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【文字起こし】野党合同緊急街宣「いい加減にしろ0524」 2018年5月24日

2018年5月24日に有楽町イトシア前で行われた野党合同緊急街宣「いい加減にしろ0524」。本記事では、演説の6人目 小池議員、7人目 福山議員、辻元議員の最後の挨拶を文字起こしする。

共産党 小池晃 書記局長

もうハッキリしたと思うんですよ。どう考えたって、論証の段階はもう過ぎたのではないでしょうか。だって、あの愛媛県の文書を見たら、安倍さんがウソをついているのか、加計学園がウソをついているのか、愛媛県がウソをついているのか、この3つに1つしかないではありませんか。加計学園がウソをついているとしたら、そんな学校を運営すること自体が大問題になるんじゃないですか。私はそれはありえないと思う。じゃあ、愛媛県がウソをついているんでしょうか。私はそれもありえないと思う。そんな動機が全くない。動機があるのは、安倍晋三さんだけなんです。だって、「去年の1月まで知らなかった」と言うのが、その2年も前に知っていたとなれば、国会でウソの答弁をしたということになってしまうじゃありませんか。

(中略)森友の問題でも、「捨てた」と言う文書が、950ページも交渉記録が出てきた。『捨てました』と言っているものが出てきている。1年以上も国会をあざむいた。これでは政府の言っていることが何一つ信用できないことになるじゃありませんか。それもね、発端は安倍さんの答弁なんですよ。「私や妻が関係していたら、それはもう国会議員も総理も辞める」と、自分で言っちゃったんじゃありませんか。だったら、自分で責任を取ってもらおうじゃありませんか。

自民党の人は、『野党はモリカケばっかりやってないで、もっと大きなことをやれ』と言う。自民党には言われたくありません。モリカケひとつ解決できないの人たちに大きな仕事ができるわけがないじゃありませんか。これはもう皆さん、政府が信用できるかどうかという根本問題です。この根本問題を曖昧にしたまま、前に進むことはできないではありませんか。

問題なのは、こういう疑惑にフタをしながら、とんでもない法案をどんどん通そうとしている。働き方改革だと言って、高度プロフェッショナルで労働時間の管理対象から外してしまう、残業でも、時間外でも、深夜でも、休日でも、割増賃金を払わない。残業代ゼロと言うほかないではありませんか。だいたい、労働時間を管理しなくなったら、もし命を落としても過労死の認定ができなくなる。死者は増えても、過労死は減ってしまう。過労死促進法ではありませんか。

それなのに皆さん、安倍首相は遺族の皆さんとは会おうともしないんです。加計孝太郎さんとは19回も会っているのに。昨日も、雨の中を待つ遺族は会えなかった。よっぽど忙しいのかと思ったら、その日に日本経団連の人たちと会食をしてたそうじゃありませんか。いったいどちらを向いているのか。働き方改革ではなくて、働かせ方大改悪ではありませんか。

野党は、真相を徹底究明、そして、法案は徹底審議で臨んで参ります。皆さん、見てください。こうやって野党が並んでいると、なんだかスゴい力を発揮するように見えてるんじゃないでしょうか。この後ろには、多くの国民がいるんですよ。野党は国会の中でも国会の外でもで力を合わせて頑張ります。その決意をもって、皆様へのご挨拶と訴えとさせて頂きます。頑張りましょう。いい加減にしろー。安倍政権を終わりにしましょう。

小池議員 演説時の聴衆の動画1
小池議員 演説時の聴衆の動画2

立憲民主党 福山哲郎 幹事長

昨年3月、「役所が忖度してるでしょう?そういう状況を作った安倍総理、安倍昭恵夫人に責任があるんじゃないですか?」と申し上げたら、安倍さんは血色ばんで「あなたは私と昭恵を犯罪者扱いしている!忖度なんてありえないんですよ!」とムキになって私に言いました。そして、「文書は廃棄している」「指示はしていない」「関与はしてない」と言い続けました。1年経って、昨日、文書が出てきました。改ざんしている文書も出てきました。そして、愛媛県の中村知事の勇気ある決断で新文書が出てきて、森友も加計学園の問題も、最初に柳瀬さんがまさしく安倍総理と加計孝太郎さんが会談したことが文書で明らかになりました。

1年間、国会も国民も改ざんした文書でごまかされ、騙され続けてきた。いい加減にしろと言いたい。1年間付き合わされてきた国民も国会もたまったもんじゃありません。バカにするなー。

これは、本当に日本の行政府の関係が壊されていく姿です。日本の議院内閣制が粉々になっていく状況です。我々野党でも国民の皆さんに選ばれています。その選ばれている国会議員に政府と総理と役人が堂々とウソの答弁を重ね、その答弁に合わせて、文書を捨てる、隠す、そんなこと絶対にあってはなりません。

この国は民主国家です。安倍総理の好きにできる国家ではありません。安倍総理は「美しい国」と言ってきました。国会でウソの答弁を重ね、証拠が出てきもて強弁を続けるのが、美しい国の政治家の姿なのでしょうか。

日本は大岡越前も水戸黄門も悪さをしても証拠が出てきて印籠が出てきたら「申し訳ありません。私が悪かったです」と認めることに日の良さがあるんじゃないでしょうか。印籠が出てきても、「この印籠は偽物だ」「この印籠は知ったこっちゃない」なんて言ったら、まったく正義が成り立たないじゃないですか

法案は、「事実」と「官僚がウソをつかないこと」と「閣僚がウソの答弁をしないこと」を前提に我々は審議をしています。その審議の信頼と前提が全てぶっ壊されて、どうやって法案を審議するんですか。すべての答弁に、「あなたの言っていることは本当なんですか?ウソなんですか?証拠を見せてください。じゃないと、この答弁が本当かどうかわかりません」と言って、僕らは国会に臨むんでしょうか。そんな事ありえないですよ、みなさん。

これは、森友・加計問題は小さい問題ではありません。この国の根幹を揺るがす問題です。野党が、メディアの皆さんが、心ある国民の皆さんが、この事を明らかにしようと1年間頑張ってきたところで、この状況になりました。もし、メディアや野党が頑張らなければ森友・加計の問題はフタをされてしまっていたのです、皆さん。そんなこと、許せない。我々野党共闘して国会で必死になって戦いますが、最も大きな力は、国民の皆さんの「おかしい」という声です。「安倍内閣、いい加減にしろ」という声です。どうか多くの皆さんにこのことを共有して頂いて、力になって頂きますように心からお願いし、我々野党しっかり協力して戦うことを約束し、私からのご挨拶とします。ありがとうございました。頑張りましょう。

福山議員 演説時の聴衆の動画1
福山議員 演説時の聴衆の動画2

立憲民主党 辻元清美 国会対策委員長

✳︎写真は日刊スポーツより引用

誰がウソつきかパネル、皆様に投票をして頂きました。トップを走るのは安倍総理でございます。2番目は安倍昭恵総理夫人であります。3番目は加計孝太郎理事長でございます。4番目は3票しか入りませんでした、中村愛媛県知事であります。圧倒的に安倍総理がトップ。誰が嘘つきか道を歩いている人に投票してもらいましたので、強要はしておりません。ですから論評はいたしません。

安倍総理は「外交が得意だ」と言ってますけども、加計学園や森友の問題は世界中で報道されてますでしょう。そうしたら、「ウソをついている総理大臣」と国民に思われている人が外交交渉に来ても、「今言ってることも自分の都合が悪くなったら外交交渉でもウソをつくんじゃないか」と相手の国に思われるんじゃないですか。だから、国益を損する。だから、私たちは「いい加減にしろ」「国難は誰なんだ」と言いたい。

野党街頭演説会でございました。どうぞ皆さん、どうぞ私たち野党、麻生さんや安倍さんよりイイでしょー? 麻生さんより私たちの方がイイでしょう? お願いしますよ。野党は頑張りますから。皆さんも一緒に「いい加減にしろよー」と。ありがとうございました。

辻元議員 演説時の聴衆の動画1
辻元議員 演説時の聴衆の動画2

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