4月14日_国会前大集合_第2版_

【人数試算】2018年4月14日国会前デモ

デモの参加人数を正確に数えることは非常に困難であり、主催者発表の数字、警察発表の数字、メディア発表の数字に10倍以上の隔たりがある場合もあります。
そこで、Jacob's Method(1960年代にカリフォルニア大学Herbert Jacobs教授が考案した群集の人数を数える手法。詳細はリンク先参照)を参考に、ピーク時の「参加者がいる面積」×「混雑度に応じた単位面積当たり人数」を計算することで、4月14日14時〜17時に行われた国会前デモの参加人数を試算しました。

主催者と警察で参加人数に12倍以上の開き

まず、下のグラフは参加人数の発表値です。主催者発表(合計)と警察発表の間では、46,000人もの差異が出ました。50,000人と4,000人では12.5倍も異なります。
どちらが正しいのでしょうか?

結論として筆者の試算結果では、主催者発表の合計50,000人、ピーク時30,000人はかなり実態に近いと考えています。

計算の前提条件

・ピーク時の「参加者がいる面積」×「混雑度に応じた単位面積当たり人数」で計算
・ピーク時は車道が人で一杯になった16時頃とする ※15:35頃に鉄柵が決壊し、車道が参加者に開放(動画あり)
・「参加者がいる面積」および「混雑度」は、報道機関、筆者、他の参加者が現地で撮影した画像から推定する
・「混雑度に応じた単位面積当たり人数」は、株式会社ベクトル総研が定義する値を採用。 ※Jacob's Methodが定義する群集密度ごとの値は大柄なアメリカ人を基準としており、小柄な日本人の人数試算に用いると人数が少なくなる可能性が強いため、不採用とした
・国会前庭にいた参加者の大半は、決壊後は車道や歩道に出てきたため、計算対象に含まない

<国会前庭(筆者撮影、決壊前の15:00頃)>

計算結果のサマリ

上記の計算の通り、ピーク時(16時頃)は27,020人
(第1版では34,520人としましたが、参加者の指摘で人がいたエリアを見直した結果、27,020人に減少)
早めに帰った人、遅くに来た人、途中に少しだけ参加した人、国会前庭などの周辺エリアにいた人を考慮すると、ピーク時30,000人、合計50,000人とする主催発表はかなり実態に近いと考えられます。

非常に混雑したエリア(車道 前方)の人数の計算根拠

毎日新聞のニュース動画を見てもわかる通り、車道解放後は前方エリア(マップの左側)は、周囲の人の接触は避けられないほどに混雑しています。
<車道 前方の様子(毎日新聞より引用)>

<車道 前方の様子(筆者撮影)>

<計算式>
50m(画像と地図から推定した前方エリアの長さ) × 50m(車道と歩道のおおよその幅) × 5.0(周囲の人の接触が避けられないほど混雑した場合の1㎡当たり人数の理論値)= 12,500人

混雑したエリア(車道 後方 + 南北の歩道)の人数の計算根拠

車道解放後の後方エリア(マップの右側)は、場所によって混雑度にかなりの差異があり、計算が非常に難しいエリアでした。主催者がラップをしていた周辺(下記写真)は非常に混雑している一方、人があまりいないエリアも実際にありました。そこで計算上は、平均すれば「周囲の人とは接触せずに立てる程度の混雑」だと目視で判断。

<車道 後方の様子(Stand For Truthより引用)>

また、先頭から北方向の歩道は、決壊前は約200メートル先の憲政記念館まで列が伸びましたが、決壊後は中心部の車道に人が流れたため、50m程度に縮まりました。南方向の歩道も同様。

<北方向 200m先の最後尾(筆者撮影、決壊前の14:34頃、左側の建物が憲政記念館)>

<計算式>
80m(画像と地図から推定した後方エリアの長さ) × 50m(車道と歩道のおおよその幅) × 3.3(周囲の人とは接触せずに立てる混雑の1㎡当たり人数の理論値)= 13,200人
50m(北方向の歩道の列の長さ) × 4m(歩道のおおよその幅) × 3.3(周囲の人とは接触せずに立てる混雑の1㎡当たり人数の理論値)× 2(南方向の歩道も同様と推定して2倍)=1,320人

まとめ

非常に混雑したエリアの人数 12,500人 + 混雑したエリアの人数 14,520人 = 27,020人

仮定や推測が多く計算精度に課題はありますが、主催者発表(ピーク時30,000人、合計50,000人)はかなり実態に近いと考えれます。

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犬飼淳 / Jun Inukai

「知らないことは災いのもと」という信念から、国会答弁などを検証。興味があるのは、正確な事実だけ。 Twitter:https://twitter.com/jun21101016

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