山岡 潤一

研究者、アーティスト。博士(政策・メディア)。東京大学情報学環 特任助教(JST ERATO)、慶應義塾大学 非常勤講師。デジタルファブリケーションの研究やSTEM教育ロボットの開発、メディアアートなど Twitter @jun1chi

デザイン・設計ってコンピュータに任せるようになるの? | 新しいものづくりの未来

最近、街なかを歩いていると、明らかに人が設計するには難しいような見た目の建物が増えていないだろうか。例えば、ザハ・ハディド氏が提案していた新国立競技場の案も、コンピュータが設計した形が反映されている。そう、最近は、設計も機械が行うようになってきたのである。
前回までは、機械による立体物の造形速度の向上が、人の手作業を遥かに超えているという話で終えた。では設計の工程では、人の役割は完全になくなってい

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最先端の高速製造技術に人は勝てるのか | 新しいものづくりの未来

前回では、現在普及している加工技術と手作業の比較を行い、機械による造形速度は驚くべき速さになり、もはや手動である必要は無いように感じた。さて、最先端の研究では、高速化を目指しているのか、そこに限界はあるのか、どうなのか。やはり日々発表される研究成果でも、立体物を作る際の造形速度を向上させることはとてもホットなテーマである。

超高速3D造形

現時点での最高速造形技術は、Shusteffらの研究で

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ものづくりは機械に奪われるのか。 製造技術の高速化  | 新しいものづくりの未来

東京大学で特任助教の山岡潤一です。
大学では、デジタルファブリケーションつまり3Dプリンタなどの未来のデジタル工作機械に関する研究をしています。今回は、研究中に考えていた、昨今人工知能などが注目されていて、はたしてものづくり的な視点から人間の仕事は無くなってしまうのか、未来のものづくりはどうなってしまうかなどの思考をまとめていこうかなと思います。まとめの延長に、人と機械の関係性、将来の人の役割につ

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安全な作品を作るには:体験型作品展示の安全管理チェックリスト

学生や作家の方、展示などで体験型の作品を制作方々向けの、危険な所や使い方はないかという安全管理のチェックリストです。安全管理と言いつつ、展示全般のノウハウなども入ってます。博物館の設営マニュアル、遊具や玩具の安全チェック、作成者の経験などからこのリストは作られています。
これを守れば安全ということはなく、火気を伴ったり、大型の構造物等は、消防法や建築法なども関わると思いますので、専門家の方に相談し

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誰かのために手作りしたモノが凶器にならないために : DIYにおける安全管理

先月、父親が作った手作りだんじり(祭りなどに使う乗り物)が横転して子供が亡くなった事故が起きてしまった。まだ原因を調査中なので、どういう状況だったか分からない。記事によると台車に木枠を取り付けて、走っていた所、横転して事故が起きたらしい。固定方法や乗り方などの問題もあるだろう。

ただ、ものづくりやDIYに関わるものとしては、誰かのために作ったものが、その人を傷つけてしまう道具になるのは、とても悲

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