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消費税の増税が、Jリーグへ与える影響

 突然ですが、10月より消費税が増税されるのはご存知ですか?(心の)準備はもうお済みでしょうか?(延期の可能性も無くはないですが、逆に延期による混乱が出る時期に入っています。)
 徐々に周囲が騒がしくなってきたとは言え、「まぁ、まだ時間あるし。」、「所詮、2%(8%→10%)だし、大した問題じゃなくね?」と、お考えの方も多いことでしょう。(もちろん、反対派が圧倒的多数でしょうが…)

 消費者である我々ファミリーの影響は、もちろんですが、グランパスやスタグル店といった事業者は、結構大変なんですよ。今回の増税対応含め、今後しばらくね。(詳細は割愛します)
 今回は、こういった事情を理解していただくとともに、主にファミリー側に与える影響についてまとめ、一足早く、今後のグランパスに対するファミリー活動の対策を練ってもらいたいという思いで書き上げました(もちろん、グランパス固有ではなく、すべてのJサポーター共通のものなのですが)。
 今回も、お気楽にご覧ください。 ちょっと、お勉強要素が強いかも知れません。

1. 制度の概略

 まずは、制度のおさらいから。今年10月より消費税の税率が現行の8%から10%へ増税されるのは、大丈夫かと思います。一方で、政府がおびえる増税後における買い控え防止策については、なんとなく存在を知っていても、まだまだ理解が曖昧なのではないでしょうか。
 増税にあたって、ファミリーが直接打撃を受けるのは、チケット、ファンクラブ会費、グッズ、スタグル(、旅費・宿泊費)といったところですが、これらの買い控え防止策としては、キャッシュレス決済によるポイント還元、プレミアム付商品券の配布、飲食物等の軽減税率の適用といった施策が用意されています。具体的に見て行きましょう。

2. 買い控え防止策

(1). キャッシュレス決済によるポイント還元 (9ヶ月間の期間限定)
 ポイント還元による増税感の緩和と、キャッシュレス化を推進するために設けられました。クレジットカード、QRコード、電子マネー決済が対象。中小事業者を保護する目的から、購入する店舗によって還元率(2%~5%)が異なるので注意しましょう。なお、10月から9ヵ月間の限定運用です。(総額100億円キャンペーンじゃありません Pay Pay♩)

(2). プレミアム付商品券 (低所得者層、子育て世帯限定)
 低所得者、年金受給者や3歳児未満の子を持つ世帯を対象に配布される商品券。2万5千円分の商品券を2万円で購入でき、5千円のキャッシュバックとなるものの、こちらも9ヶ月の有効期限付き。さらに使用店舗が限定されるなど、インパクトは弱いです。

(3). 飲食物等の軽減税率8% (ビール、店内飲食、高額商品除く)
 主に低所得者世帯の保護のため、飲食物といった生活必需品に関する標準税率10%の軽減措置として設けられました。対象範囲にビールといったアルコール類、外食(店内飲食)がぜいたく品として除かれるほか、グレーゾーンも多く、導入直後にはサポーターやショップスタッフの混乱などが予想されます。すこぶる評判悪いです。
(注)スタジアムの座席はあくまで、サッカー観戦のためであり、スタグルは、外食扱いでなくテイクアウトとして軽減税率の対象となると思われます。ただし、お店の前に備え付けられたテーブルや椅子で飲食する場合(←10%、フードコートのイメージ)を除きます。豊スタのキッチンカーが並ぶ東イベント広場が該当しますかね?(もう何年も行っていませんので未確認です)

 さて、結構大胆かつ複雑な施策ではありませんか?もちろん、我々消費者側の混乱も予想されますが、圧倒的に振り回されるのは、事業者側なんですよね。。。スタッフの教育をはじめ、レジ対応や各種システム改修など準備大変です。
 いずれにせよ、ファミリーとしては、これらの恩恵をムリなくムダなく受け取るべきであることは明らかでしょう。

3. 価格の設定と表示

 2%の増税部分が、従来の価格に、どのように転嫁されるかも注目です。下の表をご覧ください。単純に2%アップを加味しただけですが、どのような印象を受けますか?

 端数だらけで気持ち悪いですよね?(グッズを除き)従来キリのいい数字で行っていたのは、見た目ももちろんですが、現金を扱う場面において管理面でコストがかかるからです。釣り銭の用意、受け渡しや集計など誤りも多くなるので、一般的に避ける傾向があります。(キャッシュレス決済が進めば、こうした苦労は当然無くなります。)
 したがって、事業者(グランパス、グルメ店)側が行う手段としては2つ。

✔︎ なるべくキリのいい数字で値上げする(自販機のジュースやタバコでよく行われます)
✔︎ 価格据置きで量を減らすなどサービス内容をグレードダウンする(食料品でよく行われます)

ことになります。スタグル(ビール除く)は軽減税率の対象となるでしょうが、キャッシュレス化の進展も含め、今後の動向に注目です。
   なお、10月以降に行われる試合のチケットを9月30日以前に購入すれば、消費税は8%のままです。駆け込み需要もありそうですね。

 今回は以上となります。これまでの会計一辺倒とは異なり、スピンオフ企画として趣を少し変えてみましたが、いかがでしたでしょうか?ファミリー活動のみならず、普段の生活にも影響を及ぼすものであり、これを機に理解を進めていただけれたら嬉しいです。

 グランパスにおいては、増税に伴う一時的な混乱や収入減はあろうかと思いますが、順位はもちろんのこと、入場者数やファンクラブ会員数の増加など、今は、そんなビハインドも補って余りあるほどの勢いがあります!

最後に、スタジアム観戦時における注意事項のまとめです。正しく理解して、挑みたいですね!

4. まとめ(覚えておいて欲しいこと)

✔︎キャッシュレス決済に慣れておく (ノエビア・等々力・日本平などで導入済。どんどん増えるよ。豊スタ・パロ瑞穂も時間の問題でしょう。)
✔︎軽減税率の対象範囲 (スタグルは概ね対象と思われる。ただし、飲食は座席に戻ってからにしよう。ビールは10%。)
✔︎プレミアム付商品券は使途限定的 (スタジアムでは使えないだろう。そもそも乳幼児いたら来場難しいか・・。)
✔︎10月以降のチケットは、9月30日まで8%で購入可能(シーチケの追加料金はもちろん不要。)

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 (注)こちらは、グラぽにて先行して配信したものを一部修正し再掲載したものです。

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