信号機写真_国会前_

【信号無視話法】2017年2月17日 衆議院 予算委員会 福島伸享議員 vs 安倍総理

私や妻が関係していたら、総理も議員も辞める
安倍総理が衝撃発言を行なった2017年2月17日の衆議院 予算委員会。
後に、この発言をきっかけに森友学園の文書改ざんが行われたことも明らかになり、森友問題が政局化するターニングポイントにもなった。

本記事では、福島伸享議員(当時・民進党)と安倍総理の質疑を取り上げ、質問と答弁を信号機で直感的に視覚化していく。具体的には、信号機のように3色(青はOK、黄は注意、赤はダメ)で視覚化する。

画像1

画像2

質問内容

画像3

画像4

森友学園の土地取得の経緯が不自然であることを説明した上で、話題は籠池氏の寄付金集めに移る。この質問内容を端的に要約すると、以下のようになる。

安倍総理の名前を使って籠池氏が寄付を募っていたと知っていたか?

質問はこの1点だけである。
しかし、この質問に対して、安倍総理は聞かれてもいないことを自ら語り出し、ついには「私や私の妻や私の事務所が関係していたら、総理も議員も辞める」という衝撃発言をするに至る。

答弁内容

画像5

画像6

1枚目は冒頭2行で「初めて知った」と回答し、その後は聞かれてもいない経緯までを丁寧に語り始める。また、冒頭4行ほどは灰色(言い間違い、意味不明な言葉など)が約半分を占めており、よほど動揺していると推察できる。

2枚目では決定的に様子がおかしくなる
1段落目では「私も妻も一切関係ない」と強弁するが、この答弁から約1年3ヶ月後に明らかになった谷氏から財務省への優遇の働きかけの証拠によって、虚偽答弁である疑いが極めて強い
そして、3段落目。この質疑が行われた2017年2月時点では森友問題はさほど注目を浴びておらず、質問をした野党議員ですら安倍総理の辞任に繋がるような大問題として認識していなかったにも関わらず、安倍総理自らが「私や妻が関係していたら総理も議員も辞める」と自らの首をかけてきたのだ。

✳︎質問をした福島議員(現在は落選中)が当日の質疑を振り返った対談は以下リンク先を参照
https://hbol.jp/163558

色別集計結果

画像7

上記グラフは、福島議員の質問 776字、安倍総理の答弁 979字を分析した結果である。
着目したいのは安倍総理の灰色(言い間違いや意味不明な言葉など)。実に17%を占めており、よほど動揺していたことがわかる。また、後に虚偽答弁と発覚する内容も多く、赤信号が44%と大半を占める結果に繋がっている。

最後に

安倍昭恵夫人付きの谷査恵子氏が財務省に森友学園の優遇を働きかけていた証拠が明るみになった以上、昭恵夫人の森友問題への関与は決定的である。
それにも関わらず、「私や妻が関係していたら総理も議員も辞める」と自ら啖呵を切った安倍総理は、総理も議員も辞めていない。(2018年10月28日現在)

✳︎本記事は以上になります。内容にご満足頂けた方は任意の金額の「サポート」(投げ銭)をお願いします。今後の情報発信の充実に活用させて頂きます。

✳︎答弁の映像と分析結果はYoutube動画「赤黄青で国会ウォッチ」に公開中
https://youtu.be/gfNYkgVMCEE

更新履歴

2018/10/28 13:36
新規作成

2021年4月をもって、noteの更新を取りやめました。 現在はtheLetterで情報発信しているので、よろしければ登録をお願いします。 https://juninukai.theletter.jp/