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【宮崎編ver.1(観光)】ぶらり日南海岸と暑さとの戦い

1.暑さが苦手

 僕は暑いのが大の苦手だ。もう少し正確に書くと「汗をかく」というある種の生命維持活動が苦手なのである。暑さにやられて汗をかき始めると、あっという間に集中力とか思考力とかが消え去って、早く涼しい部屋に入りたいとかシャワーを浴びたいとか思考がぐちゃぐちゃになって、楽しめるものも楽しめなくなる。
 そんなことは分かっているのに、旅に出たい欲に煽られて、南国の宮崎にやって来てしまった。

2.2回目の宮崎とバス

 天孫降臨の地、宮崎。梅雨時ということもあり、天候はあいにくの曇り空。雨が降っていなかっただけでも幸いなのだが、いかんせん不快な湿気が身体にまとわりついてくる。一時期地方都市に居たので分かるのだが、いかんせん公共交通機関が弱く、本来であれば、車で周遊するのがベストと理解はしているのだが、もう4年以上ハンドルを握っていない。そんな状況で見知らぬ地で運転するとおそらくそれが「人生最後のドライブ」になってしまう。そんなリスクは当然負えない。
 となると、電車やバスに依存することになるのだが、宮崎空港から飫肥方面へ向かうバスが行きたかった鵜戸神宮や青島あたりを経由してくれるのでこれは活用するしかない。さて始めるバスでのぶらり日南海岸。

3.鵜戸神宮にて

当神宮は「鵜戸さん」と愛称され、国定公園日南海岸の風光明媚な所、日南市鵜戸の日向灘に面した、自然の神秘な洞窟の中に、朱塗りの色あざやかにご鎮座されている。この洞窟は、主祭神の産殿の址と伝えられる霊地で、およそ1千平方メートル(約三百坪)ほどの広さがある。強烈な太陽のもと、おりなす奇岩怪礁、紺碧の海、波状岩に砕ける白波と、自然の景勝につつまれたロードパーク日南海岸の中心地に当神宮はお鎮りになっている。
出典:https://www.udojingu.com/goyuisyo/

 まさに紹介文のとおり。バス停から鵜戸神宮へ向かう道中にトンネルがあり、そっから、トントントンと階段を下っていくと見えてくる。今でこそ一定整備も進んだからこそ気軽に訪ねることができるけど、立地が立地なので、インパクトが大きいなとしみじみ感じられた。
 だがしかし暑い。ここに至るまでの道中で15分程歩いてしまったので、暑さにイライラしてしまったが、洞窟内のご本殿には本当に驚かされてしまった。何よりも洞窟外との温度差があり、このような霊地に行くと空気が変わると言われることが多いが、それを本当に身を持って味わうことができた。まさに「風光明媚」、そんな言葉がぴったりの場所であった。

4.木挽ブルーとの再会

 木挽ブルーとの出会いは神戸だった。僕には時折、無性に神戸へ行きたくなる時がある。ある晴れた日、神戸のメリケンパークへ行ったのだが、ちょっとしたイベントが開催されていて、海を見ながら、お酒が飲みたくなって。普段は日本酒派なのだが、その日も暑さに負けて、偶然そこで販売されていた木挽ブルーのロックを飲んだのだが、焼酎にしては、思っている以上に飲みやすい。焼酎は苦手なのにごくごく飲めてしまった。
 そんな木挽ブルーの地元、宮崎に来て、ランチのお店にあったら、当然飲んでしまう。帰りの空港で自分へのお土産として、1本買ってしまったのはここだけの話。。。

5.青島上陸

青島は奇岩「鬼の洗濯板」が島を囲む、周囲1.5kmほどの小さな島です。青島海水浴場とは「弥生橋」でつながっています。島内にはビロウジュをはじめ、亜熱帯性植物も多く茂っています。
出典:http://www.miyazaki-city.tourism.or.jp/tourism/spot/10.html

 木挽ブルーにほろ酔いにさせられてしまったが、次の目的地は青島。そのころには曇り空の合間に太陽の気配も感じられて、それに合わせるが如く、止まらない気温と湿度の上昇。ここでも想像が駆け巡り、島へとつながる橋があるからこそ、気軽に上陸できてしまうけど、昔は当然のことながら、なかったんやろうなと。となると、神域やろうし、こんな気軽に行ってもいいのだろうかと思いつつ、散策しているとほんとにこちらも空気が違う。島内はフォトスポットを銘打たれるところが何か所かあったけど、やっぱり空間として、行ってみてよかったと感じられる場所だった。
 「鬼の洗濯板」はそれは形成される歴史的凄さよりも命名した人がその時どんな気持ちだったのかがより気になってしまった。。。
 そんなこんなで行ってみたかったところは制覇してしまったけれども、ホテルチェックイン時間までまだ3時間ある。暑さにやられてかなり汗もかいてしまって、精神的に厳しくなってきた時、目に入った「神話の湯」の文字。間違いなくもっていた、助けられた。

6.助けの湯、神話の湯

 冒頭で書いた通り、暑さがすこぶる苦手だ。そんな僕に救いの手を差し伸べてくれた「神話の湯」。

 シンプルに温泉最高だった。入浴前はバスの時間も見越して、2時間も過ごすことができないだろうなと思っていたけど、結論的には露天風呂であれやこれやと思考をだらだら走らせているとあっという間に時間が過ぎ去って、心身ともにさっぱりとした状態でこの「一点集中型旅」のメインイベントである本日のお宿へ。

7.ver.1のオチ

 2度目の宮崎はベタなところで見ると高千穂とかに行く方がよかったのかもしれないけど、ドライブできない&日南海岸沿い行ったことがないことがいい方向に作用して、やっぱり実際に現地に行くことができて、単純によかった。
 あと、これは宮崎に限ったことではないけども、この季節の旅はあかん。涼しい時期はあちこち歩いてわくわくできるタイプだが、この時期はどうしても暑さが前面に出てきてしまって、大変よくない。再認識。
 と、観光について思ったことはこのあたりにして、次がメイン。どんどん知らない世界への入口が開いていく。つづく。

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