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今の若者を嘆く70代の勘違い

昨年のお正月に実家での集まりがコロナ明け久しぶりに開催されて、懐かしい親戚と話す機会がありました。
その中で、学費を稼ぐためのバイトが忙しくて勉強に時間が割けないという学生の記事を読んだ70代の叔母さんが「ふざけたこと言う甘ったれた若者が多いわね〜」と嘆いてるのを見て、「あぁ、この年代はこういうふうに捉えるんだ」と思った記憶があります。

今年のお正月の日経特集「昭和99年」シリーズでも若者を嘆く70代・80代の老人のコメントがこんな感じで実名出して掲載されています。

埼玉県和光市の70代、城島夏彦さんは厳しかった。「昔のようにがむしゃらに頑張らない。平和ぼけでは」。昭和の時代に比べると週休2日が定着し、働き方改革で残業も減った。

だから若者が働いていないというわけでは決してないが、シニア層は自らの経験が誇りでもある。「頑張らなくても、なんとかなると思ってしまわないか」。東京都世田谷区の80歳の女性は、国の手厚い子育て支援が自立を阻むと心配していた。

出典:https://www.nikkei.com/

私はいつも若者の立場で世の中を見ようと努めているので、この違和感を普通の人以上に感じてしまうのかもしれませんが、やはり上から目線で堂々と若者を嘆く発言してしまうのは、ウケがよくないしやめた方がいいと思うのです。

老人が若い世代を嘆くのはギリシャ時代から変わらないとか言われていますが、それは若者に未来があった時代の話ですよというのが私の考えです。
今の日本みたいに若者が未来に希望を抱けず、老人が若者から搾取した年金で元気に温泉旅行三昧している状況では、「今の若いものは〜」みたいな発言はめちゃくちゃ若者の反感を買うということを覚えておいた方がいいです。

こういった70代の勘違いを一言で表すなら、凡人まで皆が「日本の高度成長を自分たちが作った」と思い込んでいることです。
敗戦という大きなリセットの後に、志のある一握りの起業家が日本の再建のための経済復興を目指し、それをシステム化し、政治よりも経済で日本を成長させたのは事実です。
しかし、そのシステムにただ乗っかって、今よりもずっと簡単な仕事を繰り返していただけで給与も貯金も増えて行ったことを「自分が今の若い人よりも努力した結果」と信じきっているのが今の70代なのです。

信じきっているので、何を言っても考えは変わりません。ですので、説得するのも時間の無駄ですし、仮に時間をかけて説得できたとしてもその頃にはあの世からお迎えがきてしまうので、意味がありません。

では、若者はどうすればいいでしょうか?
そういうことを言われたら「この人は天動説を信じている人なんだ」くらいの気持ちで受け流すべきです。見えている世界が違うのですから、そんな発言に1ミリも心を動かされてはいけません。どうせそんなこと言っている人達から先にこの世からいなくなるんですから、それまでの辛抱です。無視していろんなことにチャレンジして楽しく生きていきましょう。

私の周りの同年代でもこういった老人に同調して若者批判の意見に賛成ちゃう中年が増えてきました。それもカッコ悪いのでやめてほしいというのもありますが、私たち40代〜60代には、実はもっと大きなリスクがあります

このまま社会が若者に負担をかけ続けて、社会全体が今の70代の功罪に気づいて懲らしめようと思って制度改革をする頃には、今の70代以上はとっくにあの世に行っています。その時、怒りの矛先になって割を食うのは間違いなくいまの40代〜60代なわけですね。
なので、老人よりも若者の味方になりましょう。若者のジャンプ台になりましょう、というのが私の最も伝えたいテーマです。

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