見出し画像

2019年回顧号 【歴史奉行通信】第五十六号

こんばんは。伊東潤です。


いよいよ「伊東潤のメルマガ」も
2019年の最終号となりました。


今年は楽しかったことばかりで、
実に幸せな一年でした。


それでも一年という単位で
自らの活動を振り返り、
そこから反省点や改善点を見出して
次の年に結び付けていくことは
大切なことです。


私はこうした
「区切りをつけること」と
「振り返ること」の大切さを、
以前に本で読んだことがあり、
それから大晦日が近づくと
一年の総括をしていました。


今夜の歴史奉行通信は「2019年回顧号」を
お届けいたします。

〓〓今週の歴史奉行通信目次〓〓〓〓〓〓〓


1. 2019年回顧ーコミュニティ活動<読書会>

2. 2019年回顧ーコミュニティ活動<オフ会>

3. 2019年回顧ー講演・トークショー

4. 2019年回顧ー発売した作品

5. おわりに / 感想のお願い

6. お知らせ奉行通信
  新刊情報 / 講演情報 / その他


〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

1. 2019年回顧ーコミュニティ活動<読書会>

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


さて、私の2019年の活動を振り返ると、
まずコミュニティ活動が
軌道に乗ってきたことが挙げられます。


私の場合、
年六回の読書会と
不定期に史跡めぐりオフ会を開催していますが、
今年はこれまでにないほどの
活発な活動ができました。


三年目に突入した読書会は、
今年も二カ月に一度のペースを守り、
6回も開催できました。


【読書会】
■第13回(2/2)
『天下人の茶』文庫化記念読書会

■第14回(4/13)
『家康謀殺』プレビュー読書会

■第15回(6/15)
『潮待ちの宿』プレビュー読書会

■第16回(8/17)
『横浜1963』文庫化記念読書会

■第17回(10/19)
『茶聖』プレビュー読書会

■第18回(12/14)
『修羅の都』鎌倉オフとの
併設読書会


どの回もほぼ満員で、
とても充実した時間を過ごせました。
それは右肩上がりの参加人数と
リピーター率の高さで
証明されていると思います。


ただ反省点としては、
アジェンダがワンパターンになってしまい、
「楽しい」からは少しずつ
離れてしまったのではないかということです。
それをどう変えていくかは後述します。


いつも言っていますが、読書会は
「よりいっそう読書を楽しむ」
ためのものですが、
他人の目の付け所や思考法を知り、
それを自分の仕事に役立てていく
という効用もあります。
一つの小説作品を深く語り合うことで、
見えてくるものがあるのです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2. 2019年回顧ーコミュニティ活動<オフ会>

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


また、史跡めぐりのオフ会は
4回も開催できました。


【史跡めぐりオフ会】

■第2回(3/24)
横須賀オフ 戦艦三笠と猿島見学会

■第3回(5/11~12)
武田家滅亡ツアー(1泊2日)

■第4回(9/ 7)
山中城オフ 三島講演付

■第5回(12/14)
鎌倉(長谷)オフ 鎌倉講演付


どれも好天に恵まれ、
実に楽しいオフ会でした。

とくに一泊二日の武田家滅亡ツアーは
思い出深いものとなりました。
レポート記事も以下にアップされていますので、まだの方は是非お読みください。
http://fcew36.asp.cuenote.jp/c/bJi9aaf2ySyG6KbE


今年も様々なオフ会を
開いていきたいと思っています。
アイデアがありましたら、
遠慮なく言って下さい。

また伊東潤のメルマガ「歴史奉行通信」も
一度の休載もなく、
全24回の刊行ができました。


【伊東潤のメルマガ 歴史奉行通信】
1月
33号 2018回顧号
34号 2019展望号

2月
35号 2019年の連載作品の紹介
36号 『真実の航跡』新作発売記念特集

3月
37号 作品に登場する女性特集
38号 過去の全作品情報

4月
39号 佐賀講演旅行レポートと
「幕末の佐賀藩」講演抄録
40号 小説タイトル傑作選

5月
41号 磯田君との対談(10年前の再掲載)
42号 川中島合戦特集

6月
43号 『家康謀殺』新作発売記念特集
44号 刀剣特集

7月
45号 『横浜1963』リビジット
(文庫化記念特集)
46号 天草四郎と島原・天草の乱特集

8月
47号 『威風堂々』連載開始記念特集
48号 「令和の時代に司馬遼太郎を読む」
講演抄録

9月
49号 戦国北条氏の城特集
50号 「北条早雲と北条五代」 講演抄録

10月
51号 『敗者烈伝』を読む(文庫化記念特集)
52号 『潮待ちの宿』新作発売記念特集

11月
53号 北条政子特集
54号 源頼朝特集

12月
55号 大河ドラマ特集
56号 2019回顧号


メルマガの内容については
「新作や文庫版の紹介」
「歴史や小説について」
「講演の抄録」がメインとなりますが、
メルマガだからこそできる
ディープな内容を発信できたと思います。

メルマガ登録者数もじわじわと増え、
いよいよ1,000人の大台が見えてきました。
そういう意味では、継続することの大切さを、あらためて実感させられた年になりました。


また、途中からメルマガを登録いただいた方は、noteにバックナンバーをまとめていますので
(*一部有料)是非ご覧になってみてください。
http://fcew36.asp.cuenote.jp/c/bJi9aaf2ySyG6KbF


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

3. 2019年回顧ー講演・トークショー

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


今年行った講演とトークショーは、
すべて合わせると15回という多さでした。
会員限定や何らかの資格が
必要なものもありましたので、
それには「Closed」印を付けておきます。


【講演会・トークショー】
2/26
『歴史作家の城めぐり』発売記念
「関東戦国史と城郭攻防戦」
in プレジデント社(永田町)

3/16
「佐賀藩と薩摩藩、そして大隈重信」
in 佐賀

4/6 *Closed
「孫子経営塾月例会」向け
「関東戦国史と城郭攻防戦」
in 偕行社(四谷)

4/20
「パンタ暴走対談」in LOFT(新宿)

6/9
「北条早雲と北条五代」
in 岡山県井原市(早雲の生誕地)

7/6
「金属恵比須『家康謀殺』発売記念ライヴ」
のトークショー in 吉祥寺

7/10 *Closed
大阪倶楽部向け
「幕末諸藩から学ぶ組織の決断」
in 大阪

8/7 
姫路文学館定例講座
「令和の時代に司馬遼太郎を読む」
in 姫路

8/26 *Closed
建設山三水会向け
「河村瑞賢から学ぶ仕事の流儀」
in 建設会館(麹町)

9/7 
三島市図書館向け
「土の城の到達点 山中城」in 三島

11/10
「歴史小説を読む楽しみ」in 沼津

11/26 *Closed
読売中部懇話会向け
「天下人の失敗学」in 名古屋

12/1
『潮待ちの宿』発刊記念講演会
「司馬遼太郎と平岩弓枝、
そして令和の時代小説」
in 岡山県笠岡市

12/14
「鎌倉市政80周年記念講演会」向け
「武士の世を開いた男 源頼朝」

12/21
「お城EXPO」向け
「『渡辺水庵覚書』完全再現ライヴ 
実録山中城攻防戦」


今年はテレビ出演が減った代わりに
講演が増えた感じです。
ちなみに今年のテレビ出演は配信も含めると、トータルで6本でした。
2017年は17本ですから
随分と減ってしまいました。


なお「マイあさラジオ」のレギュラー番組
「城歩きのススメ」は五年目を迎え、
今年から月一となりましたが
継続しています。


【テレビ出演】
「山崎怜奈の歴史のじかん」 3本
「歴史科学捜査班」
「歴論」
「報道1930」内の「トップランナーの仕事術」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

4. 2019年回顧ー発売した作品

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


さて最後になりましたが、
今年発売した作品について
振り返っていきましょう。


【作品】
<単行本>
3/5
『真実の航跡』(集英社 / コルク)
http://fcew36.asp.cuenote.jp/c/bJi9aaf2ySyG6KbG

6/28
『家康謀殺』(角川書店)
http://fcew36.asp.cuenote.jp/c/bJi9aaf2ySyG6KbH

10/23
『潮待ちの宿』(文藝春秋)
http://fcew36.asp.cuenote.jp/c/bJi9aaf2ySyG6KbI


<文庫>
5/15
『吹けよ風、呼べよ嵐』(祥伝社)
http://fcew36.asp.cuenote.jp/c/bJi9aaf2ySyG6KbJ

7/21
『横浜1963』(文藝春秋)
http://fcew36.asp.cuenote.jp/c/bJi9aaf2ySyG6KbK

10/5
『敗者烈伝』 (実業之日本社)
http://fcew36.asp.cuenote.jp/c/bJi9aaf2ySyG6KbL


今年の新作出版点数は、小説ばかり三作品と
多くありませんでしたが、
来年以降に出版される作品の連載が
ピーク時7つもあったため、
印象としては極めて多忙な一年でした。


今年の新作は
『真実の航跡』『家康謀殺』『潮待ちの宿』
といったラインナップでしたが、
長編は問題作の『真実の航跡』だけで、
『家康謀殺』『潮待ちの宿』は
連作短編集という比較的地味な一年だと
自分では思っていました。


ところが11/28の日経新聞夕刊に
掲載された縄田一男氏の
『潮待ちの宿』の書評により、
そうした懸念は吹っ飛びました。
書評の冒頭部分だけ載せておきます。

ここから先は

3,274字
この記事のみ ¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?