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【ニュースに占める総理のお言葉】2018年10月14日 自衛隊観閲式

報道」と「広報」は違う。
政府が言ったことをそのまま記事にするのは「報道」ではなく「広報」であり、戦時中の大本営発表にも通じる危うさを秘めている。
残念ながら戦後73年を経た今でも日本のメディアには政府広報のような記事が多く見受けられる。

そこで本記事では、安倍総理が出席して訓示を述べた2018年10月14日自衛隊観閲式を伝える各社のニュースを題材にして、政府が言ったことをそのまま垂れ流すだけの「広報」を視覚化する。

✳︎観閲式とは自衛隊の式典および訓練のこと

各社の比較

上のグラフは自衛隊観閲式を伝える各社のニュース記事の文字を「総理のお言葉」と「総理のお言葉以外」に分けた結果である。産経新聞とNHKは記事の約半分が安倍総理の発言内容で構成されており、政府広報と呼ぶに相応しい。

以下、具体的な各社の記事内容を見ていきたい。

産経新聞、NHKの場合

下の2枚は、両社の記事に対して「総理のお言葉」のみを赤にした結果である。

両社ともに約半分が「総理のお言葉」であることが一目瞭然だ。さらに、文章の構成を見ると、安倍総理の発言が中心に据えられており、その他の内容(灰色部分)は発言を補う形で構成されていることがわかる。
NHKはまだ「公共放送」と名乗っているようだが、その実態は「政府広報」と言って差し支えない状況まできているのではないか

日本経済新聞の場合

テレビ朝日の場合

総理のお言葉が22.94%と最も低かったテレビ朝日。記事の文字数自体が218字と4社の中で最も少なかったこともあるが、総理のお言葉は2つの文章にとどめて、残りは観閲式の説明に割いている。


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更新履歴

2018/10/14 17:30 公開

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犬飼淳 / Jun Inukai

「知らないことは災いのもと」という信念から、国会答弁などを検証。興味があるのは、正確な事実だけ。 Twitter:https://twitter.com/jun21101016

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