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緊張の限界

小学校にあがってますます強力になった管理システムに対して、僕は毎日ただ立ちすくんでいた。息を殺して、全身にバリアの気を張りつめて、決して挙手などしないで目立たないように、そしてレールを踏み間違えないように細心の注意を払って日々を過ごしていた。

それでも緊張にも限界がある。小学二年生の時、授業中に「トイレに行きたいです」が言えなくておしっこを漏らした。机の下のびしゃびしゃの水溜まりの中で「終わった」と思った。

学校という世界にはいくつかの世界の終わらせ方がある

星を見て水玉に飛び込む蛙


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