信号機写真_国会前_

【信号無視話法】小川淳也議員vsNHK幹部 2019年3月14日 衆議院 総務委員会 (NHKニュースウォッチ9の切り取り編集)

2019年3月1日衆議院本会議にて根本厚生労働大臣の不信任決議案が提出され、野党の小川淳也議員は約1時間49分に及ぶ趣旨弁明を行った。しかし、当日夜のNHKニュースウォッチ9では小川議員自身の主張を一切報じず、さらには悪意のある切り取り編集で小川議員があたかも時間稼ぎに終始したかのような印象を視聴者に与える内容を放送した。

そして、約2週間後の2019年3月14日。衆議院 総務委員会にて小川議員自ら参考人のNHK幹部にこの問題を質問した。
本記事では、その答弁を信号機で直感的に視覚化していく。具体的には、信号機のように3色(青はOK、黄は注意、赤はダメ)で視覚化する。

✳︎質疑映像と分析結果はYoutube動画「赤黄青で国会ウォッチ」で公開
https://youtu.be/pVfWD188ENw

✳︎NHKニュースウォッチ9の放送内容の詳細は、上西充子氏の検証記事をご覧いただきたい。

色別集計

上記の円グラフは、NHK上田会長と木田専務の答弁を分析した結果である。
円グラフの色分けから、両者ともに赤信号が半分を超えていることがわかる。
さらに、2つの円グラフの大きさの差から、大半の答弁は木田専務が行っていたことも読み取れる。
一体どんな答弁だったのか、詳細を紹介したい。

1問目 ニュースウォッチ9放送内容に対するNHK会長の見識

公平公正、不偏不党、自主自立、情報を多角的に伝える、特定の利害に左右されることなく、意見が対立している問題は多角的に取り扱う、などなど、NHKの姿勢を述べた上田会長。
しかし、質問されていた3月1日放送のニュースウォッチ9の悪意ある切り取り編集については、ついに具体的なコメントは出なかった。

また、上田会長が答弁に立ったのは、この1問目のみ。
この後の質問でも度々、小川議員は会長の認識を呼びかける場面があったが、2問目以降は全て木田専務が答弁した。

2問目 ニュースウォッチ9に対する苦情件数
3問目 ニュースウォッチ9当該部分の視聴率

3月1日放送のニュースウォッチ9に対して、森友問題の150件を超える170件もの苦情があったこと。500万人から1000万人という大人数がNHKの悪意ある切り取りを受け取ってしまった可能性が高いこと。
これらが小川議員の質問によって明らかになっていく。

4問目 趣旨弁明の骨子を何と受け止めたのか

趣旨弁明の骨子を何と受け止めたのか質問した小川議員。
これに対する木田専務の回答から、その骨子(根本厚生労働大臣が事の重大性を全く認識できず、不正の重大さに向き合おうとせず、真相究明を妨げようとした責任はあまりにも重い事)を実は正確に理解していたことが露呈する。しかし、実際の放送では川柳と水飲みの場面しか取り上げられなかった。

5問目 野党主張の骨子を報道の骨子から外した理由

前の4問目で骨子は正確に理解していたことを明らかにした上で、野党主張の骨子を報道の骨子から外した理由を質問した小川議員。
しかし、木田専務の回答は論点のすり替えに終始したものだった。

質問:ニュースウォッチ9で野党主張の骨子を外した理由
↓すり替え
回答:正午ニュースとニュース7の放送内容

質問:ニュースウォッチ9で野党主張の骨子を外した理由
↓すり替え
回答:ニュースウォッチ9の放送内容

6問目 水を飲んだことに対して事実誤認のナレーション

さらに、「何度も水を飲む姿に議長が注意した」という事実と異なるナレーションが付されたことを質問した小川議員。
木田専務の回答はまたも論点のすり替えだった。

質問:事実誤認のナレーション
↓すり替え
回答:報道の編集方針(のようなもの)

しかも、「質問に答えてください」と2回聞かれたにも関わらず、論点ずらしの回答をほぼそのままリピート答弁した。

7問目 小川議員が水を飲んだことに対して委員長が注意したと本当に理解したのか

質問に答えない木田専務に対して、「じゃあ、議長が水を飲んだことに注意したと受け止めているという理解でいいですね」と念押しした小川議員。
木田専務の回答はまたも論点のすり替えだった。

質問:水を飲んだことを委員長が注意したと理解したのか
↓すり替え
回答:報道の編集方針(のようなもの)

ここでも6問目と同じリピート答弁を繰り返したため、委員長から「もう1度質問に答えてください」と注意されたにも関わらず、論点ずらしの回答を延々と繰り返した。

8問目 現場が作成した原稿と最終承認された原稿の相違

リピート答弁

上記は、NHK木田専務が6問目と7問目の質問に対して、同じ内容の回答をした箇所を赤く表示している。
見ての通り、木田専務の答弁は真っ赤。
「事実誤認のナレーション」、「小川議員が水を飲んだことに対して議長が注意したと理解したのか」と繰り返し問われても、同じ答弁をリピートし続けた。
しかも、その答弁は「報道の編集方針のようなもの」を述べているだけで論点をずらしている。

✳︎本記事は以上になります。内容にご満足頂けた方は下部の「サポート」ボタンからサポート(投げ銭)をお願いします。今後の情報発信の充実に活用させて頂きます。

✳︎24分に及んだ本質疑の全文は文字起こし記事を参照

更新履歴

2019/3/17 20:57 新規作成

2021年4月をもって、noteの更新を取りやめました。 現在はtheLetterで情報発信しているので、よろしければ登録をお願いします。 https://juninukai.theletter.jp/