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年上の人にお礼を言うタイミングと方法がわからないという相談


年上の人に感謝を伝える方法がわからない

地方に住みながら最新テクノロジーを自分で勉強して、いろんな大人を巻き込んですごいプロジェクトを立ち上げている高校生がいます。
彼の行動力とチャレンジを応援しながら、色々な大人を紹介しているのですが、気になる点があったのでこの間指摘してみました。

それは彼がなにかお世話になった大人に対してお礼のメッセージを送らないことでした。もちろん、こちらのおせっかいで特に会いたくない人を紹介したのであれば、お礼を強要するつもりなどありません。ただ「こういう人を紹介してほしい」など具体的にお願いされて繋いだ結果がどうなったかの報告もないのです。

彼はとても丁寧な性格だし、そんな失礼をするように躾けがなっていないわけでもないので、思い切ってなぜお礼メッセージを送らないかを聞いてみました。すると、私の想像よりずっと深い葛藤を抱えていることがわかりました。彼がお礼メッセージを送れない理由を要約するとこんな感じです。

お礼メッセージが送れない理由

  • SNSでのコミュニケーションで「ありがとう」と言うのが安易で失礼ではないかと感じてしまう

  • とはいえSNS以外では繋がっていないので、いきなり電話するわけにもいかず、失礼にあたらない感謝の伝え方がわからない

  • 時間が経ってしうとさらにお礼を言うタイミングを逃してしまい、そのままなにもせずになってしまう

若い世代にとってLINEやInstagramなどのSNSは、気の合う同世代との気軽なコミュニケーションを行うためのツールなので、それを使ってお世話になった年上の人に「お礼メッセージ」を送るってのは、タメ口をきいてる感じになるっぽいのです。なので「失礼なんじゃないか」って思ってしまうそうです。

一方おじさんはそんな事情は知らないので「お礼の一つもない」とぷんぷんしてしまうわけです。これ、単なるコミュニケーションロスで勿体無いですよね。なので、とりあえず年上の人向けのお礼のテンプレートを紹介してあげたら、今後活用してくれるとのことでした。

年上の人へのお礼テンプレート

お世話になった当日に送る簡単なメッセージ

例)「OOさん、先程無事帰宅しました!今日はありがとうございました!楽しかったです!」

ポイント:1行で構わないので簡潔に「楽しかった、美味しかった、ためになった」と「無事帰宅しました、終電間に合いました」などの報告も含められればOKです。とにかく重要なのは「すぐに送ること」です。これだけで十分です。

翌日〜2日以内に送るお礼メッセージ

例1)OOさん、先日はXXで△△していただきありがとうございました! 色々なお話を伺った中で特にXXという点が大変参考になりました。  これからは△△を考えながら、もっと△△していきたいと強く思いました。 またご相談をお願いするかもしれませんが、よろしくお願いします!

例2)OO様、先日はご馳走になり、ありがとうございました。美味しいXXをいただきながら楽しい時間を過ごすことができました。特にOOさんが「XX〜△△〜」と仰っていたことが印象に残っています。今後ともよろしくお願い申し上げます。

ポイント:しっかりとお礼したい場合は長くなくてもいいですが、「何が参考になったのか」「特に印象に残った」など、話を聞いてましたよーアピールをしておくことで印象が良くなります。時間が経てば経つほど、長く書かなきゃいけないので、おすすめは翌朝すぐに書いてしまうことですね。

なお、おじさん世代は句読点「。」とかをつけてる方が丁寧な文章と感じるので、文が切れるところでは句読点をつけましょう。「笑」や絵文字よりも「。」が正解です。

長い返信が来ちゃったりした時の対処法

若者との交流に慣れている、ジャンプ台おじさんはこういうメッセージをもらったら「お〜!喜んでもらってこっちも嬉しいです!またいつでも遊びに来てくださいね!」と一言返しておわりです。

ただ、あまり若者慣れしていない人だと、けっこう長い返信がきちゃったりして、ぶっちゃけ面倒くさいです。そういうときは、「はい!ありがとうございます!!」って返すだけで大丈夫です。真面目に返そうとストレスを感じる必要はありません。とにかく「ありがとう」を連発してください。

「ありがとう」はいくら言っても大丈夫

失礼があってはいけないとか、正しい伝え方をしなければいけないとかあれこれ考えちゃうかもしれませんが、とりあえず「ありがとう」に関しては言わないより絶対言った方が良いです。まったく感謝してないのに言うのは変ですが、すこしでも「嬉しい」「助かった」「やさしいな」と感じたら何回でも「ありがとう」を言いましょう。

「ありがとう」が言えないCEOのせいで怒られた話

僕がシリコンバレーの会社で働いていた時に、イスラエル人のCEOがカジュアルに「Thank you」を言えない人でした。ステレオタイプに思われるのを恐れずに言うと、日本人に比べてイスラエル人のビジネスマンは「感謝する」とか「謝る」というのが苦手な気がします。相手との立場で常に優位に立とうとする気持ちが強すぎるのだと思います。

ある日、日本人の投資家の人から私の携帯に電話があって「お前んところのCEO、なんか手伝ってあげても全然俺にお礼しないんだよ」と私に対して怒りをぶつけられたことがありました。正直、私に怒るんじゃなくて直接CEOに怒ってくれよ、と思いましたがきっと虫のいどころが悪いんだろうなと思ってしっかりと叱られてモヤモヤした思い出があります(笑)

こうやって「ありがとう」を言わないせいで関係ない誰かが酷い目に遭っている可能性もあるので、「ありがとう」の気持ちはしっかりはっきり伝えましょうね。

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