは!」
 そこでベルとミモザも同時に手を上げ、頰を膨らませながら会話に参加してきた。
「それを言ったら私、『必ずや』の『や』も気になったわ! なんで『や』って言ったの!?」
「あと前から気になっていたのですけど、クラウスさん、どうして左の前髪だけ伸びていますの!? こう、自然に風になびく感じになっていますけど、どうしてですの!?」
「オマエらは入ってくるんじゃない! というか、オイ、やめろ! 本当にいろいろ恥ずかしくなってきたではないか!」
 そんなやりとりが始まったところで、ユノは小さく笑みを浮かべた。これで少しばかり緊張がほぐれたろう。意地悪はこれくらいにして、打開策について話を始めることにする。
 いや、打開策と言うほど大げさなものでもないのだが。
「まずはそんな感じで、いつも通りにしていましょう。変に緊張してたら不自然ですし、この場の雰囲気に呑まれてたら、本来の目的なんて果たせませんよ」
「……そう、だな。すまん。私としたことが、本来の目的を見誤っていたようだ」
 気まずそうに頭を搔きながら、クラウスは言葉を続ける。
「我々の目的は『原罪』の回収と、それを持っている犯人の確保だ。誰かと親しくなり情報を収集することは、あくまでも手段だからな。手段のために緊張していては本末転倒だ」
 その言葉に、ミモザは『ほぅ』と安堵の息をつきながら言う。
「よかった。私はてっきり、本当に婚活パーティに参加して、仲の良い人を作らなくてはいけないと思っていましたわ」
 じゃあいきなり年収を聞くのはダメだろ……と思いつつ、ユノは答えた。
「情報提供者はいるに越したことはないけど、絶対に必要ってわけでもないからな。そのためにそんな緊張するくらいなら、むしろいらねー。資料を見ればいいだけのことだ。それより、怪しいやつとかヤバそうなやつがいないか見張るほうが大事だと思うぞ」
「さすが私のユノね! 私の言いたいことを、ぜぇんぶ言ってくれたわ!!」
 そこでベルはドヤ顔を浮かべ、ビシッ! とクラウスとミモザを交互に指差した。
「いいわね、ふたりとも! とりあえずの方針は、目立たないようにすることと、ヤバいやつがいないか見張っておくことよ! いい? くれぐれも目立たないように……むぎゅ!」
 ベルが言いきる前に、ユノはベルを人差し指でポケットに押しこんだ。一番目立っているのもヤバいのもオマエだ、という思いを込めて。
 身を潜めて敵の出方を見る……やや消極的な方針の気もするが、敵の正体や『原罪』の性能など、今回の任務には不確定要素が多すぎる。それくらい慎重にやるべきだろう。
「……ん?」
 ふと目を向けると、会場の一部が騒がしくなっていることに気づく。
 どうやら料理や酒が並べてある中央のテーブルで、誰かが大声を出しているらしい。
「うおぉぉォォッ! 見たこともない料理が超並んでるううゥゥッ! これ、全部食っていいんスか!? なのに、みんな食わないんすか!? え、なんで!?」
「おい、マジかよ。この酒『リュウゼンカグラ』じゃん。こんなレアな酒まで飲み放題なの?」
 声の主は少年と大男の二人組だ。料理や酒の高級さにはしゃいでいるらしいが、周囲の貴族たちはクスクスと笑いながら、あるいはドン引きしながら彼らを見ているようだった。
「おねえさん、なんか容れ物もらってもいいっすか!? ほかの人たち食べないみたいなんで、オレ持って帰りますよ! はは、こんなに美味いのに、もったいないっすよね~!」
「こっちはこの酒、あるだけ持ってきてくれる? なに、まさか樽であるの? お~い、マジかよぉ。オレを酔わしてどうするつもりだよぉ。この婚活パーティ、エロいわ~」
 周囲の目など気にならないのか、彼らはなおもはしゃぎ続けていた。
 それに反比例するかのように、クラウスとユノの顔色がどんどん悪くなっていく。
 声の主たちは、ふたりがよく知っている人物に――つまり、最低最悪の騎士団『黒の暴牛』の団長、ヤミ・スケヒロという破壊神と、団員のアスタというポジティブ小僧に、とてもよく似ていたからだ。
 クラウスは再びゲロを吐きそうになりながら言う。
「……な、なあ、ユノ。団長が増援を寄越すと言っていたが……まさか」
「気のせいでしょう。他人の空似でしょう。あんな貴族もいるんですね。びっくりです」
 ユノは高速でまくしたてる。そんなはずがない。目立たないことを前提にしている任務なのに、魔法騎士団で最も目立つヤツらが派遣されるわけがないのだ。
 いや、手が空いている団員が彼らしかいなかったとすれば、あるいは……。
「……とにかく、関わらないようにしましょう。暴牛の中でもあのふたり……ヤミ団長とアスタは一番ダメな組み合わせです」
「もう名前を言ってしまっているではないか!」
 いや、クラウスだってもう気づいている。だからどこかのタイミングで合流をしなくてはならないのだろうが、いまは絶対にその時ではない。まだなにも摑めていないのに、あんなヤベェやつらと一緒に動くわけにはいかないのだ。
「ひとまずここから離れよう。部屋は他にもある。そこで仕切り直しを……ん?」
 そこでクラウスは周囲を見回し、ミモザがいなくなっていることに気づいた。
 嫌な予感を覚えつつ、アスタとヤミが騒いでいるほうを見てみると……。
「あれぇ~! アスタさんにヤミ団長じゃないですかぁ! よかった、知らない人ばっかりで心細かったんですの!」
 キラキラした笑顔で、ふたりに話しかけているミモザの姿があった。
 うぉおおォォい! とクラウスは怒号を放ちそうになったが、そうしたところですでに遅い。ミモザに気づいた二人――燕尾服に身を包んだアスタとヤミは、彼女と向かい合ってしまっていた。
「お、ミモザじゃねーか! この肉食ってみろよ、美味いぞ!」
「ああ、そういえば、先に来てたのってオマエらだったっけ。ほかに誰かいるの?」
「向こうにユノさんやクラウスさんがいます! みんなでお話ししましょう!」
「「…………」」
 ユノとクラウスは無言で、無表情で顔を見合わせ、同じことを思っていた。
 とりあえず、目立たずにこの場にいるという作戦は、ほぼ不可能になった、ということを。


読んでいただきありがとうございました。

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YEAH!! これからも沢山読んでもらえるよう頑張ります!
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JUMP j BOOKS

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試し読み

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