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アメリカで学び、ベトナムで立ち上がったスムージースタートアップ

ベトナムを歩くと、主に外国人に向けた日本食等のレストランと、完全にローカルのレストランが混在していて、そこがまたベトナムの良さだったりします。

特に完全にローカルのレストランに行ってみると、「こうしたらもっとお客さんが来そうなのに」と思うことが多々あります。

ホーチミンへ来たばかりの頃、毎日通っていたのスムージー(ベトナム語でシントーって言います)の店がありました。こじんまりした店でした。


ある日、その店のスタッフと話していると


「もうすぐ店を閉める予定なんだ」

確かに客はほとんどいなかったです。

味は普通

スタッフも学生バイト

特に客引きもせずに
スマホを見て1日が終わります

外国人の多いエリアなので

スタッフが英語を話せた方が売れると思いますが

そんなこともなく。

案の定

お店を閉めるというので

また行きつけの店を探さないといけないなと。

そんなふうに店を眺めていたとき

ふと思いつきました。


もし代わりに家賃を立て替えて経営やらせてもらったら面白いかも。


漠然とそんなことを考えて

翌日、再び店に行ってみました。

すると、いつものスタッフと一緒に

もう1人の女性がミキサーを洗っていました。

彼女に話しかけると

とても流暢な英語で


「この店の家賃を払ってビジネスを始めるの」


まさに自分が考えていたことと同じことを始めようとしていたのでびっくりしました。

もともとアメリカの大学に行っていて

栄養学について学んだので

ベトナムへ帰ってきて健康志向のスムージーを作ることにしたんだと。


その後、店はガラリと変わりました。

カウンターが入ってジュースバーのようになり

メニューのラインナップはただ単純に果物をミキサーにかけていたのが野菜も含めた健康志向のスムージーが中心に。

単価は周辺より少し上がりましたが

スタッフが外国人の顧客とのコミュニケーションができるようになったので

単価は関係なく顧客が増えていきました。

スタッフが地道に顧客数と単価を記録してるノートを見せてもらったら、それは明らかでした。


ベトナムは所得が上がってきたものの

顧客は安かろう悪かろうを選んでしまうことも

まだ少なくありません。

そんな中で

少し高くとも身体にいいものを提供する。

そんな店の方針に惹かれて

今も応援しています。

もしホーチミンに寄られる機会があれば

ぜひ思い出してみてください。

名前は「JuicElixir」です。


インタビュー記事もあります。

JuicElixir: How This Scientist Became A Juice Maker

We are a cold-pressed juice and smoothie business in the heart of Ho Chi Minh City. JuicElixir is the combination of the words ‘juice’ and ‘elixir’, which in English refers to a medicinal magic potion. As the name suggests, JuicElixir thrives on the Hippocrates quote, “let food be your medicine and medicine be your food.”
Our team is on a mission to increase the intake of fruits and vegetables among the general population for chronic disease prevention.

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