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「器用貧乏」はこれからの時代の武器|未来の働き方vol.2

 働き方をざっくり3つのカテゴリーで分けると、経営者・サラリーマン・フリーランス。ここに第4のカテゴリーがあるんじゃないかと考え始めたのがこの考察の始まりです。

 そんな風に考えたキッカケは「私はどれにも属していて、どれにも属していない」というなんともモヤモヤした感覚だった。

ちなみに、私の肩書きは
経営者として、デザイン業の個人事業(従業員無し、パートナーは多数)
サラリーマンとして、企業の執行役員
フリーランスとして、名刺の専門家

 複数の肩書きがあり、どのカテゴリーにも属している。でも、どれかが無くなっても困らないのでどれにも属していない。「属する」というより「依存」していないの方が正しいかな。

 複数の肩書きを持つというのは「副業」ってことになる。けど、どれがメインって訳ではなく、全てが同じくらいのボリュームなので「副業」と言われてもピンとこない。

 で、いろいろ調べているうちにたどり着いたのが「ポートフォリオ・キャリア」と「マルチ・ポテンシャライト」。この2つの言葉を聞いてとてもスッキリした。なるほど、こんな考え方があるんだと。しかも、子供のころからモヤモヤしてたものが解消された。とても晴れ晴れしい気分になった。

この2つを簡単に説明すると

「ポートフォリオ キャリア」
複数のキャリアを持ち合わせる働き方。異業種の複数の会社を経営しているCEO、学校の先生をしながら、企業のコンサルタントをしているなど、2つ以上の名刺・肩書きを持っている。

「マルチ・ポテンシャライト」
複数のことに興味を持ち、それにのめり込み、ある程度経験を積んだら、まったく別の新たな分野に興味を持ち、それにのめり込む。それを繰り返して、スペシャリストではないが、幅広い知識と経験を持ちお合わせている人。TEDトークで複数のキャリアを持つことを語りビデオが500万回視聴されたキャリアコーチでありライターであるエミリー・ラプニックの言葉。(この人が考えたんだと思う、たぶん。)

 ここ数年、ポートフォリオ・キャリア(副業)については色々なところで耳にする。それが当たり前になるんだと思う。例えば、企業側も終身雇用できないし、サラリーマンも将来が不安で仕方ない。企業で働きながら、週末起業てのも一時期流行ってた。2017年に中小企業庁が「パラレルキャリア・ジャパンを目指して」というのも出している。

 ポートフォリオ・キャリアで勘違いされがちなのは「複数の分野で働いていること」が重要ってことではないこと。「アルバイトの掛け持ち」「企業で働いて空いた時間でアルバイト」みたいに「賃金の対価で働いている」では意味がない。「キャリアを積む」ために重要なポストで働き、「キャリアを駆使して、他の場所で結果を出す」のが重要なんだと思う。要は「働かされているだけ」ではポートフォリオ・キャリアとは言えない。

 これまでの時代は、1つの会社で働き、そこで結果を出す。石の上にも3年、スペシャリストになる。仕事が続かない人はダメ人間。これが旧世代の考え方。彼らの時代にあった考え方なので否定はしないが、今の時代とはずれている。ポートフォリオ・キャリアがイマイチ広がらないのは、世間である程度のポストにいる上の世代とはまったく違う考えだから、彼らに受け入れられにくいからなんじゃないかな。

 私はポートフォリオキャリアで複数の企業の肩書きや異業種のノウハウを持っている。当然、それに付随して幅広い分野のプロフェショナルの人脈がある。ただ、これができる人とできない人がいるのも事実だ。スペシャリスト向けの人なんかには難しいかもしれない。逆に、私は1つのスペシャリストになるのは難しい。だって、途中で飽きて他の分野に興味をもってしまうから。それは悪いことだと言われてきた。日本のことわざで「器用貧乏」ってのがある。子供のころからよく言われてきた。

 それは果たして悪いことなのか?いつも自問自答しながら生きてきた。その答えが「マルチ・ポテンシャライト」だった。

to be continued...

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